2011年4月28日(木曜日)超党派衆参対等統合一院制国会実現議員連盟
私が役員をつとめる「超党派衆参対等統合一院制国会実現議員連盟」の総会が開催。
諸外国の例をみても、議院内閣制の国でほとんど同じ権能を持つ二院制は見当たりません。大統領制は別にしても、一院制が主流。一院にすれば意思決定も迅速になる。
一院制をわが国で実現するためには、憲法の改正が必要。一院制実現だけにしぼって、改正の是非を問う国民投票を行っては如何か。
国会の分割方法と権能配分を間違えた無知蒙昧なるGHQ製の日本国憲法を生真面目に学ぶ者は、中塚一宏議員や自民党のバカ息子-公選議会一院制の危険性を知らない石原伸晃のように、二院制の意義を見失い、GHQの後継者として危険な一院制を求め始めるのである。
我が国は絶対に二院制を死守し、参議院の構成と権能を、公選議院の弊害を抑制する貴族院の構成と権能に戻さなければならないと確信する方は、憲法改悪を阻止するために、 始めにブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。
中塚議員は一院制の長所として「迅速な意思決定」を挙げているが、所長はこれを読み、中塚議員ら超党派衆参対等統合一院制国会実現議員連盟の余りに幼稚な発想に驚いた。彼らは戦略の格言―戦略家のための40の議論格言32「慎重さというのは、国家運営と戦略における最高の美徳である」を知らないのか。
公選一院制が実現すれば、公選議院の弊害が広範多岐に渡る議会の認可事項へ迅速に及び、政府と議会は迅速に間違った決定を重ね、我が国は迅速に失政を繰り返してしまう。その危険性に気付かない者が憲法改正作業に関与していいのか。
民主党の如き反日亡国主義者を抱える詐欺政党が甘言を弄して多くの有権者を誑(たぶら)かし、公選一院の過半数議席を獲得してしまえば、詐欺政党は公約に無い或いは公約に反する反日亡国法案を迅速に可決し、最悪の場合は皇室典範ですら迅速に改悪できてしまうではないか。
故に伊藤博文の座右の書「ザ・フェデラリスト」第62篇上院の構成と第63篇上院議員の任期は、一院制の危険と二院制の意義を次のように解説するのである。
「もし第二院がなければ一院の野心や腐敗だけで事足りる、権力簒奪や背信の企みにおいて、二つの独立の議院の同意を必要とすることにより、立法部は、人民のための予防措置を二倍にしているのである」
「上院という制度によってのみ埋め合わせられうる欠陥の多くは、人民によって頻繁に選挙される定数の多い議院や人民それ自体に共通している。その議院には、上院のような組織による制御を必要とする特有の欠陥がある」
伊藤博文の座右の書「「ザ・フェデラリスト」」第62篇<上院の構成>第63篇<上院議員の任期>が詳述する「人民によって頻繁に選挙される定数の多い議院に特有の欠陥」を大胆に要約すれば、次のようになる。
・党利党略に走り、度を越した有害な決議を行う。
・立法の目的や原理について、必要な理解と知識がない。
・不安定で、思いつきの政策を乱発し、自国の利益を他国の餌食にする。
・私欲に塗れ、国家の名誉を重んじない。
・重大な事態において責任が欠如する。
・議席を獲得するために有権者を騙す。
衆参対等統合一院制国会実現議員連盟」に属する議員は、憲法学徒が必ず読まなければならない不朽の古典名著「ザ・フェデラリスト」も「憲法義解」も読んでいない。以下の伊藤博文の金言を借りれば、衆参対等統合一院制国会の実現という彼等の提言は、国家の長計に対しては全く無価値である。
二院の制は欧州各国の既に久しく因襲する所にして、その功績を史乗に徴験し、而して此れに反するの一院制を取れる者は皆其の流禍を免れざることを証明したり(フランス千七百九十一年及び千八百四十八年・スペイン千八百十二年憲法)。
近来二院制の祖国に於いて論者かえって其の社会発達の淹滞障碍たるの説を為す者あり。そもそも二院の利を主持する者すでに塾套(じゅくとう)の論ありて今ここに引挙するを必要とせざるべし。但し、貴族院の設は以て王室の屏翰を為し、保守の分子を貯存するに止まるに非ず。蓋し立国の機関に於いて固より其の必要を見る者なり。
何となれば、およそ高尚なる有機物の組織は独り各種の元素を包含して以て成体を為すのみならず、また必ず各種の機器に倚て(倚-たよる)以て中心を輔翼せざるはあらず。
両目各々其の位を殊にせざれば以て視力の角点を得べからず。両耳各々其の方を異にせざれば以て聴官(聴覚器官)の偏聾を免るべからず。故に元首は一ならざるべからず。而して衆庶の意思を集むるの機関は両個の一を欠くべからざること、あたかも両輪の其の一を失うべからざるが如し。
それ代議の制は以て公議の結果を収めむとするなり。而して勢力を一院に集め、一時感情の反射と一方の偏向とに任じて、相互に牽制その平衡を持する者なからしめば、たれか其の傾流奔注の勢い容易に範防を踰越し、一変して多数圧制となり、再変して横議乱政とならざることを保証する者あらむや。
此れ其の弊は却て代議の制なきの日より猶(なお)甚だしきものあらむとす。故に代議の制設けざればやむ。これを設けて二院ならざれば必ず偏重を招くことを免れず。此れすなわち物理の自然に原由する者にして、一時の情況を以て之を掩蔽すべきに非ざるなり。
要するに、二院の制の代議におけるは、之を学理に照らし、之を事実に徴して、其の不易の機関たることを結論することを得べきなり。
彼の或る国における貴族院の懶庸(らんよう。懶-おこたる、ものうい)にして議事延滞の弊あるを論ずるが如きは、此れ一時の短を摘発するに過ぎず。而して国家の長計に対しては其の言の価値あるを見ざるなり(伊藤博文著憲法義解第三十三條解説)。
「衆参対等統合一院制国会実現議員連盟」は、先人の叡智と歴史と現実を無視する亡国の思いつき政治集団である。彼等の思いつきは、アメリカを近代国家につくり上げた天才政治家アレグザンダー・ハミルトンの叡智と経験、彼の著書「ザ・フェデラリスト」を座右に置いて帝国憲法原案を起草した伊藤博文の叡智と経験と憲法調査の成果が凝集された「憲法義解」を無視する思い上がりである。まさにハイエクのいう致命的な思いあがりである。
憲法改正作業という国家の大手術に浅薄な思いつきを持ち込む無知蒙昧なる国会議員の跳梁跋扈こそ、公選議院の深刻な弊害であり、公選議院の弊害を抑制する非公選の第二院(上院)の再生が我が国の政治に必要不可欠である何よりの証拠であろう。
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<日本国民が二院制の意義を再確認するための弊ブログの記事>
・国会に蠢く狂人集団「衆参対等統合一院制国会実現議員連盟」
・三島由紀夫の憂国忌40年と大日本帝国憲法の施行120周年-緑風会の挫折
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