2021年04月29日

1934年12月のクリスマス景気-戦史修正のお知らせ

 所長は、「第二次近衛内閣の誕生から間もない昭和十五年八月一日、東京市内に千五百本もの「贅沢は敵だ」という看板が国民精神総動員本部によって立てられ、食堂・料理店での米食が禁止となった。十月三十一日には、東京のダンスホールが閉鎖になり、戦時下の我が国の世相は暗く貧しくなっていった。」という記述を補強するために、「石原莞爾と尾崎秀実の戦い」国民のための大東亜戦争史1928―56の「85、戦争指導の変遷」を次のように加筆修正しました(強調部分が加筆修正箇所)。

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85、戦争指導の変遷

 一九二九年の世界大恐慌以来、対外輸出の減少と井上準之助蔵相の緊縮財政と史上空前のコメ大豊作(1)を原因とする深刻なデフレ(需要不足、供給過剰)不況に陥った我が国では、昭和六年(一九三一)十二月十三日、若槻内閣に代わって誕生した犬養内閣の高橋是清大蔵大臣が円レートを切り下げ輸出の振興を図ると共に、日銀引受による国債発行を財源として大幅な財政支出の増加に踏み切るなど、ケインズ理論を先取る模範的な総需要拡大政策を実施し、昭和大恐慌を克服して経済を回復軌道に乗せることに成功した。一九三三年には我が国の実質経済成長率は十%を記録し、日本国民がドイツ国民のように藁をも掴む思いで社会主義政党の独裁政権に期待する必要は無かった。 

 そのことを示す好個の事例が次の昭和九年(一九三四)十二月十七日の大阪朝日新聞記事「大量注文殺到で品不足の悲鳴、新傾向は国産品の擡頭、豪勢なXマス景気」である(2)。

 「あわただしく雪を踏みくだいて駆けってくるかもしかの足音とともにクリスマスが旬日のうちに近づき街の飾窓は、すっかりクリスマスのデコレーションがほどこされた、人のいいサンタクロースは商店やデパートの売出しにはもちろんのことカフェやバーの玄関番にまでかつぎ出されて白髯紅衣をあらゆる場所へあらわして愛嬌をふりまいているが、さて今年のXマス景気は?

 クリスマスツリーにとりつける飾りものの売れ高は、今年は風水害で一般に仕入れを手控えていたが、予想外の売れゆきで昨年の二倍以上にもなり、大阪に三、四軒ある卸商では十二月に入って以来品不足で弱っている。
 今年新らしく売出されたもので提灯式のマネキンサンタというのがあるが二尺もの二十五銭から五尺もので八十銭ぐらい、このほかペーパーサンタとか壁掛サンタや豆人形など幾通りとなくある。いろいろの仮装マスクが一個五銭から五十銭ぐらいまでで各ダンスホールから百ダース、二百ダースという大口の注文があるペーパーハットが二、三銭から二十五銭ぐらいまででこれまた三百ダース、四百ダースと仕入れてゆくところが多い。クリスマスツリーの樅一丈二尺の根付のものが、四円、根元から切ったのが二円五十銭ぐらい、四、五尺のもので七、八十銭、家庭用として用いられる尺くらいの鉢植えピーシャが五十銭ぐらいからある。これに銀モールや人形などの装飾を施すと一円五十銭から十五円ぐらいまでいろいろ、このほか白い砂糖をふりかけた三尺から四尺ぐらいの見上げるようなデコレーションケーキが三円から十円内外でクリスマスイヴの食卓を賑わす。

 デパートではクリスマスの贈物として売れるフランス人形がお正月用の羽子板をどしどし食いこんでゆき今年あたりは七対三というところまでこぎつけているそうだ。また子供用の絵本では断然動物ものがリードしていて外国品だと二十五銭から五円くらい、子供へのプレゼントとしてよく出る布製絵本は最近和製が出来るようになって少からず輸入されていた外国製クロスブックをすっかりロックアウトして国産絵本が凱歌をあげている。

 オリエンタル、トア、甲子園などの各ホテルでは四、五円で料理付のダンスパーティが催され、また大きいキャバレーやバーでは相変らず当局の目をしのんでクリスマス饗宴券を押売りをしているところがあり、大阪道頓堀では既に数件が島之内署の槍玉にあがった、そのほか各ダンスホールでも仮装マスクや福引券などの景品つきでダンスパーティを開き朝日ビル屋上スケート場でもクリスマス・ファンシー・スケーチング大会を催す。」


 だが農産物価格指数と農業所得指数は、一九二六年の数値をそれぞれ百とすると、一九三一年には五十五と四十にまで暴落し、翌年から反転上昇したものの、一九三六年においても八十と七十五にとどまっていた。


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