本書は、筆者五〇年来のライフワークの結実である。思えば戦後五〇年、わが国には東京裁判史観が蔓延し、戦争なかんずく大東亜戦争を論ずるだけで、戦争屋とされる空気が支配してきた。だが平和主義者という名の頑民がはびこったために、ヨーロッパは第二次世界大戦という泥沼に、自ら身を投じていったではないか。
歴史を真摯に観察すれば 平和主義者が戦争を起こしたという逆説に満ち満ちている。筆者はこの五〇年、世の風潮、マスコミの論調とは真反対に、常に大東亜戦争に思いを馳せつづけた。そもそも東京裁判(極東軍事裁判)とは、国際法に基づく裁判でも何でもなく、連合軍最高司令官・マッカーサー元帥の命令に基づく裁判に過ぎない。勝てば官軍、商社が敗者にビクトリー・ジャスティス(勝者の都合)を押し付けた私刑であった(中略)。
今こそ、勝者の私刑である東京裁判史観から脱却し、大東亜戦争を事実に基づき科学的・合理的に検証すべき秋である。
また多くの日本人が忘れているが、戦争とは外交の一手段に過ぎない。先の敗戦は日本民族の外交音痴が惹き起こした悲劇だと言っても過言ではない。
しかも、現在の日本の政治家の外交音痴ぶりは、その戦前の政治家に較べても絶望的で、現首相・村山富市を筆頭に、ほとんど白痴的状況にあると言ってよい。自国の歴史に侵略の烙印を押し、罵詈雑言を浴びせているのに、連合国に巣くう死の商人の暗躍で、世界に戦争がはびこっている恐るべき事実には一言も触れようとしない。日本こそ、このことについて発言権を有する唯一の国だというのに!
半世紀前の日本民族の歴史を呪縛の世界に埋め去ってはならない。現在の、そして未来の生きた現実的な英知として、歴史は存在すべきものなのだから。
平成七年八月十五日 戦争五〇年目の夏 小室直樹
しかし小室直樹博士が大東亜戦争ここに甦るや封印の昭和史―戦後50年自虐の終焉を発表してから15年後の今日、依然として日本の政治家の外交音痴ぶりは、戦前の政治家に較べても絶望的で、現首相・菅直人を筆頭に、ほとんど白痴的状況であり、政界における自虐史観の蔓延は止まらない。
ソ連の崩壊を予言した無学者の名著にも、残念ながら有権者の投票判断力を高める効果は無いようである。あるにしても微々たるものであり、未熟で無知な立候補者を当選させてしまうという公選議院の弊害-デモクラシー(大衆参加政治)の欠陥-を除去するには程遠い。
もしサイコフレームがあり、小室直樹博士の新戦争論を日本の全有権者に伝えることができたら、日本の政治家の外交音痴は治癒されるかもしれないのに。
・小室直樹博士の遺書になった新戦争論―“平和主義者”が戦争を起こすを知り、日本の死兆星―仙谷由人ら戦後日本の護憲反戦平和主義者こそ過去の誤ちを反省していないと思う方は、ブロガーに執筆意欲を与える1日1押人気ブログランキングをクリック願います。
新戦争論―“平和主義者”が戦争を起こす(小室直樹著/光文社/1981年初版発行)の目次
まえがき
1、平和主義者が戦争を起こす
・みんなが平和を愛した結果が第二次大戦となった
・戦争は個人の「心の内なる」問題ではない
・台風の上陸を法律で禁じようとする平和主義者
・日本の平和主義者は神州不滅主義者か
・ヒットラーの奇跡はなぜ可能だったのか
・猫を虎に育てた「平和主義」
・平和への讃歌を逆手にとったヒットラー
・戦争の決意ができずに崩壊したフランス
・「平和主義」という宗教は、「戦争」を過小評価している
・日本はうまくやっていると信じる人は「センス」のない人だ
2、戦争を否定すると近代文明が崩壊する
・「戦争」と「けんか」はどこがちがうか
・戦争がないのは平和、というのはまちがい
・戦争とはつける薬がないものにつける薬である
・日本の敵はソ連と決めつけるのは早い
・侵略戦争にも歴史の必然がある
・満州、朝鮮をめぐる「必然」とは何だったか
・真珠湾攻撃は、「突如」ではない
・全面降伏論は、まるっきりのナンセンスだ
・日本の非武装中立は白昼夢である
・尖閣列島、竹島問題の解決法は例外
・北方領土は、戦争によらなければ返ってこないのか
・紛争をそのままにしておくと、文明が崩壊する
・戦争は、消極的な意味で、万能薬である
・「現状維持」をめぐる二つの正義
・第二次世界大戦で「猛毒」を除いて成長した日本
・「戦争」の語を、あまり法技術的な意味にとってはいけない
・国際紛争解決の手段ではない戦争なんてありえない
・オルテガ・イ・ガセの戦争論
・建て前と実態があまりにはなれると、その国は破滅する
・日本は清帝国の二の舞にならないか
3、国連の幻想と国境の思想
・ナンセンスな日本の国連中心主義
・国連とは、そもそも何だろうか
・「自衛」の名目さえつければ、何でも自由な国連憲章
・日本は国連の外様大名である
・平等主義は国連を弱くする
・国連はユニバーサルなものではない
