北朝鮮の哀れな勘違いを示す世界幸福ランキング

　先日、経済協力開発機構（OECD）加盟国の幸福指数が発表されたが、時期を同じくして北朝鮮も世界幸福指数ランキングを発表していた。

　1位は中国。北朝鮮は健闘したものの僅差（きんさ）で2位となったそうだ。ベスト5は以下の通りである。

1位:　中国（100ポイント）
2位:　北朝鮮（98ポイント）
3位:　キューバ（93ポイント）
4位:　イラン（88ポイント）
5位:　ベネズエラ（85ポイント）
　
　ちなみに韓国は18ポイントで152位、米帝ことアメリカは3ポイントで最下位203位である。

　世界の201カ国を押さえ堂々2位ランクインの北朝鮮では、「国が家を無料で支給、食料や衣類等生活必需品は全て配給制、医療費も無料、仕事は国が人民に分配するので失業の心配もない」らしい。

　衣・食・住・医療・就職に渡り手厚い社会保障があることになっていることが、高ポイント獲得の理由だそうだ。

　「仕事は国が人民に分配するので失業の心配もない」という北朝鮮の自画自賛は、依然として朝鮮労働党がマルクス・レーニン主義を誤解して「社会主義には失業がない」と思い込んでいる証拠である。労働党は未だに自分達がマルクスの詐術に騙されていることに気付いていない（人類史上最悪のペテン－マルクスの詐術を指摘するレーニンの「国家と革命」）。

　北朝鮮といえども、先立つもの（資金）がなければ何も出来ない。朝鮮労働党が人民に家と医療を無料提供するには、膨大な財源が必要である。労働党はそれをどのように確保するかといえば、労働党が国家の権力と生産手段を独占支配し、地代、賃金、労働条件、公定価格を操作して徹底的に人民の膏血を搾り取るのである。

　金正日一族こそ人民を搾取する独占資本家であり、北朝鮮の政治経済こそマルクス・レーニン主義者が非難する資本主義の最悪形態である。

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　朝鮮労働党は、党首の金将軍様に忠誠を誓う者には家と医療を無料提供し、忠誠を誓わない者には、生活必需品を配給せず、医療も家も与えず、ただ強制収容所における無賃の奴隷労働を強いるのである。北朝鮮において人民が生命をつなぐには、労働党党首に盲従するか、官憲に追われながら非合法に闇物資を入手するより他になくなる。

　かくして社会主義的な計画経済では、自由は絶無になる。だから国民が各種の自由を謳歌するには、自由主義市場経済を基調とする政治経済体制を維持しなければならないのに、日本社会党、日本共産党、社会党系（現在は民主党）の日教組、共産党系の全教組、朝日新聞社等は戦後民主義において自由主義市場経済を否定する左翼全体主義陣営に組してきたのである。

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