リンナイは2005年より、エナテック社、インフィニア社(INFINIA、米国)と、発電能力1キロワットのフリーピストン式スターリングエンジンの開発に取り組んでおります。
この度の提携において、BBT 社とMTS 社は2008 年から2010 年まで欧州全域にわたって、リンナイで生産するスターリング・エンジンを家庭用給湯(暖房)機に組み込んだコージェネレーション・システムを1000台以上設置し市場モニター試験を計画しています。これは、これまでで世界最大のスターリング・エンジン技術の市場モニター試験となります。
市場モニター試験の結果を踏まえて、提携4社はスターリング・エンジンによるシステムの更なる改良開発を企画。リンナイは日本を含み、北米、韓国、中国市場向けのシステムを立ち上げ、BBT 社・MTS 社は欧州市場の要求に的を絞ったシステムを立ち上げる事を予定しています。
次世代のスターリング・エンジンはリンナイにおいて2011年に量産に入り、リンナイ、BBT社、MTS社それぞれから市場に供給する予定です。
2009年6月30日パナソニック系の株式会社eスターは工場から出る排熱を利用して発電する「排熱回収スターリングエンジン」の実証実験をパナソニック(株)ホームアプライアンス社 奈良工場で開始した(PDF)。
パナソニック株式会社の社内ベンチャー会社、株式会社eスター(所在地:大阪市中央区城見2丁目1番61号 MID タワー14F、社長:赤澤 輝行)は工場から出る排熱を利用して発電する「排熱回収スターリングエンジン※1」の実証実験を、6月よりパナソニック(株)ホームアプライアンス社 奈良工場で開始しました。稼働中の工場を利用し、信頼性の検証を行い、2011年度に商品化することを目指します。
eスターは200℃の排気ガスから発電できる排熱回収スターリングエンジンと都市ガス(天然ガス)を燃料として使うスターリングエンジン搭載家庭用小型コージェネレーションシステムを販売しているようだ。
日本の脱原発技術は世界トップランクにあり、我が国は戦争および災害に強い分散型小型自然エネルギー発電システムを構築する技術を有していると理解した方は、ブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。
2011年1月14日、NPO日本スターリングエンジン普及協会は、あらゆるバイオマスを利用できる本格的な多種熱源活用型スターリングエンジン(KAIHOエンジン)の開発に目途をつけるに至った。
KAIHOエンジンは全く新しい形式のスターリングエンジンである。これは加熱器と冷却器の圧力差で作動するエンジンであるので、500℃以下の温度領域で実用上十分な性能を有するエンジンとなり、高価な耐熱合金などを必要とせず、製造コストを抑え、大出力で、安価なエンジンが可能となるという。
その特徴は以下の通りである。

<KAIHOエンジンの特徴>
・現存の外燃機関とは全く異なり、独立した圧力発生機構を有するエンジンである。
・そのため、加熱器・冷却機をエンジン本体と分離して配置できる。
・この分離配置により、熱源の種類、燃焼装置や熱源の存在形態に適合した加熱器の設計が可能となり、活用できる熱源の種類・範囲が増大する。
・加熱器は、エンジン本体と分離しているので、消耗品的位置づけが可能となり、腐食性排ガスや高温廃熱に対しても耐熱合金など高価な材料を必要としない。
・加熱器・冷却器とエンジン本体はバルブで連結されており、加熱器・冷却器の体積がエンジン性能に影響することがなく、必要に応じて大きくすることができる。
・加熱器・冷却器には複数のエンジンを連結できるので、大出力化が容易である。
・作動ガスはN2や乾燥空気で十分である。
・製造コストは、加熱器の大きさと材質により異なるが、出力あたりの製造コストは、現存のSEに比し圧倒的に安価にできる。
・現状での目標価格は、50kW出力で800万円(エンジン本体は目安として自動車エンジンの2台分程度か)。但し加熱・冷却部は熱源に対応して製造するので、熱源の性質に依存するところが大きい。
・エンジンの外形寸法は、燃焼炉に搭載する出力50~60kWのエンジンの加熱部は1×1×2m程度に収まるものと考えている。
横浜製機株式会社とNPO日本スターリングエンジン普及協会が共同開発したKAIHOエンジンは、従来のスターリングエンジンの弱点を克服する画期的な外燃機関である。所長は、「日本国は資源大国スターリングエンジンの可能性」の中で、
「もしスターリングエンジンが炭焼き器と合体し、炭焼き時の排熱から電気を作り蓄えることができたら、田舎暮らしは随分と楽になるだろう。そして日本の森林とくに成長の早い竹林が極めて有効なエネルギー源となり、日本経済を支えてくれるだろう」
と書いたが、まさに2011年は我が国が脱原発に向う時代の幕開けとなった。
またNPO日本スターリングエンジン普及協会の名誉会長はB29と戦った一色尚次博士(詳細はB29より高く飛べ!一色尚次博士の若き日の研究回想録)であり、協会理事長は防衛大学校名誉教授の鶴野省三博士であるから、KAIHOエンジンは、自衛隊基地の非常用予備電源、野営用の移動電源車、AIP(Air-Independent Propulsion、非大気依存推進)機関としてスターリングエンジンを搭載する「そうりゅう」級潜水艦の性能向上といった軍事分野に応用され得るだろう。
<個人が実践できる脱原発運動はまわしてチャージ!自家発電>
子供への親心のあふれる最高のプレゼントサバイバル防災リュックサックに入れておけば安心です!手回し発電の高輝度LED36灯ランタンが意外に高性能で驚きました。
我が国は戦争および災害に強い分散型小型自然エネルギー発電システムを構築する技術を有している。我が国は、安全保障上危険きわまりない民間商用原発に固執する必要は全く無い。
・終わりにKAIHOエンジンに期待する方は、ブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。
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