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護憲派の主張は「憲法9条が改正されると徴兵制度が復活し国民は国に無理やり戦地に送られ殺される」というもので、改憲派の主張は「徴兵制度は高度な知識と技術が必要とされる現代戦には不向きであり少数精鋭主義こそ日本の国防体制に最適であるから徴兵制度の復活はあり得ない」というものである。
憲法9条が改正され徴兵制度が復活したところで、国民の代表である議会が戦費を承認しない限り、政府は戦争を遂行できない。現在の我が国には他国を征服する必要はどこにもなく、我が国国防体制の主眼はあくまで抑止と自衛にあるのだから、政府が無名の師(大義名分のない戦争)を起こして日本軍の勝ち目のない外国の戦場に多くの国民を送り込み彼らを殺す可能性は極めて小さい。
むしろ護憲派の反戦平和主義と日本の周辺諸国が軍備を拡張しているときに防衛費を削減する日本の政府と議会の反軍平和主義こそ、第1次大戦後のヨーロッパの失敗を繰り返し戦争を招き寄せる愚行である。
中国共産党と北朝鮮労働党はヒトラーの国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)より凶悪な人道に対する犯罪者なのだから。
また「徴兵制度は高度な知識と技術が必要とされる現代戦には不向きであり少数精鋭主義こそ日本の国防体制に最適である」という改憲派の主張は果たして本当に軍事的に正しいのであろうか。
10人未満の北朝鮮工作員が韓国に侵入した際、韓国軍は延べ26万人もの兵力を動員したにもかかわらず、工作員を取り逃がしてしまった。
イラク戦争ではアメリカ軍の統帥部首脳が伝統的な大兵力の投入を主張したにもかかわらず、ラムズフェルドはそれを斥け、ハイテク兵器を重視する少数精鋭主義を採ったが、案の定というべきかイラクのアメリカ軍は深刻な兵力不足に陥り、イラクの武装解除に失敗し、反米武装勢力のゲリラ戦やテロ攻撃に苦しみ、要人警護や補給部隊の護衛を民間傭兵会社に依頼せざるを得なくなった。
現代戦がテロとの戦いであるならば、少数精鋭主義は現代戦に適しているとは決していえない。
送電線の切断が都会を麻痺させたように、重要インフラがほとんど無防備のまま地表に露出している日本の国土は無差別テロに対して余りに脆弱である。自衛隊と警察が現在の規模のまま日本各地に潜伏しているであろう中共軍北鮮軍の特殊工作員や日本の反日左翼系暴力団による無差別テロから国民を守り抜くことは非常に困難であろう。我が国がテロとの戦いに勝利するためには、兵力の大増強が必要不可欠であり、これと財政の再建を両立させるための国防国策の一つが、徴兵制を復活させ人件費の高騰を可能な限り抑制することである。
国防軍が再建されるならば、これを、陸海空の自衛隊を前身とする精鋭の中央軍、警察を前身として行政警察と軍事警察を兼務する日本版ジャンダルムリーというべき警察軍、そして重要インフラの警備と災害の復旧を主任務とする郷土防衛隊に相当する防衛軍の3集団に区分する。そして中央軍と警察軍を志願制とし、防衛軍を選択徴兵制とするのである。
占領憲法の廃改が実現したならば、政府と議会は選択兵役法を定め、成人国民に原則として兵役を義務付け、兵役を拒否する者には、老人介護や環境保全といった公益奉仕を義務付ける。
しかして兵役を選択した者は、2年か3年のあいだ自分の出身地域を警備する防衛軍の防衛師団に勤務し、中央軍から派遣される職業軍人の指導教官から戦闘訓練と軍事教育を受けながら、インフラ警備と災害復旧を行い、兵役終了後には国防軍の予備役に入るのである。
そうすれば中央軍の質は落ちず、我が国の対テロ防衛能力と災害復旧能力は格段に高くなり、我が国国防体制の致命的弱点である予備役の不足は解消する。そして日本有事の際には、我が中央軍の兵站任務を補佐し、なおかつ戦況次第では日本列島の複雑な地形に拠り各種の携帯兵器を操作しゲリラ戦を行い、敵国の正規軍を苦しめる数十万単位の民兵隊あるいは数百万単位の義勇兵団が出現する可能性が生じる。
地下要塞に立て籠もる日本国防陸軍の正規軍と、正規軍を補佐しながら複雑な地形に拠りゲリラ戦を行う数百万単位の民兵隊もしくは義勇兵団の連携作戦、これは強力な抑止力となり、日本周辺の反日勢力は本格的な対日侵攻を躊躇するであろう。
所長が思うに、平時から我が国の朝野(政府と民間)が、日本有事の際、周辺諸国の軍隊が日本国防軍の空海軍を撃破し日本本土に上陸する可能性が生じる場合の我が国の採るべき戦略戦術まで練り上げ、必要な準備と覚悟を整えておくことこそ、本当の国防体制である。
