波動エンジンは、現在、産業界で捨てられている65%の廃熱を高効率に回収しようとする技術である。波動エンジンの仕組みは、自然界にもあり、雷の「バリバリッ」という雷鳴がその現れで、大きな温度差が音(波)になる現象を利用している。高効率なエンジンとして成立したのは1999年である。
波動エンジンは、熱による気体の膨張・収縮が波動として現れる現象を利用しており、気体の共振を利用するため「可動部分がない」こと、熱力学の上限となる理論上カルノーサイクルで動作するために「高効率」なこと、パイプを使った簡単な構造から「ローコスト」であることを特徴としている。
発電は、スピーカーの逆現象を使用する。スピーカーは電気エネルギーを空気の振動(音、波動)に変換するものだが、空気の振動を与えることで電気が発生するのはよく知られており、この原理を利用した製品としてマイクがあるが、「永久磁石式のモーターを展開したようなものを使えば、90%程度の(エネルギー)変換効率が可能」(長谷川助教)と言う。
廃熱を利用するシステムは、一般的に多く用いられているが、そのほとんどは熱を熱として利用するもので、クルマで言えば、エンジンの熱を利用したヒーターなどが代表的な例だが、熱を電気エネルギーに変換できるシステムは少なく、長谷川助教はその代表的な例としてゼーベック効果を利用した「熱電変換素子」を挙げた。
この熱電変換素子の効率は、280度で最大7.2%。長谷川真也氏を中心とするグループの開発した試作品でも、すでに2倍以上となる18%の効率を実現している。
波動エンジンの「5年後の実用化」に期待する方は、ブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。
長谷川助教は、この高効率なエネルギー変換を波動エンジンで達成するには、これまで2つの問題点があったと言う。その1つは、高効率な波動を発生させるためには300度~600度温度が必要であること、もう1つは可動部分がないため「作ってみないと分からない」ことだ。
これを解決するために、数値計算の可能性を模索。一般的に物理現象の数値シミュレーション方法としては有限要素法があるが、「フィルター部にある0.2mm以下の流路に対して計算メッシュを作成することは現実的に困難。たとえ可能だとしても膨大な計算量になり、極めて多大な計算時間が必要」と言う。
そのため、熱力学、流体力学、非平衡物理などを利用して、数値計算モデルを構築し、計算した結果と実験した結果が、「ほぼ合致することができた」と言う。
これにより、コンピューター上でトライ&エラーが可能な波動エンジンの設計が可能となり、現実的な予算と時間で装置を最適化することが可能になった。最適化ポイントとしては、蓄熱機の流路や配置、装置形状、動作温度、周波数、効率などを挙げており、関連特許も出願済みである。
数値計算上ではあるが波動エンジンは、9度ほどの温度差があれば作動し、装置のサイズも波動の伝達パイプをスパイラル化することで小型化が可能。
応用範囲としては、自動車の廃熱を利用しての発電や冷却、電気がなくても太陽の集熱で冷却可能なことからモバイル冷蔵庫などを挙げており、大型プラントから小型の装置まで可能とのこと。
長谷川助教は、「今後は産学連携による開発を進め、5年後の実用化を目指す」と語っている。
<真夏の節電対策>
・素人のための風力発電自力製作マニュアル(大人の週末工作)
・テレビが不要になり電気代を節約できる9つの機能を持つ手回し充電式LEDマルチランタン
・黒髪の日本美人の淫れ様と喘ぎ声と魅せ方が最高!萎えた男子を立ち上がらせる飽きない史上最高のAV
波動エンジンの「5年後の実用化」に期待する方は、ブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。
↓↓↓
・世界初!?ぶら下げて楽しむフィギュア鳥かごの少女を室内の観葉植物にぶらさげると妖精の世界を演出できます(詳細はこちら)。
【関連する記事】
- 2025年以降の核廃棄物処理の行方-三菱重工が発見した新元素変換の展望
- 従来の4倍!日本から生まれた世界初の砂糖バイオエタノール生産技術「逆転生産プロセ..
- 日本は人類の夢に近づけるか!?別府温泉DCHE地熱発電の実用化実験開始。
- 世界唯一!日本の革新型蓄電池を開発する世界最先端の蓄電池専用解析施設SPICAの..
- 朗報!アルツハイマー病を改善するかもしれないジオスゲニンのサプリ
- CO2タービン!CO2を有効活用しNOXを排出しない革新的な火力発電システム
- 日本とドイツの電気料金比較-2万円以下のエアロバイク発電機が欲しい
- 日本の電力不足を補うか!?焚き火の熱で発電する『BioLite CampStov..
- 日本の次世代エネルギー!ロケットストーブ
- 世界初!自己熱再生理論の実証実験に成功-バイオエタノールの製造コストの大幅削減が..
- 原発安全革命とMSR「不二:FUJI」-古川和男の遺書
- 世界初の人工光合成の実証に成功!トヨタ中央研究所が太陽光を利用して水とCO2から..
- 新エネルギー投資は日本経済を潤す干天の慈雨-三菱の電気自動車とIHIの藻類バイオ..
- 石炭火力発電の大いなる可能性-クアドラプル・コンバインド・サイクル
- 世界に誇る日本のガスタービン技術と数値流体力学技術
- 日本発稲わらエネルギー革命-気軽に出来るネリカ米の栽培
- 脱原発時代の扉を開くKAIHOエンジン-2011年は日本発スターリングエンジンの..
- 菅直人の無知-風力発電のポテンシャルを高める深海洋上風力発電利用メタノール製造シ..
- 日本国は潜在的地熱発電大国-バイナリーサイクル
- 小沢一郎の任務は兵站の充実-世界初の三菱重工製遮蔽キャビン搭載大型特殊フォークリ..