・国連の事務総長は首相と同格と思う非常識
・変化すべきものを変化させまいとする矛盾
・多数決制度の致命的欠陥
・全会一致制で衰退したポーランド
・国連は戦争に代わる手段ではない
・国際社会を知るための鍵、「社会」と「結社」
・「そこにある」ものと「そこで作る」もの
・「憲法上それはできない」という弁解は成立しない
・西洋人は「社会」と「制度」の区別ができない
・国家権力は「解毒剤」である
・単一民族国家の日本、「国家」をよく理解できない
・ソ連は国民国家に変質して、安全になった
・文化や経済には絶対的国境がない
・正義は「空箱」にすぎない
・国際法はまだ低開発段階にある
・真の平和主義とは何か
天安門事件以降の日本国が行ってきた対中宥和政策の累積が今日の尖閣事件を惹き起こし、民主党内閣の大失態を招来したのである。
戦後の我が国では、ヒトラーを礼賛しナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)を擁護する政治家は、朝日NHKをはじめマスコミによって猛非難され、社会的な地位と名誉とを剥奪されるが、日本国の利益と名誉と防衛(生存)能力を犠牲にして東アジアの国家社会主義ドイツ労働者党(中国共産党と北朝鮮)に奉仕する政治家は、朝日NHKをはじめマスコミによって擁護され、内閣国務大臣や国会議長に昇りつめてしまう。
この歪んだ戦後日本の言論空間こそが諸悪の根源である。第一次欧州世界大戦後の英仏は反戦平和主義に囚われてヒトラーのナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)ドイツの台頭に宥和政策をとってしまった。これが第二次欧州大戦を惹き起こしたのに、今日の菅民主党内閣はそれと同じ失敗を繰り返し、我が国のみならず東アジア全体に大厄災をもたらそうとしている。
<現在の日本政府は頼りにならない!我々有権者が人殺しの大好きな疫病神の中国人と日本人を打ったらハマるパチンコの罠に陥れている貧乏神の南北朝鮮人から日本の女性と子供を守るしかない!>
・手軽に自宅で簡単に安全と健康を入手できる検査キットカタログからピロリ菌検査キットが胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、胃がんの予防に役立ちます!胃腸の調子の悪い方は胃がんリスクチェックを!
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・小林よしのりのウソが丸わかり!日本国を皇室の尊厳と法の支配を尊ぶ文明国として再生するために全面公開!日本固有法学の祖である井上毅の皇室典範義解の現代語訳
・神武肇国西暦181年を立証!なぜ古代天皇は殺されたのか?上田正昭らインチキ学者はなぜ日本の神話・古代史を歪めたのか?
戦後の日本に横行する歴史偽造の背景を知ると源平の流れを汲む土着日本人は、日本再興道くにからのみちを歩きたくなります!
・戦後日本国を衰退させる諸悪の根源マッカーサー占領軍憲法を13階段の死刑台に上らせる者は、今憲法の真相を知らない貴方(あなた)ご自身です。
・我が国を皇統断絶の危機から救い出す者は悠仁天皇と皇室典範を読む貴方(あなた)ご自身です。
・「誇りなき国家は、滅亡する」と日本国民に警告していた小室直樹博士の遺書「新戦争論―“平和主義者”が戦争を起こす」を知り、日本の死兆星―仙谷由人ら戦後日本の護憲反戦平和主義者こそ過去の誤ちを反省していないと思う方は、ブロガーに執筆意欲を与える1日1押人気ブログランキングをクリック願います。
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巨星墜つ、ですね。真の天才でした、小室先生は。
あれほど重ねて、誇りを失った国家になってはならない、戦争を研究せよと、それが日本のサバイバルにつながるのだ、その他多数の警鐘を鳴らされてきたのに、現在の日本の体たらくは一体なんなんだろう。自分たちはさっぱり活かしていない、その天才の洞察を。
ただ、歴史観の進化はこちらの所長様の歴史観の成果で見ることができる。ありがたい。合掌。
いま小室博士の著書を読み返すとアラやミスがありますが、私がこのように言えるようになったのは、小室本を読んで、学問の面白さと奥深さを知り、読書独学を好むようになったからです。
小室博士は国民栄誉賞に相当する偉人でありました。
先日は、トラバを認めて頂いた上に、本日は拙ブログにトラバを掛けて頂き誠にありがとうございます。
先程、拙ブログにリンクを張りました。
お暇な時に、ご確認頂ければ幸いです。
小室直樹博士の意志を継ぎ、我々が祖国日本の
新たな思想と制度を作り上げ世界の発展に寄与しましょう。
今後とも宜しくお願い致します。