豊富な実戦経験を持つ精強なイスラエル軍でさえもレバノン南部の市街に拠りロケット砲と携帯用対戦車ミサイルを操作するヒズボラ武装勢力に苦しめられたのだから。大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇に興味深い回想が記述されている。
「新兵が入隊すると初年兵教育が始まる。各中隊が競争して教育の成果を競うこと四ヶ月、あるとき突然騎兵集団長(師団長に相当)の検閲が行われることになった。堀たち青年将校にすれば、今日まで第一期の教育の成果を点検されるのだから数週間にわたって緊張が続いた。その結果が講評という締めくくりで、各中隊の成果に点数がつくから、各中隊長も気が気でなかった。(中略)
やがて大きな勲章をつけた集団長が、参謀たち随員を従えて、兵隊一人一人の顔を覗きこむように通過する。兵隊たちの一番緊張する一瞬である。黙って集団長が兵隊の前を通過するだけなら問題ないが、ときどき立ち停まって集団長は兵隊に質問する。むろん堀たちは、あらかじめ質問例集を作って数回の予行をしているので、兵隊たちは元気に大きな声で返事が出来るはずだが、中には若干の例外もある。
『集団長の官姓名(階級と氏名)は?』
これは必ず出る質問であったから、半紙に太筆に書いて仮名をふり、何日も前から部屋のあちらこちらに貼って覚えさせ、何べん予行演習したか数えられなかった。目から鼻に抜ける連中は、
『陸軍中将○○閣下であります』
と暗記してしまっていたが、一、二名は字もやっと書ける程度の鈍根組もいた。岡野二等兵がその中にいた。
『どうか岡野の前で集団長が停まりませんように』
堀は祈る気持ちであった。神様は皮肉である。まるで堀の顔色がわかったかのように、集団長は背中を丸めたずんぐりの岡野の前で停まってしまった。岡野はその途端、目を白黒させて大緊張の態であった。
『どうだ、集団長の官姓名は?』
背の高い偉丈夫が、大きな勲章を吊って岡野を見下ろした。岡野の頭脳はもはやこの世のものではなくなった。万事休す。一瞬二瞬、岡野の緊張した顔の口が開いた。その瞬間、
『あなたが集団長ではないか』
岡野は指を差して喋ってしまった。堀は動転するばかりに驚いた。
『そうだ、わかっておれば良い』
一同固唾を飲んで見守る中で、集団長は意外な言葉を返して、岡野の緊張した肩に手をやって軽く叩いた。
講評の結果は、集団長の官姓名も言えない者もいるという評点を貰ったが、堀は少尉になって一年目に遭遇した岡野事件は、一生忘れることができないでいる。
『一体、何のために集団長の官姓名まで覚えさせなければならないのか?』
こんなことが上手なのと、軍の戦力と、どう関係があるのか、軍隊の中には、ほかにもっとくだらない事が沢山あるのではなかろうか、そんな戦力にも関係ないことを整理したら、兵役は二年のところを一年ですむのではないだろうか、堀はこのとき以来、軍の形骸化ということを考えるようになった。事実、岡野二等兵はそれから一年、満州で匪賊との戦闘のときも、後に北支に転戦して支那軍との戦闘でも、弾雨を冒して勇敢に行動して、連隊中にその名を轟かした勇者となったのである。」
ゆとり教育が国民の学力を低下させているといっても、現代日本の成人国民は、岡野二等兵より賢く、韓国人より高い民度を持つだろう。
だから徴兵された一般国民が2、3年のあいだ戦闘訓練と軍事教育を受ければ、高い戦闘力を持つ立派な武士に成長するに違いない。
パラオ諸島のペリリュー島攻防戦において第14師団第2連隊長中川州男陸軍大佐の率いる日本軍守備隊が鬼神の如く奮戦しアメリカ軍に大打撃を与えることができたのは、第14師団が満州国からパラオ諸島に出発する直前に、中川大佐が、大本営情報参謀の堀栄三陸軍少佐から、彼が中心となって作成していた「敵軍戦法早わかり」という対アメリカ軍戦闘マニュアルの内容を教えられたからであった。
良きマニュアルは極短期のあいだに読者の能力を飛躍的に向上させるのである。ただしマニュアルの最後には次のような注意書きが必要不可欠であるが。
「このマニュアルが読者に指示を与えていない範囲では、読者は臨機応変に行動しなければならない。またこのマニュアルは永遠に有効ではなく、これを実践した読者の得た経験と教訓とによって絶え間なく修正改良されなければならない。」
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