
反日的日本人が実現を目論む多民族多文化共生(強制)社会と在日外国人地方参政権付与の終着点は東アジア共同体である。東アジア共同体は、尾崎秀実ら戦時中の共産主義者が東亜新秩序の具体的内容として提唱した東亜協同体の焼き直しであり、東アジアの中で日本国を溶解し消滅させる最悪の謀略構想である。
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亡国の「東アジア共同体」-中国のアジア覇権を許してよいのか(中川八洋著/北星堂書店/2007年初版)の目次
まえがき
序「アジア主義」からの脱却-日本生存の条件
魔の思想「アジア主義の誕生と蔓延」
「アジア主義」と「共産主義」の合体-大東亜共栄圏
中共のアジア覇権(ヘゲモニー)の阻止-日本外交の優先課題
第Ⅰ部 幻影の「東アジア共同体」
第一章 EUに学ぶ、「東アジア共同体」という荒唐無稽
第一節 キリスト教/ソ連の脅威/米国の支援-EU3つの原点
1 カソリック教徒がレールを敷いた欧州統合
2 ソ連脅威への対処(軍事力)と反共イデオロギー 冷戦こそ欧州統合の母胎
第二節 秩序(平和)維持のEU、秩序破壊(戦争)の「東アジア共同体」
1 NATOと不可分のEU
2 EUの歴史を、なぜ日本は捏造するのか
第三節 EU(二七ヶ国)の国土面積は、中共一ヶ国の半分未満
1 地理学的に非常識-面積の超広大、海による隔絶
2 EUの人口は、中共の三分の一
3 一人当たりGDP格差 EUは「数倍以内」、東アジアは「百倍以上」
第二章 日米同盟の自滅そして台湾侵攻「東アジア共同体の主目的」
第一節 冷戦が終結したヨーロッパ、熱戦的な冷戦中の東アジア
第二節 「東アジア共同体」推進論者は、日米同盟解体論者
1「米国の東アジア核兵器の全廃」への道具なのか?
2日中軍事同盟レジームづくり 谷口誠の真意
3「中国の脅威を脅威と認識するな」-小原雅博の「日本人よ、馬鹿になれ!」
4「対話」の不毛、「理念」の欺瞞
第三節「東アジア共同体」のデマゴーグⅠ
1 第一回東アジア首脳会議と中共の悪あがき
2 中共と通謀して暗躍する推進論者の群れ
3 中国共産党-日本共産党の命令なのか
4 中共の軍拡隠しの秘策「東アジア共同体」推進の決定は、2002年末か
5 日本人から歴史と国家意識を剥奪する-「東アジア共同体」運動の狙い
第四章 FTA(自由貿易協定)-経済統合を推進?阻害?
第一節 スパゲティ・ボール現象
1 経済的繁栄に逆行する「経済共同体」
2 錯綜する東アジアFTAこそ、「東アジア経済共同体」を阻む癌細胞
第二節「最適通貨圏」として、東アジアは不合格
第三節「石油爆食」の中共とエネルギー協力?
1 CO2を吐き流す「環境破壊国家」中共
2 SARS(新型肺炎)を隠した「衛生犯罪国家」の中共
3 「石油輸入国同士が協力したら、日本列島に石油が湧いてくる」?
第五章 中国共産党製「東アジア共同体」とデマゴーグⅡ
第一節「東アジア人」-共産主義者の詭語
第二節「アジア主義こそ」、北京工作の温室
1 姜尚中と古田博司-日本人から「ナショナル」を剥奪する悪のコリアン
2 松本健一-亡国の麻薬「アジア主義」の宣教師
3 明治維新ショックからの精神の病か?「アジア主義の淵源」
第Ⅱ部「大東亜共栄圏」はスターリン製 日本は、なぜこの狂愚を繰り返そうとするのか
第六章「東亜共同体」赤い支那づくり戦争への媚薬
第一節 亡国賛歌の「大東亜戦争肯定論」
1 毛沢東の支那と毛沢東の満州をつくる悪のドクトリン「東亜共同体」
2 昭和天皇を銃殺する計画まで含んでいた「大東亜共栄圏」構想の狂気
3 亡国賛歌から覚醒できない民族系論客
第二節「スターリンのスパイ」尾崎秀実の暴露証言
1 「盧溝橋事件」は第二次世界大戦を起こすための近衛文麿の脚本か?
