すべて佐世保市内かその周辺に孤立して1群ずつ置いている群れだけであった。長崎県が、2009年から新しい農薬ネオニコチノイド系の「ダントツ」を推奨したのである。農作地帯に置いていた他のミツバチの群れは農薬によって死滅させられたのである(詳細は虫がいない 鳥がいない)。ネオニコチノイド系農薬は本当に恐ろしい。
益虫の中の益虫であるニホンミツバチの群れの壊滅は、日本農業ひいては日本民族の未来の姿である。ネオニコチノイド系農薬の使用禁止を実現するために、一人でも多くの日本国民に、ニホンミツバチ愛好者になってほしい。
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家族になったニホンミツバチ(久志冨士男著/高文研/2011年10月30日初版発行)の目次
はじめに
1、巣箱作り
サイズ
材料の入手
巣箱のパーツについて
重箱の組み立て
基台の製作
2、分蜂群飛来
待ち箱
定位置への移動
3、ニホンミツバチの住む環境
雑木と雑草
巣箱の設置場所
乗っ取り
南西諸島
北海道
4、ニホンミツバチは人に馴れる
巣門に手をかざす
人に助けを求めるニホンミツバチ
三つ巴の進化
5、分蜂
農薬避難場所
麻有ちゃんのこと
分蜂開始、素手・素顔での分蜂群収容
コミュニケーション
群の拡散
巣門の高さ
6、採蜜
洞禅寺
素手・素顔の採蜜
巣板ミツ
7、ミツの濃縮
発酵対策
気密室・乾燥剤・除湿器
アジア諸国のミツ
8、巣板の更新
新しい巣房に産卵する
年に2回巣板を作り変える
カビ対策
9、スムシ
スムシは掃除屋
10、オオスズメバチ対策
防止器
人に馴れるオオスズメバチ
利口なオオスズメバチ
オオスズメバチの作戦
1対1ではニホンミツバチが蜂類の中で一番強い
11、セイヨウミツバチとの違い
セイヨウミツバチは元来おとなしい
重箱式とセイヨウミツバチ
セイヨウミツバチ用オオスズメバチ防止器
ニホンミツバチを増やそう
営業養蜂をニホンミツバチに転換すべきである
おわりに。
ニホンミツバチはその鋭敏な嗅覚をもって人間を識別し、友好的な人間を記憶し、飼い主に馴れるのである。
人に助けを求めるニホンミツバチ
オオスズメバチに襲われると数匹が飼い主の所に知らせに来る。悲しそうな羽音でやってきて胸や腕に止まる(写真29)。これはどの群れも行うので、DNAに刷り込まれた行動であろうと思う。
オオスズメバチはアジア全域にいるので人とトウヨウミツバチとオオスズメバチはよほどの昔から進化を共にしてきたのではないだろうか。この3者が進化の過程でどのように絡み合ったのか、私の推測であるが考えてみたい。
これはトウヨウミツバチとオオスズメバチの命をかけた戦いの結果であろうと思う。トウヨウミツバチがオオスズメバチ一匹に襲われても負けない方法は、よく知られている集団による熱殺方式である。しかしオオスズメバチはそれで引き下がるわけではない。集団で防御されたら集団で襲えば良い。体重が20倍あるのだから勝てるのが当たり前である。
この場合ニホンミツバチが勝てるただひとつの方法は、人に助っ人を頼むことである。そのことがDNAの中に刷り込まれているとしか考えられない。
セイヨウミツバチはオオスズメバチに攻撃されると、近くにいる人を攻撃する。人も攻撃側と思うのである。ニホンミツバチが人を味方と思うのには、進化の力が働いたからと考えざるを得ない。そのことを証明する方法はないかもしれないが、2種のミツバチの振る舞いは紛れもない事実である。
トウヨウミツバチとオオスズメバチが昆虫の中ではズバ抜けて利口であるが、それは言葉と意思疎通の手段を持っているために集団思考ができるからと思われる。
三つ巴の進化
進化の歴史の途中で人が出現し、アジアに進出し、ミツバチの蜜を採取することで、トウヨウミツバチとオオスズメバチの間に割り込んできた。この人間の出現にトウヨウミツバチは活路を見出したのである。蜜を提供する代わりにオオスズメバチから護ってもらうことを思いついたに違いないのである。
こうなったらオオスズメバチも人間対策を考えなければならない。オオスズメバチには蜜のような質草がない。そこで採った方法は、無駄に人間を刺激しないで、できるだけ人と良い関係を築く。もし害を加えてきたら死ぬ目に遭わせる、である。
オオスズメバチも人に馴れるが(写真30)、このように考えるとオオスズメバチの振る舞いも理解できる。この2種のハチは単なる昆虫だと侮ってはならない。おそらく犬や猫より利口ではないだろうか。
台湾のトウヨウミツバチも人に馴れる(写真31)。飼い主は私のやり方を見ていて言葉を失い目を丸くした。トウヨウミツバチが人に馴れるということは、まだ世界にも知られていないようである(家族になったニホンミツバチ30~41ページ)。
オオスズメバチは養蜂家と農家が日本国内に輸入しているセイヨウミツバチの群れを必ず全滅させ、結果的にセイヨウミツバチの勢力拡大を抑制し、それが結果的に永年の宿敵(とも)であるニホンミツバチを守り、日本昆虫界の生態系を維持している。またオオスズメバチは農作物を荒らす害虫を捕まえ日本農業を助けており、単なる恐怖の殺人蜂ではないのである。
ゼロから始めるニホンミツバチ養蜂家への道を読みお金があるときに日曜大工として予め巣箱を作っておくと失業保険になります。
ニホンミツバチとオオスズメバチをいとおしく感じた方は、ネオニコチノイド系農薬の使用禁止を実現するために、ブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。
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ラベル:自然環境
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