薄上秀男氏は、医者に手の施しようがないとサジを投げられた自分の難病を治療するために、人体の消化器官と味噌の発酵過程を分析して微生物発酵肥料を開発し、難病を治癒する健康野菜を生産する偉人である。
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発酵肥料で健康菜園(薄上秀男著/農文協/1999年初版発行)のもくじ
序章 闘病体験から生まれた健康日常食と健康菜園
1 近代医学に見離されたハウス病を自然の薬草・食事療法で治す
・ハウス病で五臓六腑がズタズタに
・ギンナン療法で腎臓の機能を回復
・泥風呂とニンニク浴療法で肝臓機能を回復
・バランスのとれた食事療法
・糖尿病の克服でわかったミネラル・ビタミンの相互作用
2 酵素や核酸の摂取でアップする免疫力
・花粉症で花粉を治すつぼみ菜療法
・つぼみ菜に含まれる花粉分解酵素で免疫力をつける
・闘病生活でわかった酵素、ミネラル、ビタミン、核酸の重要性
3 たどりついた健康日常食の五つの群
・主食はミネラル、繊維が豊富な玄米・胚芽米
・タンパク質は大豆とその発酵食品で
・緑黄色野菜で抗酸化ビタミン、ミネラルを
・味噌などの発酵食品で酵素を
・ネギ類で解毒、新陳代謝を旺盛に
第1章 発酵微生物がとりもつ土-野菜-人間の健康
1 化学肥料農法とともに発生した不健康野菜と現代病
・野菜の産地化、化学肥料の台頭で増えた微量要素欠乏
・不健康野菜を襲う様々な病害虫
・化学肥料偏重とともに増えてきた現代病
・近代農法を歪めた無機栄養説
・なぜ、化学肥料栽培では微量要素欠乏がでやすいのか
2 微生物がつくる植物の有機栄養
・生命の代謝機能を司るミネラル
・微生物がつくる有機ミネラル化合物
・必須アミノ酸やビタミンの合成力も微生物が抜群
・有機栽培は有機栄養栽培
・微生物がつくる発酵肥料で健康野菜
3 発酵は自然界における生命が営む植物連鎖
・微生物が植物と動物のなかをとりもつ食物連鎖
・自然界は四年ごとに微生物遷移によって発酵
・人間も腸内で腸内微生物が食物を発酵させて吸収
4 発酵肥料は微生物が分業してつくる合成型有機栄養物
・ボカシ肥とは違う発酵肥料
・味噌づくりに学ぶ合成型の芳醇発酵
囲み 味噌も立派な芳醇発酵肥料
・発酵肥料をつくる秘訣
・発酵肥料も三段階発酵
5 野菜を活性化させる発酵肥料の効果
・発酵肥料で変わる野菜の育ち方
・土壌もだんだん柔らかくなり肥えていく
第2章 発酵肥料の作り方
1 発酵肥料づくりの準備
・製造適期のの段取り
・製造場所と製造量
・発酵材料の選択
・発酵微生物の種類と入手法
コウジ菌/酵母菌/納豆菌/乳酸菌/放線菌
・タネ菌の培養法
・土着の発酵微生物の採取法
2 台所で作る米ぬか発酵肥料
・ぬか味噌漬けのぬか床にもなる発酵米ぬか
・発酵米ぬかの作り方
・発酵米ぬかの利用法
・生ごみ利用の米ぬか発酵肥料
3 三段階発酵で作る本格的な芳醇発酵肥料
・畑や庭隅に積み込み二~三ヶ月かけて三段階発酵
・材料の準備
・積み込み方
・第一段階発酵…糖化作用
・第二段階…タンパク・アミノ酸分解作用
・第三段階…成酸作用・アミノ酸合成作用
4 発酵化成肥料の作り方
・化学肥料を発酵させて有機化する
・第三段階の前後に混合し、よく攪拌
第3章 発酵肥料で育てる健康野菜
1 健康菜園の作付け計画
・年中切らさず作りたい葉っぱ類
・豆類やネギ類も年中切らさず作りたい
・漬物野菜やビタミンCを補給するカンキツ類
・野菜の間作・混植のすすめ
2 発酵肥料の施し方
・発酵肥料の肥効の特徴
・発酵肥料の施し方の基本原則
・元肥の施し方
・追肥の方法
3 種まきと苗作り
・直まきのすすめ
・有機栄養吸収型の苗作り
4 畑の微生物のサイクル寿命を伸ばし発酵型土壌に
・根耕、菌耕の威力を活かせる混植、混播
・青刈りムギの混植マルチもおすすめ
・微生物を生かし続ける「米ぬか春夏秋冬散布法」
・冬場を畑の発酵期間に
5 菌体防除法
・米ぬかの葉面散布
・発酵液肥による菌体防除法
・病害中防除効果の高い発酵液肥の作り方
石鹸入り発酵液肥/ニンニク・とうがらし発酵液肥/野菜の新芽入り発酵肥料液肥/麦芽酵素液肥/納豆菌体液肥/抗原抗体発酵液肥
参考書
微生物発酵肥料のキモは、コウジ菌、納豆菌、乳酸菌、酵母菌に、米ぬか、生ごみ、緑肥、堆肥、化学肥料、有機物、無機物、ミネラル等を充分に咀嚼してもらってから、それらを菌といっしょに田畑に入れると人間に素晴らしい諸々の恩恵をもたらしてくれるということである。この本が詳述する善玉菌の恩恵の要約は困難なので、微生物発酵肥料の簡単な作り方を以下に紹介する(詳細は発酵肥料のつくり方・使い方)。
