しかし現在の我が国では、尾崎秀実著作集に収録された尾崎の戦時論文が読者にゾルゲ機関の謀略活動の全貌を教えてくれる。ところが尾崎秀実に情報を提供した朝日新聞の田中慎次郎は、尾崎秀実著作集第2巻月報に「開戦前の一夜」という手記を寄せ、「共産主義者としての尾崎君の実践は、周知のように、諜報活動に限られていた」と書いているのだ。
この尾崎秀実著作集2巻には、支那事変の拡大長期化を煽動し汪兆銘政権樹立工作を推進するために尾崎秀実が中央公論や改造に寄稿した膨大な戦時論文と、ゾルゲと結びつき近衛内閣にブレーンとして食い込んだ尾崎の「世界革命の一環としての東亜新秩序構想」に言及する野村浩一の解説が収録されているというのに!
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普通の人間は、ウソをつく時、ウソがばれないように配慮するものだが、田中慎次郎にしろ、約300万人のカンボジア民衆を大虐殺したポルポトらカンボジア共産党を「アジア的優しさに満ち溢れている」と礼賛した和田峻にしろ、朝日新聞社の左翼幹部は、誰も欺くことができない、見え透いたウソを平然と書いて公刊し、後世に汚名を残すのである。
レーニンの亡霊に憑依された者は、以下のレーニンの革命的道徳体系を信奉し、「良心」「理性」「恥意識」を喪失するからであろう。
「共産主義者は、いかなる犠牲を辞さない覚悟がなければならない。あらゆる種類の詐術、手練手管及び策略を用いて非合法的方法を活用し、真実をごまかし且つ隠蔽しても差し支えない。
共産党の戦略戦術は、できるだけ屈伸自在でなければならない。党は武装蜂起から最も反動的な労働組合及び議会への浸透にいたるまであらゆる闘争方法の利用を学ばねばならない。
共産主義者は、大胆に恐れなく攻撃する一方、整然と退却すること、『悪魔とその祖母』とさえ妥協することをよくしなければならない。
党はブルジョア陣営内の小競り合い、衝突、不和に乗じ、事情の如何によって不意に急速に闘争形態を変えることができなければならない。
共産主義者は、ブルジョア合法性に依存すべきではない。公然たる組織と並んで、革命の際非常に役立つ秘密の機関を至る所に作らねばならない。我々即時二重の性格をもつ措置を講ずる必要がある。党は合法的活動と非合法的活動を結びつけねばならない。」
しかして反日左翼勢力と戦い、レーニンの革命的道徳体系を信奉する彼等の戦術を体験した者は、彼等の戦術を嫌悪し合法かつ正当な手段を選び真実を貴ぶ者と、彼等の戦術に魅せられレーニンの亡霊に憑依される者とに分かれるようである。
小林よしのりは後者であり、ミイラ取りがミイラになった典型的人物である。戦争論は戦後民主主義狂育の洗脳効果を減殺し、読者に覚醒を促す名著であるが、大東亜戦争の全体像を描いておらず、詰めが甘かった。
だから所長は2001年に東亜連盟戦史研究所を開設してGHQ発禁本「大東亜戦争とスターリンの謀略-戦争と共産主義」を紹介し、2003年3月に「戦争の天才と謀略の天才の戦い」国民のための大東亜戦争正統抄史1928―56」を全面公開した。
この戦史は「人種と資源をめぐる宿命の戦い」という小林よしのりの大東亜戦争史観を否定するものであるが、公開当時の所長は小林よしのりの更なる成長に期待していた。
しかし小林よしのりは実証的な漫画家になるどころか、狂信的な反米論者となり、今や悪名高い小泉構造改革の目玉であった皇室典範の改悪を推進する煽動家となり、「あらゆる種類の詐術、手練手管及び策略を用い、真実をごまかし且つ隠蔽しても差し支えない」というレーニンの革命的道徳体系を実践するようになった。
真実をごまかし且つ隠蔽しても差し支えないと考える者は、歴史を畏怖し尊重する精神を喪失する。だから小林よしのりは、世襲親王家として皇統を保全する重責を担ってきた伏見宮と後花園天皇以降の歴代天皇を罵り、祖宗の慣習法を無視し、見え透いたウソを平然と書いて公刊し、後世に汚名を残すのである。
「本書を書き終えて強く感じたことは、日本では未だにコミンテルンやマルクス主義者に関する歴史を書けないということである。それはコミンテルン関係の資料が少ないだけでなく、コミンテルンの陰謀に荷担した、あるいは操られていた著名な学者や大新聞などが未だマルクスの主張した社会主義(共産主義)に共鳴したり、都合の悪い部分を隠蔽しすり替えているからである。
さらに、ゾルゲ事件でスパイとして摘発された尾崎秀実を平和主義者、あるいは反権力運動の英雄とすりかえ、さらにこれらの著名な学者や新聞が日本では進歩的な自由主義者として大きな影響力を持っており、筆者を含めた研究者が学会や言論界から排除されることを懼れ、自らを江藤淳が指摘する『閉ざされた言語空間』に閉じ込めているからである。」(第二次世界大戦と日独伊三国同盟-海軍とコミンテルンの視点から331ページ)
我が国では、レーニンの革命的道徳体系を信奉する者は殆ど転向しない。人間の良心を喪失した反日左翼勢力は殆ど改心しない。だから彼等と戦う者は、無限の持久戦に陥り、疲労し焦燥して、合法かつ正当な手段を選び真実を貴ぶ戦術を放棄したくなる。手段を選ばない彼等の戦術に対抗するために、彼等の戦術を真似したくなる。そうするとレーニンの亡霊が近寄ってくるのだから本当に厄介なのである。
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<関連ページ>
・恐ろしい虚報の詐術-NHKウォッチャー中村粲「大東亜戦争への道」
・歴史書の合成の誤謬-宇垣一成・孔祥煕工作を省いた中村粲
・日本に現れた汪兆銘の再来-中村粲の的外れな防共史観
・朝敵の小林よしのりが「論外の男系カルト」に貶めた歴代天皇
・小林よしのりを圧倒する伊藤博文の叡智-議院上奏権の意義
・レーニンの亡霊の代わりに所長に迫る女スパイフェリシア・アンドレス
「今は亡き稲垣武の朝日新聞血風録によれば、朝日新聞は戦前から今日まで一貫して国害のスパイよ」
・「悪魔祓い」の戦後史―進歩的文化人の言論と責任を子供に教えてマルクス・レーニン主義者を地獄へ叩き落したい方は、ブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。
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