ノーベル化学賞の根岸氏、CO2削減の温暖化対策「発想の転換必要」(産経新聞2010.12.7 20:35)
ノーベル化学賞受賞者の根岸英一・米パデュー大特別教授(75)が6日、ストックホルムで本紙のインタビューに応じ「地球温暖化を防ぐため二酸化炭素(CO2)排出量を減らしましょうというのはばかげた方法だ。もっとCO2がほしくなるようにもっていかなければ」と語り、水とCO2から炭水化物や酸素をつくる光合成を人為的に起こす研究の必要性を強調した。インタビューの要旨は次の通り。
人類の必要な営みの副産物としてCO2を出している。しかし、温暖化を防ぐためCO2を出さないようにしようというのは人類にとって重要な化学反応を抑えるのと同じだから、非常に消極的な考え方だ。
CO2はわれわれに必要な究極の有機物質、有機化合物の炭素源だ。温暖化を何とかせざるを得ないので(CO2排出量削減という)おかしな方向に行っているが、科学者が百八十度切り替え正しい方向にもっていかなければならない。
私が考えているのは現在の温暖化対策とは正反対のアプローチだ。その答えは自然にある。光合成だ。それを自然にやってもらおうとすると、たくさん木を植えるとか大変だ。まず実験室でやって、成功すれば工場でする。すると「CO2さまさま」になる。
自然がやれることは当然、人間ができないわけではない。本質的には絶対にできる。太陽の光は誰にでも与えられている。葉緑素の核心になるのは遷移金属である鉄。自然は鉄を使っており、鉄はふんだんにあるので量的には問題ない。
世の中が持続可能であるためには、ほとんどのものが何らかの形でリサイクルされなければならない。遷移金属の触媒の新しい方法で化学賞をいただいたが、CO2の問題を解決するにはさらに新しい使い方を見つけなければならない。研究のテーマとして声を上げてその方向にいくべきだ。
それから1週間後の12月14日、茨城県で開かれた国際会議で根岸教授の提言に応える素晴らしい研究成果が発表された。藻類に「石油」を作らせる研究を行っている筑波大の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプの藻類を沖縄の海で発見した。チームは工業利用に向けて特許を申請している。
チームは海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目し、東京湾やベトナムの海などで計150株を採った。これらの性質を調べたところ、沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。
球形で直径は5~15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。水中の有機物をもとに化石燃料の重油に相当する炭化水素を作り、細胞内にため込む性質がある。同じ温度条件で培養すると、これまで有望だとされていた藻類のボトリオコッカスに比べて、10~12倍の量の炭化水素を作ることが分かった。
渡邉教授は「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになるだろう」と話している。また、この藻類は水中の有機物を吸収して増殖するため、生活排水などを浄化しながら油を生産するプラントをつくる一石二鳥の構想もある(朝日新聞)。
炭水化物(でんぷん)を含むコメの研ぎ汁や米糠が重油の原料になる。香川県に、讃岐うどんの湯で汁から油(炭化水素)を生成するプラントが完成したら、CO2⇒小麦⇒うどん⇒湯で汁排水⇒油(炭化水素)⇒CO2という循環が成立する。これは人類史に燦然と輝く壮挙になるだろう
日本国の政治家は筑波大の渡邉信教授のように日本国の利益を優先すべきであると思う方は、ブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。
筑波大の渡邉信教授は「エネルギーは全ての経済社会の根幹。その根幹をどこが握るか。日本がエネルギー資源を自前で作らなくてはいけない」 「待ってただけでは国は動かない。産業界が強い関心を持って技術開発をする姿を国に見せる必要がある」という不動の信念を持って海外からの誘いをすべて断り、日本の企業に共同開発を呼びかけ研究を続けてきた。
この結果が今回の「オーランチオキトリウム」の発見であった。渡邉信教授の目標である「2025年に日本は石油輸出国になる」は現実味を帯びてきた。
<渡邉信教授の大著新しいエネルギー藻類バイオマスを理解したい人のための教科書!>
・日本人は教育と二次元の天才!元素周期 萌えて覚える化学の基本
・ノーベル賞科学者を生み出します!マンガでわかる有機化学
・クリーンエネルギー社会の実現に藻類が果たし得る役割は何か?生物・歴史好きには堪らない藻類30億年の自然史―藻類からみる生物進化・地球・環境
日本国の政治家には、筑波大の渡邉信教授のように、どこまでも日本国の利益を優先してほしいと思う方は、ブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。
↓↓↓

【関連する記事】
- 2025年以降の核廃棄物処理の行方-三菱重工が発見した新元素変換の展望
- 従来の4倍!日本から生まれた世界初の砂糖バイオエタノール生産技術「逆転生産プロセ..
- 日本は人類の夢に近づけるか!?別府温泉DCHE地熱発電の実用化実験開始。
- 世界唯一!日本の革新型蓄電池を開発する世界最先端の蓄電池専用解析施設SPICAの..
- 朗報!アルツハイマー病を改善するかもしれないジオスゲニンのサプリ
- 自民党のガンダムより現実的な日本の波動エンジン
- CO2タービン!CO2を有効活用しNOXを排出しない革新的な火力発電システム
- 日本とドイツの電気料金比較-2万円以下のエアロバイク発電機が欲しい
- 日本の電力不足を補うか!?焚き火の熱で発電する『BioLite CampStov..
- 日本の次世代エネルギー!ロケットストーブ
- 世界初!自己熱再生理論の実証実験に成功-バイオエタノールの製造コストの大幅削減が..
- 原発安全革命とMSR「不二:FUJI」-古川和男の遺書
- 世界初の人工光合成の実証に成功!トヨタ中央研究所が太陽光を利用して水とCO2から..
- 新エネルギー投資は日本経済を潤す干天の慈雨-三菱の電気自動車とIHIの藻類バイオ..
- 石炭火力発電の大いなる可能性-クアドラプル・コンバインド・サイクル
- 世界に誇る日本のガスタービン技術と数値流体力学技術
- 日本発稲わらエネルギー革命-気軽に出来るネリカ米の栽培
- 脱原発時代の扉を開くKAIHOエンジン-2011年は日本発スターリングエンジンの..
- 菅直人の無知-風力発電のポテンシャルを高める深海洋上風力発電利用メタノール製造シ..
- 日本国は潜在的地熱発電大国-バイナリーサイクル



ぜひ、誰か本にするなりしてもらいたい。
ところでご存知かとは思いますが、選挙後の三橋貴明氏が大変な事になっております(選挙中の不倫疑惑、MPJのサーバー破壊疑惑、選挙関係者による告訴準備等)。三橋氏自身は全く反論しない(出来ない?)で無視し続けております(これらの疑惑への質問は一切ブログから削除)。建設国債と赤字国債の違いも知らなかったらしいです(宇田川氏談)。
このままですと第二の「毒吐き@てっく」になりかねませんので、今後は距離をとって慎重に見極めて行くべきでしょう。
MPJに三橋氏がいないのは何故?
http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/news/5223/1291436391/
>藻類に「石油」を作らせる研究
希望が持てるとても良い研究ですね。
子供手当てなんてやめてしまい、このような研究にお金を投じていただきたいです。
でも民主党ではレアアースの時みたいに「中国と共同研究をやる」と言い出しそう。
以前に紹介していただいた『近衛文麿の戦争責任』をやっと読み始めました。
まだ少ししか読んでいませんが、とんでもない本ですね。
自虐史も保守的な歴史観も両方とも否定していますから。
この本を読み終えた時、自分の中の歴史観の変更が必要になりそうです。
これからも良い本を紹介してください。