2008年04月18日

興国の書と亡国の書 名著の解読学

 親が子供に名著の解読学を読ませておけば、子供が反日左翼思想に染まることはないだろう。

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名著の解読学

名著の解読学

まえがき中川八洋

第一部
第一章 丸山真男「現代政治の思想と行動」
永久革命論の煽動家

第二章 林達夫「共産主義的人間
断簡零墨の教養と勇気

第三章 福田恒存「平和論にたいする疑問
先見力の正統派知識人

第四章 新渡戸稲造「武士道」
道徳は日本に甦るか

第五章 三島由紀夫「文化防衛論
皇室の衰微は日本の衰亡

第二部

第六章 J・J・ルソー「人間不平等起源論」
「狂える魂」の怨念の哲学

第七章 B・マンドヴィル「蜂の寓話」
市場経済原理の「コペルニクス」

第八章 F・A・フォン・ハイエク「隷従への道」
二十一世紀日本経済の羅針盤

第九章 B・フランクリン「自伝 」
人生の達人は人間力を磨く

第十章 E・バーク「フランス革命の省察」
人類最高峰の知の遺産

あとがき谷沢栄一

 三島由紀夫が一九七〇年十一月二十五日に市ヶ谷(陸上自衛隊駐屯地)のバルコニーから檄を飛ばして三十年。日本の滅亡を直感する三島の「憂国」は基本的には的中したことになります。

 三島の訴えたのは二点。一つは皇室を尊崇する精神の欠如であり、もう一つは尚武の精神の枯渇であり、この双方の回復でありました。

 ルース・ベネディクトではありませんが、「菊」の尊貴と「刀」の武勇なくして、日本の存立はありえない。とすれば、戦後日本の、皇室を守ることと領土を守ることの国民精神の衰退と堕落に対する三島の絶叫を三十年を経たいま検証してみたいのです。

 後知恵ですが、日本が憲法第九条の改正をすべき最後のタイム・リミットは、やはり一九七〇年だったような感じがします。この一九七〇年に日本が「吉田茂路線」という経済至上主義を変更して、経済と道徳(尚武)とのバランスある合体路線にしていれば、経済の発展による日本の国家としての腐敗や堕落は―経済の発展のみでの国家の存立など船で空を飛ぶようなもので不可能―防止できたはずです。

 経済の発展は、精神の腐敗や堕落を導いても、国家を未来に永続させていく生命力を喰らい尽くしていくからです。

 だから国家は経済の発展を図るとき、同時並行的に国民の道徳や倫理をその分さらに磨き上げ、向上させる必要があるのです。三島由紀夫の天才的な直感はこのことを透視して、一九七〇年の自決となったのではないか、と憶測しています。

 日本人の国防意識が、一九七〇年を境に大きく変化していくからです。一九六九年ごろまでは日本の一般国民の核武装論者は五十パーセントもいたんです。

 それが七〇年から減っていき、いまでは私を除き(笑)、ゼロに消えました。六〇年代までは憲法第九条改正論者は実際には圧倒的多数でした。

 国会議員だけが、三分の二以上でなかっただけです。防衛庁を国防省に昇格させることも国民の過半数が支持していました。国防軍を補充する地方の老人・少年・婦人を核とする「郷土防衛隊」―スウェーデンやイギリスにあるHomeGuards部隊―設置の法案すら、自民党は国会に提出する準備をしていたのです。

 これらの一連の国防政策正常化の動きの全てが、一九六五年に、一九六三年の「三矢研究」(ソ連の北海道侵攻を想定した防衛研究で、戦術核なしにはそれを撃退する方法がない等の結論になっている)を岡田春夫代議士(社会党)が暴露し、これに動転した当時の佐藤栄作首相が「ソ連の脅威」と「日本核武装」の二点を全面否定する旨を国家で答弁し、これが原因となり、それから五年を経て、日本国中から完全に消えていったのです。

 佐藤栄作こそ「吉田路線」をより過激にした張本人でした。


 つまり国際社会の中では異常かつ異様な今の日本の反戦反軍平和主義と占領憲法第9条原理教は、苛烈な大東亜戦争を経験した日本人が生み出した思想ではなく、主に日教組と大学に巣くっている反日左翼学者と朝日新聞社を代表とする反日左翼マスゴミによって、洗脳された戦後世代の盲目的なヒステリー気味の感情なのである。

