しからば帝國憲法が保障する自由の起源は何か?それは「明治維新の美果を培い(育て)憲法典に植えたるもの」であり、天下の公民を邦國の宝(おほみたから)として愛重する祖宗の遺訓から発している。
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「大日本帝國憲法義解第二章 臣民権利義務
第二章は第一章に次ぎ臣民の権利及び義務を掲ぐ。蓋し祖宗の政は専ら臣民を愛重して名くるに大宝(おほみたから)の称を以てしたり。非常赦の時、検非違使佐、囚徒に仰する詞に、「為公御宝御調物備進(オホミタカラトナリテミツギモノヲソナエマツレ)」と云えり(江家次第)。
歴世の天子即位の日は皇親以下天下の人民を集め大詔を宣たまうの詞に「集侍皇子等王臣百官人等天下公民諸々聞食(ウコナハレルミコタチ、オオキミタチ、オミタチ、モモノツカサヒトタチ、アメノシタノオホミタカラキコシメセヘ)と詔る」(続日本紀、第四十二代文武天皇の詔)とあり。史臣用いる所の公民の文字は即ち『おほみたから』の名称を訳したるなり。
其の臣民に在て亦自ら構えて御民(みたみ)と云う。天平六年、海犬養宿禰岡麻呂、詔に応ずる歌に「みたみわれ、いける、しるし、あり、あめつちの、さかゆるときに、あへらく、おもえば」(万葉集)と謂える是なり。
蓋し上に在ては愛重の意を致し、待つに邦國の宝を以てし、下に在ては大君に服従し自ら視て以て幸福の臣民とす。これ我が國の典故旧俗に存する者にして、本章に掲ぐる所の臣民の権利義務亦此の義に源流するに外ならず。
そもそも中古、武門の政、士人と平民との間の等族を分ち、甲者公権を専有して乙者預からざるのみならず、其の私権を併せて乙者其の享有を全くすること能わず。公民の義、是に於て滅絶して伸びざるに近し。
維新の後、屡々大令を発し、士族の殊権を廃し、日本臣民たる者始めて平等に其の権利を有し其の義務を尽すことを得せしめたり。本章の載する所は実に中興の美果を培殖し、之を永久に保明する者なり。」(憲法義解四十六ページ)
帝國憲法の起草者は、帝國憲法の保障する自由の起源を、日本の歴史の中から由緒正しく簡潔明瞭に解説している。井上毅は「フランス革命の省察」の抄訳「政治論略」に依拠し、イギリスの偉人エドマンド・バークの次の助言に従ったのであろう。
「そもそも祖先の遺法を保存するの主義は何ぞ徒に古法を妄信するには非ずして即ち古今の形勢を比較し政治の論理に基きたるものにして、その主義たるや恰も英國の政府と人民とをして殆ど其の血脈を同うするが如くならしめ、又其の憲法と其の家政とをして相共に連絡一致せしめ且つ英國法律の基礎たるものは殆ど政府、家竈、墳墓、祭壇等より起れるものの如く敢えて相離るべからざるものとするにあり。
是に由て之を観れば、政体をして彼の毫末の差謬なき天地自然の道理に法らしめて(註、則らしめて)我輩の自由の権理を以て祖先の遺賜と看做せる時には、我輩が論理の軟弱にして且つ過ち易きの弊を補い数多の利益を得るのみならず、居常古法を遵奉して常に祖先の目前に在るが如く厳粛小心にして過激或は殺伐に傾き易き自由の気象をして尊厳なる祖先の威勢の下に和気平心せしめて実に温厚尊大な形状を顕し、以て自由の気象たるや全く古来祖先の遺賜にして貴重すべきものなりと云うことを示すに足らん。
此の如く古来より継承せし一國の政府を尊崇することは我輩が年長を尊敬するの精神より起るものして彼の英邁なる祖先の非常の艱苦に依て数百年来維持せし政府を尊崇するは人間自然の道理と云うも可なり。
故に真正の自由を占有せんと欲せば一人一己の思想、知識に倚らんより寧ろ自然の道理に依て衆人の感覚に逆らわざるを以て愈れり(註、優れり)とするなり。
仏國人民をして其の革命の時に方り英國の前轍に倣い古法を酌量して國憲を創立せしめば当時彼等が新たに占有したる自由の権理は尊敬すべき品位に登ることを得るや必せり。何となれば仏國人民の権理は暫く萎靡衰頽の形況に陥りしも未だ全く亡滅せしものに非ず。
又國憲も一時の廃棄に依り敗頽荒亡に属せんといえども、其の基礎に至ては毫も各國憲法の組織に劣らず、当時なお依然として存在せしが故に若し彼等をして之を根本とし以て國憲を制定せしむれば必ず昔日未だ成功を奏せざる所の事業を遂げて終に完全無欠の國憲を創立することを得べし」(政治論略七十四~七十六ページ)
帝國憲法の起草者とくに井上毅は明治の日本國に現れた日本のエドマンド・バークである。ただ惜しいことに、彼らは帝國憲法の施行と同時にフランス革命の省察の全訳の刊行とその普及を怠ってしまった。
それを行っていれば、大正から昭和にかけて東大と京大が、左翼全体主義の始祖であるルソー(フランス)、マルクス(ドイツ)、レーニン(ロシア)を崇拝する極左の巣窟と化し、両帝大に入学した秀才たちの精神を真赤に染め上げ、朝日新聞出身のソ連スパイ尾崎秀実(東京帝大法学部卒)の同志を生み育てることは無かったかもしれない。
日本の法学徒は20世紀の教訓としてエドマンド・バークを学び、井上毅の再来とならなければならないと思う方は、ブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。
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