2012年09月10日

堺屋太一の思いつき暴案-公選議院の弊害を克服するための交詢社系の憲法私案全文公開

 橋下徹が率いる日本維新の会の討論会において、人口問題を古くから研究してきたという堺屋太一氏は人口を増やす以下の“秘策”を披露したという。
 
「(出生率が高い国の理由は)子育てを市場化したから。ベビーシッターがいつでも来てくれる。それと若年出産率が高いからだ。だから若年出産率が高くなるような施策をとればいい。例えば高校で子供を産んだ人に校長がお金を配るとか。そういうことを家庭の問題などと合わせて議論してもらいたい」

 この堺屋太一が日本維新の会のブレーンである。維新八策が無惨なものになっている訳だ。日本維新の会が大躍進すれば、我が日本国は今よりもっと酷い政治経済社会状況に陥るだろう。

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 石破茂は、女性女系天皇を容認する皇室典範改悪派にして人権擁護法案推進派の似非保守である

 また石破茂は、東京裁判史観の信奉者にして、昭和恐慌を克服した高橋是清の積極財政策を高橋ハイパーインフレと批判する極度の歴史経済音痴であり、対潜哨戒機P-3Cの後継機である我が国の国産哨戒機XP-1(実際の能力は国産ジェットエンジン4基を搭載する多目的陸上攻撃機)の開発を妨害し、F-2の増産を打ち切るなど、日本の防衛体制を弱体化させた似非ミリオタである。

 安倍晋三は、典型的な上げ底保守(見掛け倒し)である。所長は、憲法改正を熱心に主張する安倍晋三の軽薄さを危惧し、「環境権と憲法改正」という記事を上げて安倍晋三を批判したのだが、所長の危惧はあたっていた

 安倍晋三は「国会に蠢く狂人集団-衆参対等統合一院制国会実現議員連盟」に名を連ね、日本維新の会に秋波を送っている。自民党議員しかも総理経験者がこの御時世に一院制に賛同するなど言語道断である。

 教養、見識、経験、そして尊皇護国の志において、今日の自民党議員は、伊藤博文をはじめ枢密院帝国憲法制定会議に参加した人々に足元にも及ばない

 したがって自民党議員が憲法改正という国家の一大事を目指すならば、せめて枢密院帝国憲法制定会議に参加した偉人たちの叡智の結晶である大日本帝国憲法の真髄を十二分に吸収してから憲法を論ずるべきであるのに、安倍晋三は全くそれを行っていないだろう。明治の偉大な知的遺産である憲法義解を読んだことがあるかどうかさえ疑わしい。

 それを行っているならば、戦後レジームからの脱却を標榜する安倍晋三が一院制に賛同したり、フランス暴力革命のイデオロギーであるルソーの国民主権を高々と掲げる自民党の醜いGHQ継承系改憲案(自民党に蠢く革命思想は憲法を改悪する)を自画自賛したりするなど有り得ない。

 繰り返すが、今の日本の政治は、伊藤博文の座右の書「ザ・フェデラリスト」第62篇<上院の構成>第63篇<上院議員の任期>が詳述する以下の「人民によって頻繁に選挙される定数の多い議院に特有の欠陥」に覆いつくされている。

・党利党略に走り、度を越した有害な決議を行う。
・立法の目的や原理について、必要な理解と知識がない。
・不安定で、思いつきの政策を乱発し、自国の利益を他国の餌食にする。
・私欲に塗れ、国家の名誉を重んじない。
・重大な事態において責任が欠如する。
・議席を獲得するために有権者を騙す。


 以上の公選議院の弊害から皇室と国民と国政全般を護る帝国憲法の多重防範(貴族院、枢密院、皇室自治、憲法改正発議権が天皇の専権事項であること等)はマッカーサー占領軍憲法に無く、公選議院の弊害は国政全般を覆い、日本経済に慢性的なデフレ不況をもたらし、国民生活を破壊し、皇室典範改定作業と憲法改定作業にまで及んでいる。

 この公選議院の弊害は、我が国の有権者の投票判断能力(政治家選別能力)の平均値が極めて低劣である証拠である。そのことが公選議院の弊害を生んでいる。有権者の投票判断能力(政治家選別能力)の平均値が急上昇することは不可能であるから、次期衆議院選挙で民主党が壊滅しても、やはり公選議院の弊害は国政全般を覆いつくすだろう。

 したがって我が国の政治を変えるのではなく、少しでも良くするためには、一人でも多くの有権者が賢くなり、少しでも平均値を上げる以外に無い。
 所長はそのように考え、憲法の棋譜づくりを始め、ようやく東亜連盟戦史研究所のほうに明治の自由民権運動を代表する「交詢社系の憲法私案全文」を公開することができた。

 この交詢社系の憲法私案は、岩倉具視に批判された大隈重信の憲法案に多大な影響を与えたもので、これも福沢諭吉をはじめ交詢社に参集した明治の偉人たちの叡智の結晶である。

 憲法を勉強している法学徒の方々、尊皇護国の志を持つ方々、我が国の政治を少しでも良くしたいと念願する方々に、各政党の発表する改憲案の是非を判断するための参考材料として「東京書籍のウソを暴く鈴木安蔵-交詢社系の憲法私案全文」を使用していただければ幸いである。

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posted by 森羅万象の歴史家 at 23:16| Comment(1) | TrackBack(0) | 本当は怖い憲法のはなし | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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思いつき 暴案 怖いですね。
消費税増税まで 後~日 
さらば~♪旅立つ船は~宇宙~♪ 
Posted by 村石太キッド&烏合の衆 at 2012年09月13日 07:24
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