民主党が担う新政権では、デフレ対策がテーマに浮上する可能性があるが、同党が掲げる政策の実現で需要拡大に取り組む姿勢を示す一方、追加の財政出動の可能性に関しては「今後の景気情勢と新政権の担当閣僚次第」と述べるにとどめた。以下の茶色文は、ロイターとのインタビューからの引用である。
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<追加財政出動は景気情勢次第、自民政権より財政規律高める>
大塚氏は、現在の物価下落について、経済のイノベーションなど構造的に価格が低下している部分と、景気悪化に伴う需給ギャップの拡大による部分が混在しているとしながら「現象面としてデフレが起きていることは否めない」と語った。
新政権では、こうしたデフレへの対応が政策課題に浮上する可能性があるが、大塚氏は「マクロ経済政策だけで、短期的に(デフレを)解消することは簡単ではない」と指摘。自民・公明の連立政権がこれまで実施してきた大規模な財政措置を伴う経済対策に言及し「これだけ大きな財政出動をしても需給ギャップが埋まらないのは、(政策の)中身に構造的な問題がある。これが民主党の予算組み替え議論につながる」と、同党が掲げる政策の実行で需要拡大を図る考えを示した。
新たな財政出動を伴う景気刺激策の可能性については「景気情勢と鳩山(由紀夫)代表、新政権の担当閣僚の判断次第」と述べるにとどめた。
鳩山由紀夫代表は、2010年度の新規国債発行額について、2009年度(44.1兆円)よりも抑制する考えを表明している。大塚氏は「来年度当初予算において、新規国債発行額と国債依存度を今年度より改善させる方向で努力するのは当然だ」とし、「民主党は、自民党政権よりも財政規律を高めていくような政権を目指している」と語った。
「マクロ経済政策だけで、短期的に(デフレを)解消することは簡単ではない」
「これだけ大きな財政出動をしても需給ギャップが埋まらないのは、(政策の)中身に構造的な問題がある。これが民主党の予算組み替え議論につながる」
「来年度当初予算において、新規国債発行額と国債依存度を今年度より改善させる方向で努力するのは当然だ」
これらは小泉内閣誕生当時に、財政出動による景気刺激策を否定した小泉純一郎と竹中平蔵、そして小泉竹中構造改革を応援した新自由主義者の経済学者どもが主張していたことと同じではないか!
これだけ大きな財政出動をしても需給ギャップが埋まらないのは、(政策の)中身に構造的な問題があるのではなく、デフレ圧力が頗る強大なのである。
<出口戦略は簡単でない、為替政策は現政権を踏襲>
G7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)などではマクロ経済の議論において為替問題もテーマになるが、大塚氏は為替政策について「特段の方向感や望ましいレンジを述べる立場にはない」とし、その上で「従来通りの方針で市場の安定化を図る」と現政権のスタンスを踏襲する考えを表明。相場が大きく変動した場合の対応についても「市場の過度な変動への適切な対処は当然のことだ」と為替介入の可能性を否定しなかった。
他方、民主党は内需主導型経済への転換を標ぼうしており「一般論として、国民の購買力を高めるという意味で、従来よりは円高のメリットが相対的に強くなるのは合理的」との見解も示した。
外需が激減しているのに、民主党内閣が財政出動の規模を拡大せず、円高を歓迎すれば、輸出産業およびこれと取引している中小企業、それらの大中小企業およびその従業員に財やサービスを販売している国内企業が壊滅し、内需も激減するに違いない。
民主党が内需主導型経済への転換を目指すなら、デフレの結果がデフレの原因となり、日本経済がデフレスパイラルに入り、消費者物価指数(CPI)が過去最大の下落を記録した今こそ、積極財政を継続拡大し、デフレ圧力と円高圧力を緩和しなければならない。
<政府・日銀、政策運営でメッセージ発信することあり得る>
大塚氏は、先に行われた衆院選マニフェスト(政権公約)の説明会において、金融政策に関して政府と日銀によるアコードの可能性に言及した。真意について同氏は「一般論として申し上げた。政府と中央銀行は経済の安定・発展に向けて政策的整合性を維持しなければならないとの意味だ」と説明。かつて米財務省と米連邦準備理事会(FRB)が取り交わしたアコードを想定したものではないとの見解を示した。
政府と日銀との関係に市場が懸念を抱く可能性がある場合は「市場の安定につながることを前提だが、政府と中央銀行がどのような価値観を共有して政策運営していくかについて、より明確なメッセージを出すことはあり得る」と語った。
