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絶頂美術館-名画に描かれた愛と情熱のクライマックス(西岡文彦著/マガジンハウス/2008年12月初版発行)の目次
第一章 足指のひそやかな物語
オルセー美術館の甘美なるヴィーナスから始まる華麗なるサロン絵画への正体
第二章 絶頂のアカデミズム
パリ芸術界の女王となった高級娼婦の官能のボディラインが物語る、西洋美術「眠れる美女」の系譜
第三章 古代ヌードのくびれ効果
ハリウッド映画が今なおイメージ源にする古代ブーム美術に、自分をデザインする方法を学ぶ
第四章 新古典主義のトルコ風呂
ルーブル自慢の近代ヌードの古典は、ヨーロッパ美術に潜む東方ハーレム願望をあぶり出す。
第五章 接吻するエクスタシー
愛の神クビドが恋に落ち、女神ヴィーナスも嫉妬したという美少女を描く近代彫刻の名品
第六章 涙の美少年ヌード
革命に命を捧げた少年兵は、なぜ全裸で描かれなくてはならなかったのか
第七章 無敵のギリシア同性愛軍団
敵将をも涙させたという勇猛果敢な古代ギリシャ神聖部隊の死に至る愛の絆
第八章 ヌードの虐殺
理想と冒険に身を投じた英国ロマン派詩人パイロンに托して、ドラクロワが描く激情の裸身たち
第九章 戦うレズビアン絵画
ナポレオン三世と戦った反逆の画家が描く「男性不要」の官能が意味するもの
第十章 挑発のカメラ目線
画面から絵を見る者を見返すヌードが巻き起こした、近代絵画最大のスキャンダル
第十一章 ファム・ファタルの恍惚
男にもてあそばれる悲劇のヒロインが、男をもてあそぶ「宿命の女」に変身する時
第十二章 禁断のマハの瞳
厳格なカソリック道徳の支配下、ひそかに描かれた禁断の裸体が現代に問いかけるもの
ヨーロッパ諸国(とくにスペイン)では、キリスト教によって写実的なヌードの表現が厳しく規制されていた。しかし画家は女性のエロいヌードを描きたくてたまらなかった。
そこで画家たちは表向きは教会の言いつけを守る素振りを示しつつ、神話や聖書、古代風俗や異国情緒の設定を借りてヌードを描き、そこにエクスタシーへの賛美や願望を含ませたのである。
日本でトルコ風呂といえば・・・
こうした異国の風俗にエロティックな興趣を托す心情は、時代を超えて見られ、日本においても、少し前までは「トルコ風呂」といえば性風俗店を意味していた。
トルコからハーレムを連想する短絡はヨーロッパと同じで、当初は垢摺りのサービスに従事する女性を指していた「トルコ嬢」は、一九七〇年代には完全に性的サービスと結びついてしまい、トルコという国名さえが性風俗店を意味する言葉に変貌してしまっていた(中略)。
旅の恥はかき捨て、ということわざもあるように、異郷には人を、その帰属する道徳や倫理から解放する作用がある。異国情緒というものにも似た作用があり、人は異国の風俗に、知らずのうちに自らの夢想や欲望を投影していることに気付かない。
十九世紀のヨーロッパ美術が好んで描いた東方のイメージも、多くは現実とは遠くかけ離れた、ヨーロッパの人々の夢想と欲望の似姿でしかなかったのである。
アングルの『トルコ風呂』は、まさにその夢想と欲望が描かせたヌードのユートピア。はるか東方の異国を舞台に、はるかな昔の彫刻に似せて裸体を描く画面は、当時の美術がヌードを描く口実に、どれほどの空間と時間のへだたりというものを必要としていたかを物語っているのである(絶頂美術館90~91ページ)。
神話や聖書、古代風俗や異国情緒の設定を借りてヌードを描き、そこに自己の夢想や願望を投影した西洋の偉大な画家たちの心情と手法は、時間と空間を超えて現代日本のアダルトゲーム界に満ち溢れている。
カバネル『ヴィーナスの誕生』(1863)とILLUSION FIELD-幻影現実の華麗な3Dグラフィックは、いずれも素晴らしいエロスのアートである。
・名画 絶世の美女ヌード
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