従来の４倍！日本から生まれた世界初の砂糖バイオエタノール生産技術「逆転生産プロセス」

　アサヒグループホールディングス株式会社（本社 東京、社長 泉谷直木）の豊かさ創造研究所と農研機構 九州沖縄農業研究センター（所在地 熊本、所長 寺田文典）は、砂糖とエタノールの生産順序が従来と逆である「逆転生産プロセス」を世界で初めて開発した。

　この「逆転生産プロセス」は、バイオエタノール生産による食料とエネルギーの同時増産、さらには、需要等に応じてそれらの生産量・比率を調節することを可能にする。

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　「逆転生産プロセス」は、砂糖（ショ糖を主成分とする調味料）生産の阻害物質である還元糖（ブドウ糖、果糖）のみを選択的にエタノールに変換する酵母（ショ糖非資化性酵母－ショ糖をエネルギー源として発酵を行わない酵母）を用いて、還元糖を除去しつつエタノールを生産し、その後に砂糖の結晶化を行う。

　プロジェクトチームは、このプロセスを用いて実際にサトウキビ搾汁を使用した実験を行い、砂糖収率を大幅に向上できることを実証した。特に、ある種の高バイオマス量サトウキビと同程度の還元糖を含む搾汁からは、従来法の4倍の砂糖が回収できたという。



　豊かさ創造研究所は、アサヒグループの事業拡大および新たな事業展開につながる研究及び技術開発、例えば、酵母その他副産物を活用した農業資材商品の開発やバイオエタノール生産技術の開発を行っている。

　農研機構九州沖縄農業研究センターは、九州・沖縄地域の自然条件や社会条件と調和した農業・農村の発展、消費ニーズに即した品目生産と品質向上をめざした農業における総合的生産力向上のため、農業に関わる幅広い分野で試験研究を展開している。

　両者は今後「逆転生産プロセス」の技術的な検証を実施し、2015年を目処に国内外での実用化を視野に入れ、さらなる技術の向上を検討するという。

　「逆転生産プロセス」の実用化が成功すれば、我が国の九州南部と沖縄がバイオエタノールの生産地になり、我が国のエネルギー自給率の向上に貢献するだろう。

　我が日本国のあらゆる分野のメーカーや研究所は絶え間なく生産技術の開発や総合的生産力向上のための試験研究を行っており、それらが合成すると巨大なデフレ（供給＞需要）圧力となり、インフレ（需要＞供給）を抑止する。だから政府と日銀はインフレを恐れることなく財政出動と金融緩和を行うべきである。

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