2 「世界共産化のために、第二次世界大戦を起こせ!」
3 毛沢東と近衛文麿の共同謀議
第三節 共産主義者たちが大キャンペーンした「東亜共同体」
1 昭和研究会-日本語版「ヒトラーの宣伝省」
2 杉原正巳と三木清「東亜共同体」の素案
第七章「大東亜共栄圏」近衛文麿が発案した対米戦争への魔笛
第一節「大東亜共栄圏」は「ソビエト=地上の天国」の日本版
1 一九四一年七月九月の御前会議を支配した悪魔の呪文
2 マルクス経済学で「宝石箱」に偽装されたゴミ捨て場の空き缶「大東亜共栄圏」
第二節「東亜新秩序」英米による世界秩序の破壊ドグマ
1 英米との全面戦争に驀進する近衛文麿の狂気の原点
2 戦後における近衛虚像づくりの三段階
3 「日本領土も日本人も、ソ連に貢げ」-終戦工作に便乗した近衛の、究極の日本共産化
4 「パックス・アメリカーナ」こそ、日本の自由の砦
第八章 大東亜戦争肯定論は「極左思想の温室」
第一節「共産大国の属国」化のための情報宣伝
第二節 大東亜戦争中における共産党員の「右翼」擬装
第三節 近衛文麿の虚像宣伝と洗脳された民族系論客
1 労働組合による過激革命運動を合法化した共産主義者を絶賛する西尾幹二
2 近衛文麿虚像キャンペーン再開は、ロシア対日工作網の再整備が完了した証か?
3 二枚舌の妙技、事実転倒の詐術
4 無価値なトンデモ本を大宣伝した朝日新聞の狙い
あとがき
いぜん中川八洋氏は産経新聞「正論」書評で西尾幹二の「人生の価値について 」を賞賛していたはずだが、「亡国の東アジア共同体」では一転して西尾幹二を非難している。西尾幹二は「誰々に書かせるな」の病的で悪質な検閲を論壇で執拗に為しているというが(同書253ページ)、中川氏が西尾検閲官の被害に遭ったのだろうか。
中川氏は、大東亜戦争の真実の抹殺に協力する「共産主義者の役に立つ白痴」的民族系論客として西尾幹二と小堀桂一郎とを挙げているが、所長ならば、小堀に東京裁判史観を覆す比類なき名著と絶賛された「大東亜戦争への道」の著者の中村粲と、その中村粲と田中卓の悪影響を受けているらしい小林よしのりを挙げる。
以前所長は田中卓の女性女系天皇容認論の支離滅裂を批判したが(天照大神と皇位継承権)、碩学「川西正彦の公共政策研究」の田中卓批判を以下に引用させていただきます
寛仁親王への御諫言という田中卓論文は後醍醐天皇の御精神を仰ぐとして「後醍醐天皇は、何とおっしゃったか。『今の例は昔の新儀なり、朕が新儀は未来の先例たるべし。』と」(69頁)それゆえ、女系天皇の新例をひらいていいんだみたいな含意を示唆する言葉で論文をしめくくっている。女性天皇・女系天皇容認を未来の先例とする急進的な改革をやろうと煽っているわけですが、このレトリックは異常なものである。
これは『梅松論』が伝える言葉だが、「朕が新儀」とは具体的に何かという点については村井章介から引用する。
「延喜・天暦の治にかえれ」のスローガンのもとに関白鷹司冬教を解任、その究極的な意図は将軍・執権はおろか摂政・関白・院など天皇の独裁を掣肘するすべての機関を否定することにあった。
また太政官の議定官会議を許さず、八省卿を天皇直属の執政官に位置づけ、特定の家系に特定の官職や知行国が長期にわたって相伝する体制も否定した。
天皇独裁体制のために、先例、家格の序列、官位相当などの貴族層の伝統的な秩序観念を乱暴に踏みにじるもので、北畠親房・顕家親子のような腹心とも路線のずれを生じさせるものだった(註5)。
ここでは建武中興の評価に踏み込まないが、仮にこうした空前絶後の急進的政治改革を「朕が新儀」として評価する立場をとるとしても、思想的内実は万世一系、皇孫思想を前提とするものある。つまり後述する正中の変の釈明書にみられる、後醍醐天皇が北条氏の天下管領を否定する根拠を「戎夷」という出自に求めたこと(註6)。
