大爆笑！産経新聞コラム【ＴＰＰ識者に問う】はTPP加盟不要論－サンディは山下一仁を笑う

　2011年11月5日の産経新聞コラム【ＴＰＰ識者に問う－貿易の利益は消費の利益　キヤノングローバル戦略研究所　山下一仁研究主幹】は、内閣府のTPP加盟メリット無し宣言に勝るとも劣らない大爆笑ものであった。

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【貿易の利益は消費の利益　キヤノングローバル戦略研究所　山下一仁研究主幹】

－環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）交渉への参加判断は待ったなしだ

　「ＴＰＰの恩恵は輸出企業に目が向けられやすいが、貿易の利益は消費の利益だ。関税で高くなっている農産物価格は家計に負担を強いており、消費者負担から、財政で農家を支援する仕組みに変えるべきだ」

　消費者負担にならない財政とは何ですか？財政で農家を支援する仕組みに変えるための資金３～４兆円は、消費者の負担にならないのですか？消費者負担にならない新規財源として通貨発行益を使うなら、今すぐ1年3兆円の通貨発行益を確保して景気対策を打てばいい。

　繰り返すが、政府が500円硬貨を増産して通貨発行益を稼ぎ、1年1兆円、10年10兆円の新規財源を確保し、６兆円を東北復興費に上乗せ、４兆円を我が国の次世代戦闘機i3FIGHTER（カウンター・ステルス・アイファイター）を開発と調達に投入すれば、後者の波及効果は8.3兆円、雇用創出は24万人。

　24万人の雇用創出は消費を増やし、航空機産業以外の様々な業種の人々にもビジネスチャンスを運んでくる。

　通貨発行益を活用する我が国の次世代戦闘機i3FIGHTER（カウンター・ステルス・アイファイター）の開発と調達はリスクゼロであり、これだけで我が国は絶対確実にTPP加盟の経済効果（10年累積で実質GDP2.7兆円、1年で2700億円程度、GDPの僅か0.054％、つまりほぼ0％）より大きい経済効果を得られるのである。

＜通貨発行権＞

　貨幣の製造及び発行の権能は政府に属する。財務大臣は、貨幣の製造に関する事務を、独立行政法人造幣局に行わせている。また、貨幣の発行は、財務大臣の定めるところにより、日本銀行に製造済の貨幣を交付することにより行う。

　日本銀行は貨幣を日銀券に交換し、一般会計内に設置された貨幣回収準備資金に納入、年度末には税外収入として政府の一般会計に繰り入れられる。ここで貨幣の額面と硬貨鋳造費用との差額は政府の貨幣発行益となる（500円硬貨の貨幣発行益は457円）。

－ルールづくりに加わるには早期参加が必要だ

　「ＴＰＰに日本の利益を反映させられれば、ＷＴＯ（世界貿易機関）のルールづくりでも有利になる。ＷＴＯで存在感が低下している日本のルールを世界ルールにするためにも、早急の交渉参加は不可欠だ」

　ＷＴＯで存在感が低下している日本が、どうしてＴＰＰに日本の利益を反映させられるのですか？

－２４分野にわたるＴＰＰの是非を判断するには、情報が足りないのでは

　「これまで日本が結んできた経済連携協定（ＥＰＡ）も、政府調達や投資、サービス分野をカバーしており、ＴＰＰと変わりはない。ＴＰＰは９カ国だけでなく、アジア・太平洋全域の自由貿易圏の実現に向けた取り組みであるという認識が重要だ」

　これまで日本が結んできた経済連携協定（ＥＰＡ）がＴＰＰと変わりはないのなら、我が国がわざわざ巨大なリスクを犯してTPPに加盟する必要は全く無いでしょう。我が国は必要に応じて新たに他国と経済連携協定を結んでいけばいいでしょう。いったい何を言いたいのでしょうか？

－日本の農業の競争力強化は進んでいない

　「作物の違いや単収（面積当たりの収穫量）、品質の差を無視している考えだ。今の価格で輸出している農家も出てきたし、コストダウンも可能。高齢化、人口減少で国内農産物市場は縮小していく。価格が高くても高級車が売れるように、世界に冠たる品質の日本米など高品質の農産物をもっと輸出すればいい。相手国の関税を撤廃できるＴＰＰの意義は大きい」

　山下一仁研究主幹は、「価格が高くても高級車が売れるように、世界に冠たる品質の日本米など高品質の農産物をもっと輸出すればいい」と簡単に仰る。また産経新聞に民主党TPP加盟推進派として登場した吉田治・衆院経済産業委員長も異口同音に「これからの農業は、高くても品質に優れ、安全性が高いという付加価値で売ることだ」と仰る。

　日本農業にそれができるなら、キャノンや住友化学をはじめ日本工業にそれができないはずはないのだから、山下一仁研究主幹と吉田治・衆院経済産業委員長は、経団連の米倉弘昌（住友化学工業株式会社代表取締役社長、社団法人日本経済団体連合会副会長、石油化学工業協会会長、社団法人日本化学工業協会会長などを歴任）らTPP加盟推進派を以下のように一喝してください。

　「価格が高くても高級車が売れるように、経団連に属する日本企業は、世界に冠たる高品質の工業製品を開発して輸出すればいい、これからの工業は、高くても品質に優れ、安全性が高いという付加価値で売ることだ、韓国がアメリカとFTAを結び、円高が進んで1ドル75円になり、輸出製品の価格競争力が低下したからといって、政府に泣きついてTPP加盟をゴリ推しするな！」

　日本農業と経団連と日本工業が「高くても品質に優れ、安全性が高いという付加価値で売ること」ができるなら、TPP加盟どころか円高是正すらも必要なくなります。

・やすみちゃんシリーズからサンディ－アイスクリーム色の夏休み


「TPP加盟推進派はバカも休み休み言ってください」（さらに萌える画像ほか詳細はこちらとてもキレイです）

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Comments

大爆笑に全く同感です。

米や果物の日本製が高額でも輸出できて　メイドインジャパンが見られなくなった経団連系粗悪製品が競争力がなくなったと白状していて　とっても面白い矛盾の標本のような産経記事でした。

Posted by ちでぢ難民 at 2011年11月06日 21:57

今朝のテレビで「国民皆保険がないTPP参加国はアメリカだけ、皆保険がある国がほとんどだから健康保険は交渉対象にはならない」と山下氏がウソを言っていたので、彼の経歴を調べているうちにこちらに辿り着きました。
いやはや、これまでも多くの問題発言のある方だったんですね。
参考になりました。ありがとうございました。

Posted by JUN5 at 2011年11月10日 11:55