また、現在の日銀の金融政策運営については「金利機能を維持するため、市場金利をゼロ%まで下げていないことは評価したい」と指摘。今後の財政出動や長期金利の動向によって、日銀に対して国債買い切りオペの増額を求める可能性に関しては「日銀の金融政策、市場オペレーションの自主性に口を挟むつもりはない」と語った。
この考えでは、政府と日銀が一体となってデフレ大不況を克服できず、今まで通り日銀はデフレ不況下でインフレ予防に努め、リフレを妨害し続ける。我が国は永続的にデフレに苦しむことになる。
<銀行の自己資本規制、国際議論では国益守る>
貸し出し余力を確保させるために公的資金を活用させる考えについては「企業金融の問題を解決するために金融機関側に公的資金を注入すれば解決するという考えは表層的な対応に過ぎない」と慎重な考えを示した。さらに「根源的な問題である実体経済の構造を改革することを一刻も早くやらなければならない」と述べた。
小泉内閣が不良債権の処理を強行したものの、ゼネコンが潰れ株価が7000円台に下落してしまい、これに狼狽した小泉内閣が金融機関に公的資金を投入した。民主党の大塚耕平政調副会長の財政経済政策論は2001年小泉内閣誕生時の竹中平蔵のものに酷似している。
小泉竹中構造改革に対する批判が渦巻く中で、久しぶりに(やや)積極財政路線と防衛力強化を打ち出した麻生内閣が登場したのに、多くの有権者はマスコミの吹く笛に踊らされて麻生自民党を政権から引き摺り下ろしてしまった。
【2ちゃんねるにあったコメント】
85 :名無しさん@十周年:2009/09/02(水) 20:56:16 ID:42YEABvc0
339 名前:高千穂 ◆VyZKkSDatc [sage] 投稿日:2009/09/02(水) 20:07:55 ID:u4prqkOL
NHK「公共事業を停止したら景気が冷え込みませんか?」
大塚「一部の業者と一部の地域だけだから限定的な話です。」
NHK「最低賃金1000円を目指すと書いてありますが、中小企業つぶれませんか?」
大塚「あなたが今言ったように『目指す』んです。」
NHK「製造業が国外に逃げませんヵ?」
大塚「ヨーロッパの最低賃金はもっと高いです。でも国外に逃げてません。」
NHK「具体的にはどうすればいいですか?」
大塚「規制緩和します。高速道路をタダにすればその分製造・流通コストを減らせるし。あとは高付加価値商品へ転換して内需拡大します。3年でやります。」
119 :名無しさん@十周年:2009/09/02(水) 20:59:45 ID:U8gxqXPa0
>>85
公共事業止めるって、それ小泉改革じゃん。
規制緩和って、それも小泉改革じゃん。
127 :名無しさん@十周年:2009/09/02(水) 21:01:13 ID:7pjiFUkp0
>>119
そんだよ?
だから皆自殺したいのか?と皆合唱してたのにね。
皆自殺したいってんだから仕方ないや。
でも皆舞い上がった後に飛び降り自殺するから、下に居るオイラ達も巻き込まれて死ぬよ
政権交代を望んだ有権者の期待を負う民主党の大塚耕平政調副会長はロイターに対して「根源的な問題である実体経済の構造を改革することを一刻も早くやらなければならない」と語った。民主党は構造改革路線に戻るというのだ。
何という乱政か!!
276 :名無しさん@十周年:2009/09/02(水) 21:13:09 ID:HgvACQAA0
>>7 ちょっと変えてみたw
リーマンショックがあらわれた!
リーマンショックはマダンテをとなえた!
アメリカは500ダメージをうけた!
日本は300ダメージをうけた!
イギリスは800ダメージをうけた!
イギリスは死んでしまった!
麻生「いのちをだいじに!」
麻生「フバーハ!」
麻生「スクルト!」
麻生「ザオリク!」
麻生「ベホマラー!」
マスコミはマフールをとなえた!
国民はかしこさが下がった
リーマンショックはこっちをみている!
マスコミはメダパニをとなえた!
国民は混乱している!
国民の攻撃!会心の一撃!
麻生は183ダメージをうけた!
麻生は死んでしまった!
馬車から鳩山がとびだしてきた!
鳩山「じゅもんをせつやくしろ!」 ←いまここ。
所長は久しくRPGをやっていないが、ドラゴンクエストですか…。
有権者が民主党の公約に飛びついたら、ミミックが現れた!
アハハハハ…しくしくまさに「日本列島混沌平成心ノ中」ですなぁ
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ラベル:経済
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