国連憲章は、各加盟国の権利と義務、そして、加盟国が自ら設定した目標を達成するために何をすべきかを説明する、一連の指針となっています。ある国が国連に加盟するということは、憲章の目的と原則を受け入れるということです(国際連合広報センター)。
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以前から所長が繰り返し指摘してきたことだが、我が国は国連に加盟している以上、
国連憲章第45条
「国際連合が緊急の軍事措置をとることができるようにするために、加盟国は、合同の国際的強制行動のため、国内空軍割当部隊を直ちに利用に供することができるように保持しなければならない(註、immediately available national air-force contingents 直ちに利用できる空軍の派遣団を保持しなければならない、が適訳であろう)。
これらの割当部隊の数量及び出動準備程度並びにその合同行動の計画は、第43条に掲げる1又は2以上の特別協定の定める範囲内で、軍事参謀委員会の援助を得て安全保障理事会が決定する。」
を履行しなければならない。具体的な数量や出動準備程度はともかく、immediately available national air-force contingentsの保持は、国際法上の日本国の義務であると同時に占領憲法第98条上の日本国の義務でもある。
だから占領憲法第9条を根拠に日本国の再軍備に猛反対することは、日本国に国連憲章を無視せよ、占領憲法に違反せよと主張するに等しい。
実は国連憲章と占領憲法は氷炭相容れない関係にある(連合国と国際司法裁判所、現代日本における徴兵制度の意義)。だから天木直人さんと彼を応援する左翼リベラル護憲派ブロガーが、国際法および占領憲法に背くことなく、占領憲法第9条を平和の神と崇拝し、日本の再軍備と戦争権回復に猛反対するためには、小室直樹氏が指摘するように(自ら国を潰すのか―「平成の改革」その盲点を衝く)「日本国の国連脱退」を主張しなければならないはずである。
それを主張すれば、国民世論から「天木直人は日本国に過去の過ちを繰り返せというのか!」という轟々たる非難を浴びせられるだろうが、あらゆる非難に耐えてこそ、占領憲法第9条を平和の神と崇拝する本物の敬虔な平和教信者であろう。
自衛隊が戦争にかり出される。日本が再び戦争に巻き込まれ、国民が戦地に生かされることになる。そんな日本にしてはならない。未来の子供たちに誇れる日本を、今を生きる私たちすべてが力を合わせて、守っていかなければならないのだ。
私は毎日どんどん、どんどんと純化されつつある。「平和の神」に近づきつつある。すべてを捧げて憲法9条の神を動かしてみせるという気持ちになりつつある。
「どうか眠りから覚めてください。動き出してください。立ち上がって我々国民を目覚めさせてください」。
これは私の魂の叫びである。そしてそれはあなたの叫びでもある。「平和が一番」と考えるあなた。あなたは私だ。
私はあなたと共にどんどん、どんどん大きく、強く、純粋になって、今度の参議院選挙で他の候補者を圧倒する。夢を実現させる。
誰がなんと言おうと、どんな批判を受けようとも、もはや私はひるまない。たじろがない。私にはあなたがついている。平和を願う世界の人々が生まれ変わる日本を待っている。(天木直人のブログ魂の叫びーそれでも私は憲法9条の素晴らしさを訴え続ける)
「どうか眠りから覚めてください。動き出してください。立ち上がって我々国民を目覚めさせてください」って…憲法9条の神が実は大魔神だったら、どうする?あれは自衛隊より怖いぞ

冗談はさておき、国連の正体は、第二次世界大戦における連合国の戦後形態であり、無実の国に対して侵略行為を犯した国という濡れ衣を着せて軍事制裁を仕掛け得る、恐ろしく不公正な国際軍事機構であり(連合国憲章第三十九条「侵略行為」の暴力性)、今なお旧枢軸国を狙い撃ちにする日本国の敵である。
米英ソ仏中の所謂戦勝5大国は、戦争に倦み飽きて平和の回復を求める善良な諸国民を欺いて国連に奉仕させ、5大国が第2次世界大戦後においても戦勝の果実すなわち国際社会の覇権(ヘゲモニー)を半永久的に貪り続ける為に、国連憲章に以下の前文と第1条を挿入し、国連に平和の衣を着せたのである(田岡良一著国際法上の自衛権/1964年)。
国際連合憲章
