2018年08月10日

売国官僚、一億玉砕から続く反日官僚の系譜

 1935年以降の我が国では、天皇尊重を偽装して治安維持法から逃れた共産主義者たちが、革新貴族の近衛文麿のブレーントラスト昭和研究会や企画院、陸軍統制派内部に潜り込み、東亜新秩序(東アジア共産主義社会)の実現を目論んだ朝日新聞出身のソ連スパイ尾崎秀実の同志と化していた。彼らこそ近衛上奏文中の「軍の革新論者とそれをとりまいていた一部新官僚および民間有志」(これを右翼というも可、左翼というも可なり、所謂右翼は国体の衣を着けたる共産主義者なり)であった。彼らはソ連と中国共産党の勢力拡大に奉仕し我が国を敗戦革命に追いやるために、支那事変を拡大長期化させ、我が国を対米英戦に誘導し、軍部内革新論の中心人物である参謀本部戦争指導班長の松谷誠陸軍大佐に至っては国民壊滅、国家敗滅、国体消滅を意味する「一億玉砕」を唱えたのである(大本営陸軍部戦争指導班 機密戦争日誌昭和19年7月1日の条)。これはまさにレーニンの敗戦革命論そのものであった。

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 この日本史上最悪の反日軍事官僚であった松谷誠の政治幕僚は、尾崎秀実の同志にして講座派の狂信的共産主義者であった平野義太郎であり、平野は松谷とともに沖縄陥落後の対米戦継続とソ連による和平仲介を唱え、さらに政府に対して「スターリンは独ソ戦後、人情の機微に即せる左翼運動の正道に立っており、ソ連はわれに対し国体を破壊し赤化せんとする如きは考えていない。ソ連の民族政策は寛容で、その民族政策は民族の自決と固有文化とを尊重し、内容的にはこれを共産主義化することにある。よってソ連は、わが国体と赤とは絶対に相容れざるものとは考えていない。米の企図する日本政治の民主主義化よりも、ソ連流の人民政府組織の方が将来日本的政治への復帰の萌芽を残し得る」という真っ赤な虚偽の勧告を行い、鈴木貫太郎内閣の戦争指導方針に悪影響を及ぼし、いたずらに戦禍を拡大したのである。

 敗戦以前の我が国はそれなりに尊皇護国反共の精神を涵養する教育と防諜法および反共法の整備運用とを行っていたにもかかわらず、それらが全く不十分であったために、我が国は尾崎秀実とその同志たちに国政を壟断されてしまい悲惨な大敗北を喫したのである。
 だからGHQによって破壊された尊皇護国教育と防諜法および反共法を全く再生できず、また児童生徒に特亜への贖罪感を扶植する反日祖虐教育を払拭できない今日の我が国において、日本共産党の強い影響下にある東大法学部を卒業して官僚になったエリートたちが日本の国益を犠牲にして中共、北朝鮮、韓国の利益に奉仕する売国官僚、彼らの利益に奉仕するために日本の経済力軍事力技術力を弱体化させ日本国民を貧困化させる亡国政策を安倍晋三ら愚劣な政治家に勧める反日官僚と化しているのは、当然といえば当然の帰結であるが、売国官僚によって指摘される売国官僚の実態は衝撃的である。

 売国官僚と、晩年の岸信介(元首相)を驚愕絶句させた幻の名著大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義 と、支那事変の解決を妨害し我が国を対米英戦へ誘導した尾崎秀実らゾルゲ機関の謀略活動、近衛内閣の意図、近衛文麿の正体、そしてソ連スターリンの世界戦略を現代に伝えている尾崎秀実著作集なかでも「尾崎秀実、西園寺公一が雑誌等に論文を執筆して汪兆銘工作が日本の執るべき唯一の道であることを強調していた」という犬養健の証言(現代史資料24ゾルゲ事件4)を裏付ける尾崎秀実の戦時論文「汪精衛政権の基礎」(公論昭和十四年十一月号)を収める尾崎秀実著作集第2巻とを併読する方は、GHQの対日占領作戦とそれから生まれた戦後民主主義体制が有史以来最悪の途方もない大錯誤であること、今日の我が国がひたすら戦前の過誤を繰り返していること、そして売国反日官僚の跳梁跋扈を阻止するための尊皇護国反共教育と防諜法および反共法の復活強化こそ、実は我が国が直ちに実践すべき「過去の反省」であり「歴史の教訓」であることに気付くでしょう。

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