・コウジ菌は、弱酸性と酸素と水分を好む好気性菌。活動適温は8度~45度。炭水化物を糖分に分解し、後続の微生物の活動を促す。
田畑の土と山の落ち葉を入れたダンボールに、やや酢の多い三杯酢(酢・砂糖・しょうゆ)をまぶしたお握りを置き、微生物を死滅させる紫外線を防ぐタオルをダンボールにかけて、それを日光のあたらない室内に一週間ていど置くと、落ち葉や田畑の土に生息しているコウジ菌が炭水化物の塊である弱酸性の三杯酢おにぎりに繁殖し、真白な菌糸に包まれる。
これを水分50%ぐらいの米ぬかに入れて拡大培養する。砂糖を加えるとなお良い。
・納豆菌は、弱アルカリ性と酸素を好む好気性菌。活動適温は25度~70度で高温に強い。アルカリ性の強力な分解酵素を出して死物の細胞壁を破壊し、タンパク質をアミノ酸に、脂肪を脂肪酸やグリセリンに、分解しにくいセルロースやリグンニンなどの多糖類を単糖類に分解する。
しかし納豆菌はさらにアミノ酸をアンモニアに分解し腐臭を放つ腐敗菌の性格を併せ持つのが玉に瑕。納豆菌およびアンモニア化成菌や硫酸還元菌といった腐敗菌の活動を抑えるには、酢やヨーグルトつまり酢酸菌や乳酸菌を散布すると良い。
田畑の土と山の落ち葉を入れたダンボールに、三杯酢おにぎりの代わりに木灰(弱アルカリ性)おにぎりを入れると、納豆菌が炭水化物と弱アルカリ性に釣られて木灰おにぎりに繁殖する。これを水分70%ぐらいの米ぬかに入れて拡大培養する。
また米の研ぎ汁に塩と砂糖もしくは黒糖を入れて、これを沸騰させて先ず雑菌を殺した後、汁を適当な器に入れ、ここに三粒の納豆を加えると24時間後に、納豆(アミノ酸)くさいアルカリ性納豆菌液肥が完成する。これを3倍に薄め葉面散布し、もしくは100倍に薄め土に施すと植物が元気になる。
・乳酸菌は、酸性と塩分を好む条件的嫌気性菌。活動適温は30度から45度であるが高温にも強い。低分子糖類を分解して乳酸菌など有機酸を分泌し、腐敗を防ぐ。また各種ミネラルの錯体化・キレート化を行い、病害虫抵抗物質や育成調整ホルモンを生産する。
ペットボトルに米の研ぎ汁を八分ほど入れ、牛乳と塩と砂糖を加えると、やがて無酸素状態となり乳酸菌の独壇場となり、一週間以内にバター状の塊が浮いてきて甘酸っぱい糠の香りを漂わせる酸性乳酸菌液肥が完成する。
これを1000倍に薄め土に施すと植物が元気になる。確実に酸性乳酸菌液肥を作るには、ペットボトルに少量のヨーグルトを追加すると良い。
酵母菌(イースト)は、強酸性と単糖類を好む条件的嫌気性菌で活動適温は26度から27度。低温を好み高温に弱い。酵母菌こそ微生物発酵肥料の本命であり、前述のコウジ菌、納豆菌、乳酸菌の役割は、酵母菌の支援である。
酵母菌は無酸素状態では糖分を炭酸ガスとエタノールに分解するが、有酸素状態では、盛んに増殖し、乳酸菌と共同し有機ミネラル化合物を作ると同時に、無機栄養も摂取して菌体内で各種のアミノ酸や、タンパク質、ビタミンを合成する。また酵母菌の分解生成物は、抗生物質を分泌する放線菌を招き寄せる効果を持つ。
甘いものを好む酵母菌は、果実とくにブドウの皮に生息しており、ブドウをつぶして広口ビンに入れ、砂糖を加えて発酵させると、一週間後には皮に白い点々が現れる。これが酵母菌の塊である。また生のブドウの代わりに乾しブドウを使っても良い。
この微生物発酵肥料は、大規模農業には向いていないが、豊富な炭水化物とたんぱく質とミネラルを含む米ぬかと米とぎ汁を微生物の培養材料として有効活用するので、日本人に向いている。また冬期に行う本格的な芳醇三段階発酵肥料の生産過程では、最高70度に達する微生物の分解熱が持続的に発生するので、発酵肥料の利用は、暖房費の節約になる。まさに発酵は錬金術である。
闇雲に大規模化と機械化を進めることだけが日本農業の振興策ではない。これを教えてくれる微生物肥料と食事療法の名著が発酵肥料で健康菜園である。
家庭菜園の心強い味方発酵肥料のつくり方・使い方と麹菌、納豆菌、乳酸菌を簡単に培養できる温度調整機能付き発酵食品メーカ-・ヨーグルティアこそ日本農業の光明であると思う方は、ブロガーに執筆意欲を与える1日1押人気ブログランキングをクリック願います。
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