いずれにせよ政府改革、朝廷政治の刷新と皇位継承は全く別の次元の事柄であるから、後醍醐天皇の御精神を仰ぐことから女系を導き出す論理性など全くない。
川西正彦さんは「小林よしのり天皇論追撃篇批判」をされているのでぜひとも御一読ください。小泉竹中構造改革を非難していた小林よしのり氏が、今頃なぜ最悪の構造改革であった女性女系天皇を容認する皇室典範の改悪に賛同し始めたのか、所長には全く理解できない。
それはともかく第二節 大東亜戦争中における共産党員の「右翼」擬装は興味深い。中川氏は清水幾太郎と林健太郎という二人の転向知識人から直接聞いた話から、「転向」は極めて困難で、共産主義者のほとんどは転向するのではなく擬装することを論じている。
林健太郎氏に対しては、「転向に、1945年から1960年まで、15年間もの歳月を要したのはなぜか」と質問した。「その通りです。15年間かかりました」と回答があった(1998年12月)。本当の「転向」には、これほどの時間がかかるのである。
次に清水幾太郎への「転向の理由は何だったのか」という私の問いに対する彼の答えは、予想だにしないもので、私は驚愕のあまり、ほとんど頭が真白になった。「共産党とは訣別したが、実は共産主義思想からは転向していません。葬儀を考えての個人的な問題から転向演技しているだけです」との趣旨だったからである(1983年夏)。そして清水幾太郎は、思想・イデオロギー上の転向の困難性と、実際のケースが稀にしかないことについて、私に縷々説明した(同書264ページ)。
清水幾太郎の告白の正しいことは、行政刷新担当相の仙谷由人(1946年1月15日生まれ、東大法学部中退)によって証明された。所長は、仙谷の言動、声色、表情、雰囲気から、仙谷由人は元社会党出身の民主党議員の中で最凶クラスの極左と判断し、何度か批判してきたが、仙谷は事業仕分けを日本の「文化大革命」と自画自賛した。
文化大革命はレーニン・スターリンの大粛清やヒトラーのホロコーストに匹敵もしくはそれらを凌駕する人道に対する犯罪であった。少しでもこの認識を持つ者は、自分の行為を「文化大革命」になぞらえて自画自賛しないから、今なお仙谷由人は文化大革命を好意的に評価している。
文化大革命当時、我が国の「進歩的」と自称する左翼知識人は歯の浮くような美辞麗句を連ねて文化大革命を礼賛したが、仙谷由人の思想は当時の左翼知識人の思想そのままなのである。そして民主党もテレビマスコミも仙谷由人の大失言を糾弾しようとしないのだから、仙谷と同じく「共産党員ではない共産主義者」は日本の各界に大量に潜伏している。
つまり東アジアと我が国では冷戦は終了していない。ただソ連の崩壊後、左翼勢力の盟主が共産中国に変わっただけなのである。
当然のこととして左翼の日本解体戦術は戦前から全く変わっていないのに、大東亜戦争を肯定する民族派は、日米同盟を破壊する方便として「反米」「独立」「日米対等」「自主独立」「アジア主義」を掲げる反日左翼勢力の戦術にアッサリと引っ掛かってしまう。
現代日本の民族派は、戦前の昭和天皇のごとく帝国憲法を尊崇遵守する親米英派の保守主義者(自由主義者)となってこそ、本当の過去の反省であり、本物の尊皇の志士だろうに(昭和天皇と憲法改正-天皇の発言と憲法の効力)。
中川八洋氏がなぜ「大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義」の著者の三田村武夫を「1933年の共産党からの転向組みの中で、数少ない本物の転向者」(同書174ページ)と紹介するのか不明であり、また少し言い過ぎではないかと首を傾げたくなる点も散見されるものの、ここまで徹底的に「東アジア共同体」構想の欺瞞と危険性、その提唱者たちの反日思想、そして共産主義者と大東亜戦争を肯定する民族派論客の歴史捏造を抉り出した快著はないだろう。
