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35、満洲国協和会と大政翼賛会
「支那が如何に術策を弄するとも、以上の如き不信不義の堆積を弁護すべき理由は断じてない。この正義と、満蒙生命線確守に対する熱烈なる日本の国民的要求の前に、世界列強がいかに認識不足たりと雖も到底これを否認し得ないことを確信する」と結論づけ中華民国を痛烈に非難する大阪朝日新聞記事「満洲は支那でない立派な独立国-歴史が語る満蒙を見よ」(一九三二年四月十八日)の内容は、リットン報告書が柳条湖事件を関東軍の自衛措置とは認めず、事変以前の満洲独立運動の実在を無視したものの、以下のように中華民国の不法な排日運動に苦しめられていた我が国に同情と理解を示し、満洲事変の「問題の複雑性」を認めた(5)歴史的背景そのものである。
「日本も始めて西洋の影響に対し国を開きたる当時、同様なる諸問題即ち擾乱的なる諸思想との新たなる接触、相異なる標準の衝突、其の結果たる外国居留地の設定、一方的関税協定および治外法権要求等の諸問題に面せざるを得ざりき。然れども、日本は内政上の改革に依り、自己の近代的要求の標準を西洋の標準まで高むる事に依り、および外交交渉に依り之等の諸問題を解決せり。日本に依る西洋諸思想の同化は未だ完全ならざるやも知れず、又、相異なる時代の新旧思想間の軋轢は、時にこれを見ることあるやも知れず。然れども、日本が自己の古き伝統の価値を減ずることなく、西洋の科学と技術を同化し西洋の標準を採用したる速度と完全性は遍く賞嘆せられたり(中略)。
日本は支那の最近接せる隣国にして、かつ最大なる顧客なるを以て日本は本章に於て記述せられたる無法律状態により何れの国よりも苦しみたり。支那に於ける居留外人の三分の二以上は日本人にして満洲における朝鮮人の数は約八十万を算す。故に、現在の状態において支那の法律、裁判および課税に服従せざるべからずとせば、之に依り苦しむ国民を最も多く有する国は即ち日本なり(中略)。
本紛争は一国が国際連盟規約の提供する調停の機会を予め十分に利用し尽くすことなくして他の一国に宣戦を布告せるが如き事件にあらず。又一国の国境が隣接国の武装軍隊に依り侵略せられたるが如き簡単なる事件にもあらず、何となれば満洲に於ては世界の他の部分に於て正確なる類例の存せざる幾多の特殊事態あるを以てなり。」(リットン報告書)
そればかりか奉天軍閥は印刷代だけで出来る不換紙幣(奉天票および大洋票)を濫発して農民から満洲の特産物である大豆を収奪的に強制買収し、それを自己の鉄道によって運搬して海外に輸出し、貨物運輸収入の重要な部分を海外輸出用の大豆および大豆粕の運搬に依存していた我が国の満鉄の経営に大打撃を与えたばかりか、紙幣価値を百分の一以下に暴落させ、民衆には出産税や木植税まで重課し、一九三〇年度の歳入の八割八分を軍事費に当てるなど、リットン調査団に「言語道断なる政府の強奪であり、憐れむべき多数民衆に対する最も憎むべき犯罪に外ならない」と非難された程の虐政を重ねていた。
この満洲の大豆の話は、筆者が生徒の時に読んだ、うめぼし博士こと樋口清之の歴史書に出ていたし、満洲事変前後の我が国の新聞各社によって詳しく報道されていた。例えば国民新聞 1931.10.23-1931.10.27 「果して悲観か満鉄の前途 時局の真相より見て」は次のように報道していた。
「昭和五年度に於ける満鉄の成績急低下は四年度が同社として創立以来の記録的好成績なりし対照上から来れる点もあり又世界的財況不振の深刻、殊に銀の暴落に影響されたる点の多大なるを免れざりしも、一層根本的理由は奉天政府の抗満鉄的態度が愈愈計画的に深化し来れる結果にあるを否み難い而して今回の満洲事変は実に奉天政府の抗満鉄、排日計画が最高潮に達して遂に爆裂せる結果に外ならぬ、右の推察にして認められ得るならば、今回の事変は満鉄に取っては多年の懸案を一掃し、各種の障害を除去するの動因たるものと解さるべきであり、根本的には何等の悲観をも要せず寧ろ前途楽観の素因と評し得べきである
満洲特産物中海外に輸出され満鉄運輸収入中の最も重要部分を為すものは実に大豆及び大豆粕である然も此大豆は優に三年の貯蔵に耐え、彼等満洲人は作柄の豊凶如何よりは寧ろ価格、主として銀貨より算出せる価格の如何によって売否を決定する、昭和五年度に於ける満鉄貨物運輸収入激減の第一因は全く此点にあった、次に奉天政府は盛んに現大洋票を濫発し、満洲大豆の掠奪的強制買収を行い一部を其軍隊の食糧に消費し一部を自己の鉄道によって運搬し海外に輸出し、以って軍費の資源とした
之れが必然の結果として満洲農民の日本商人に売却すべき大豆は甚だしく激減し、其結果は引いて満鉄の運輸貨物激減となって現れた此現象は奉天政府が文官政治に改められ巨額の軍費を必要とせざるに至る場合には直ちに変改さるべきは、蓋し想像に難らず、其暁に於ける満鉄の地位は一層強固のものと化し、営業成績の良化すべきは見易き理である、要するに満鉄の業績は奉天政府の態度によって支配さるるところ頗る多大であり従って奉天政府が排日、抗満鉄を主義とするの軍閥の手より解放さるることは必然好結果をもたらし得るに相違ない」
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