 戦後の日本は右傾化どころか左傾化する一方であり、戦前生まれの日本人が少なくなり、戦後生まれの日本人が増えるにつれて、日本の政府と議会は我が国の国防を弱める政策を次から次へと打ち出しては日本国の首を絞めているのである。

 非核三原則、武器輸出禁止、防衛予算のGDP1パーセント枠、さらには自衛隊に対テロ戦、弾道ミサイル防衛、海外派遣など次から次へ新任務を課しながら、防衛予算を削減し、小泉内閣以降の通常戦力削減計画と名目成長率の向上を拒絶する不景気財政金融政策等々は亡国政策以外の何物でもないが、それを実行している政党を支持している者は日本の有権者なのだから話にならない。

 これから過去の真実を知り日本国が亡国の危機に瀕しているという現実に覚醒した日本人が増えてくるだろうが、日本人の国防意識が1970以前のレベルに回復するまで、日本国は存続できるだろうか。

 残念ながら維新政党新風の結成は、30年遅く、30年早かったかもしれない。

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posted by 森羅万象の歴史家 at 12:43| Comment(2) | TrackBack(1) | 所長が選ぶ名著と迷著の紹介 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 昭和2~30年代に左翼とやりあった人達は、「今は右よりの事が、言える時代になった。昔はそんな事を言えば殺された。良い時代になった。」と言います。
 私は其れは外面だけで、議員、役人、法曹界、マスコミ、etc、全てサヨクに取られてしまっても、それに気付かない状態と見ます。
 暗澹たる気持ちです。
Posted by 八目山人 at 2008年04月18日 17:28
 八目山人さん、確かに歴史や憲法に関して、南京虐殺を否定したり、憲法改正を堂々と論じられるようになりました。しかし国民の国防意識というか意欲は低下する一方で、辛うじてネット界がそれに抵抗しているだけでしょう。

 議会を見れば、自民党の大部分は売国左翼化しているし、民主党の正体は極左の社会党ですしね。
Posted by 便利屋こと所長 at 2008年04月18日 23:42
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Weblog: ネトウヨの呟き ~気ままにつれづれ~
Tracked: 2008-04-20 19:39
左翼歴史学者が顔面蒼白次項有幻の名著!戦争と共産主義-大東亜戦争とスターリンの謀略の目次韓流を楽しくする朝鮮民族を読み解く7つの鍵古代史学者は韓国人のなりすましか継体新王朝説を斬る「歪められた日本神話」とんびがタカを生むスーパー日本人を育てる適才教育・戦後民主主義の終着点は家族の解体と日本国の滅亡-なぜマルクスレーニン教は地獄の門を開くのかバカげた舛添要一の女性女系天皇容認論ナチスを愛した沢田研二の窮状・日本の国益を破壊する朝から晩まで反日新聞の錯覚商法天照大神は男系(父系)の女神小林よしのりの欺瞞皇室典範の改悪と日本版「文化大革命」を促す
本当は怖い日本国憲法の話次項有福島瑞穂の政治生命を奪う悪魔の憲法問答・日本国憲法の性格を映す災害基本法-菅直人が嘲笑される理由・韓国の邪悪な野望を打ち砕くアダム・スミスを超える日本の社会思想家・韓国人を震え上がらせるための日本憲法学の密教諸君が愛してくれた日本国憲法は施行前に死んだ!なぜだ!?逆賊の憲法改正案に御用心憲法の本質を示す憲法改正の手続き神州不滅思想が妨害する真正の法力(憲法の非常事態対処能力)再生方策・神か人か天皇とは何か・恐るべき小沢一郎の憲法論日本がアブナイ!日本国憲法の改正が日本国の自殺になる理由・日本国憲法の追認を戒める昭和天皇のおほみうた昭和天皇と憲法改正-エセ民族派が行っている最悪の天皇利用旧宮家の皇室復帰意義は30年前の予言書が指摘する日本の最悪危機の克服・小泉内閣の大罪女系天皇は憲法違反
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