膨大な文献を用い、典拠を明示し、アジア主義を否定する福沢諭吉の脱亜論こそ我が国が発展する道であることを精密に論証する「21世紀の脱亜論」が「亡国の東アジア共同体―中国のアジア覇権を許してよいのか」です。
<関連ページ>
清水幾太郎を批判して保守陣営から干された偉大な保守主義者の問ひ質したき事ども―言論の空しさ
・東アジア共同体は本当に必要なのか―日本の進むべき道を経済の視点から明らかにする
・吉田茂と麻生派河野太郎の大罪
・華麗な美少女フィギュアギャラリーから凛々しい武者巫女トモエ

「日本を再興する明治天皇と昭和天皇の御子孫にあたる旧宮家が御健在である!未来の悠仁天皇を護る尊皇志士のバイブルを読み、恥を知れ!日本版文化大革命を目論む皇室典範改悪論者ども!!」
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ラベル:皇室
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本当に偽装転向の左翼の人たちには過去と訣別してもらい、國體を一体化していかないと、乱世に入る東アジアのなかで没落してしまう。
領土は単純に統一できますが、思想というか国民意識の統一は未曾有の困難だと思います。
ぱちんこはなぜ換金を許されているのでしょう? さん、コメント有難うございます。仰るとおりです。戦時中の東亜解放の聖戦、ぜいたくは敵だ、鬼畜米英、一億玉砕は、すべて共産主義者のスローガンでした。
一号さん、そうでしょうね、しかしこの手の左翼の戦術に対する免疫がなくなっているのが今日の日本です。大東亜戦争を真摯に反省すれば、共産主義者の偽装戦術に対する強力な免疫ができるはずなのですが。
ここが日本の宿痾という感じが致しますね。
同じ失敗を繰り返すことを避けるためにどうするか、やはり過去の真実をきちんと広めることに尽きますかね。
この点で言えば、中川先生がさっぱりどの論壇にも登場されない点は、現在の異常性をはっきり示しているように思います。
保守が保守として機能出来ていない。真に自生的秩序的世界観から、その秩序を保持改善する立場としての自由主義思想を持たないと、保守が保守としての役割を果たせない亜種保守になってしまうように思いますね。
ところで、NHK「坂の上の雲」第4話はひどかったですね。結局日本が侵略した視点で日清戦争を評価している。やはり日本破壊協会ですな。
中川氏がさいきん干されている状態なのは残念です。ただ中川氏は他の学者に余りに厳しい筆誅を加えすぎるような気がしますが。
私は2話まで見て余りにつまらなかったもので、「坂の上の雲」第4話を見ませんでした。もうNHKは終わりですね。坂の上の雲の愛読者とこれから愛読者になる視聴者の反発を受けること必至でしょう。
>「100の言論の中に20-30でも真実を入れておけば愚かな国民と自民党議員は騙せる。しかし、近衛文麿が共産主義者であること、軍国主義が社会主義・共産主義であること、鳩山内閣の東アジア共同体が大東亜共栄圏の復活であることは絶対に言及してはならない。国民と自民党に軍国主義の正体に万が一でも気づかれてはならない。自民党には保守ごっこをさせておけばよい。」
これを読んで、ねずブログそのものだと思いますが・・。リアルでも随分御活躍らしい。偽装保守を育成しているのでしょうか。こちらの森羅万象さんもリンクされていますね。