われら連合国の人民は、われらの一生のうちに二度まで言語に絶する悲哀を人類に与えた戦争の惨害から将来の世代を救い、基本的人権と人間の尊厳及び価値と男女及び大小各国の同権とに関する信念をあらためて確認し、正義と条約その他の国際法の源泉から生ずる義務の尊重とを維持することができる条件を確立し、一層大きな自由の中で社会的進歩と生活水準の向上とを促進すること並びに、このために、寛容を実行し、且つ、善良な隣人として互いに平和に生活し、国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせ、共同の利益の場合を除く外は武力を用いないことを原則の受諾と方法の設定によって確保し、すべての人民の経済的及び社会的発達を促進するために国際機構を用いることを決意して、これらの目的を達成するために、われらの努力を結集することに決定した。
よって、われらの各自の政府は、サン・フランシスコ市に会合し、全権委任状を示してそれが良好妥当であると認められた代表者を通じて、この国際連合憲章に同意したので、ここに国際連合という国際機構を設ける。
第1条
国際連合の目的は、次のとおりである。
国際の平和及び安全を維持すること。そのために、平和に対する脅威の防止及び除去と侵略行為その他の平和の破壊の鎮圧とのため有効な集団的措置をとること並びに平和を破壊するに至る虞のある国際的の紛争又は事態の調整または解決を平和的手段によって且つ正義及び国際法の原則に従って実現すること。
人民の同権及び自決の原則の尊重に基礎をおく諸国間の友好関係を発展させること並びに世界平和を強化するために他の適当な措置をとること。
経済的、社会的、文化的または人道的性質を有する国際問題を解決することについて、並びに人種、性、言語または宗教による差別なくすべての者のために人権及び基本的自由を尊重するように助長奨励することについて、国際協力を達成すること。
これらの共通の目的の達成に当たって諸国の行動を調和するための中心となること。
上に掲げられた国際連合の目的が虚偽である少なくとも形骸化している証拠は、共産中国が安保理常任理事国になっていることだろう。
そして狡猾な戦勝5大国と羊頭狗肉の国連憲章に騙されていることに気づかぬまま、国連に奉仕している愚直で悲惨な国が、我が日本国なのである。
「日本の安保理常任理事国入りは満天の下で国連加盟国によって否定された。せめて非常任理事国の席は独占しようというわけである。すでに十分非常任理事国を努めてきたではないか。それでどういう実績を挙げたというのか。
他の国連加盟国に役立つ事をしたというのか。非常任理事国を狙うような国の中では、日本は断トツに強大だ。だからその席を独占して当然である、そういわんばかりの外務省の態度が卑しいというのだ。利己主義だというのだ。
国連の精神を否定するような国が安保理常任理事国になりたがる。壮大な自己矛盾だ。世界の尊敬を得られるとは到底思えない。」(天木直人のブログあまりにも姑息な今の外務省)
占領憲法第9条を平和の神と崇拝する天木直人さんが、加盟国に空軍の保持を義務づける国際軍事機構である国連の存在を非難することなく、「黙々と国連の面倒も見、世界の尊敬を勝ち取る方が国益にかなうのに、高い志を次々に放棄していく今の政治、外交の堕落は、情けない、の一語に尽きる」とブログの中で仰る。
これは「国連の精神を否定するような日本国が安保理常任理事国になりたがる」ことと同等以上の壮大な自己矛盾だ。
「天木直人は仏教を信じながらチベット仏教を弾圧する中国共産党に媚び諂う公明党創価学会と同じ穴のムジナだ!」という批判は、彼には耐え難い屈辱だろう。
だから、がんばれ天木直人さん!がんばれ9条ネット応援ブロガー!!断固として不公正な国際軍事機構である国連を非難し、日本国民を国連幻想から目覚めさせ、日本国の国連脱退を主張していただきたい!!
天木直人さんの応援歌にふさわしい魂のルフラン

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国連幻想が蔓延る日本ですが、ここまで正しい認識をもたれている方は保守派の中でもそれほど多くはないように思えます。
ご指摘の通り、憲法9条と国連憲章は相容れないはずですが、護憲派はこのことには気付かないようです。おそらくはマトモに国連憲章を読んだことなどないのでしょう。