1945年3月の東京大空襲における東京は戦時国際法上の防守を形成しておらず、非防守都市に対する無差別の砲爆撃は違法であったにもかかわらず、アメリカ軍は人道の尊重を犠牲にして軍事上まったく不必要であった東京に対する無差別の砲爆撃を敢えて行った。
日本軍とアメリカ軍の間には雲泥の差異があった。しかし今なお多くの日本国民は、日本軍が最も残虐非道な軍隊だったと思い込んでいる。小中高大の学校が戦争のルールである戦時国際法を一般国民に教えないからである。
だから産経新聞の主張までも、陸軍と空軍に適用される1907年ハーグ陸戦法規第25条ではなく、未発効に終わった1922年空戦規則を基準にアメリカ軍が1945年3月に行った東京大虐殺を批判するという可笑しな間違いを犯してしまう。
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【産経新聞の主張】東京大空襲「勝者の罪」も検証しよう2009/03/09
日本が頻繁に空襲を受けるようになったのは昭和19年夏、サイパン、テニアンなどを失い、本土がB29の行動圏内に入ってからである。当初は軍事施設を狙った精密爆撃が中心だったが、昭和20年1月、米極東空軍司令官に着任したカーチス・ルメイ少将は、木造の住宅密集地を標的にした無差別爆撃に切り替えた。
それは、まず爆撃目標地域の周囲に焼夷(しょうい)弾を投下し、逃げ道をふさいだうえで絨毯(じゅうたん)爆撃を加える方法だった。無差別爆撃は東京大空襲の後も、名古屋や大阪などの大都市や地方都市に加えられ、犠牲者総数は50万人を超えた。
1922年、ハーグで日米英などの法律家委員会が作成した「空戦に関する規則(24条)」は未発効ではあったが、軍隊や軍事施設以外の目標への爆撃を禁止していた。当時の米政府は「戦争終結を早めるため」と正当化したが、日本の敗色が濃厚な時期に、非人道的な無差別爆撃が本当に必要だったのか、極めて疑問である。
昨年、BC級戦犯裁判でB29の搭乗員を処刑した罪に問われた岡田資中将の法廷闘争を描いた映画「明日への遺言」が上映され、大きな反響を呼んだ。この映画は無差別爆撃の非人道性を問いかけた作品で、この問題に関する国民の関心の高さを物語っている。
近年、ヨーロッパでも、第二次大戦中の戦勝国の非人道的な行為を検証しようという試みが始まっている。
東京大空襲の1カ月前の1945年2月、ドイツの古都、ドレスデンが米英空軍の無差別爆撃を受け、数万人の一般市民が死亡したといわれる。戦後、ドレスデンは東独に属し、ホロコーストへの負い目もあって、連合国への批判が控えられてきたが、60周年にあたる2005年2月の式典では、5万人の市民がロウソクをともし、犠牲者を追悼した。
戦争はいつの時代も、勝者の側から見た歴史だけが語られがちである。だが、敗者の側から“勝者の戦争犯罪”を検証することも大切である。
空襲と国際法(田岡良一著/1937年)は砲爆撃の法理を解き明かし、至極簡単に南京大虐殺の法的虚構性を証明し、戦後民主主義狂育が一般国民に植え付けた罪悪感を、朝日新聞社や日教組に代表される反日的日本人に対する憤りに変える。
だから所長がもしも防衛大臣ならば、空襲と国際法をはじめ戦前に刊行された戦時国際法の専門書を復刊文庫化する。空襲と国際法には既に骨董品ならぬ骨董本でありプレミア価格が付いているからである。
戦時国際法にしろ憲法にしろ法学の名著は入手困難であるが、不思議にも何故か所長はそれらを入手してしまう。一昨年の年末には現憲法無効論―憲法恢弘の法理(1975年)を購読して感動の余り涙を流し、昨年の年末には井上孚麿の「憲法研究 (1959年)」(古本価格2000円)の購入に成功した。
所長の宿命か。
アメリカの日本空襲にモラルはあったか―戦略爆撃の道義的問題を問われれば、所長は、アメリカ軍には国際法上のモラルはなかったが、宗教上の古いモラルはあったと答えざるを得ない。
かつてキリスト教の神学者たちが国際法の原型を作り上げたが、キリスト教国の軍隊は異教徒を国際法の適用外の非人間と考え、神の名において異教徒を次から次へと虐殺していった(国際法概論 (上) 法律学講座双書)。
中世から近世における彼らキリスト教徒は神に対して極めて忠実で敬虔であった。天主(ゴッド)を信じない野蛮な異教徒を虐殺することは正義であった。このキリスト教徒のモラルが第二次世界大戦中のアメリカ軍に甦ったのである(もちろん全将兵にではないが)。
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東京大空襲の日だとかと言っていますが、
★東京より酷かった名古屋大空襲を忘れるな!
http://soumoukukki.at.webry.info/200803/article_9.html
東京中心主義で東京以外をなおざりにするのは
良くない!!!
今、阪大病院からもどってきました。
所長さんのブログにご紹介されておられる御本はすべてよみたいのですが、本当にあまりないのです。こちらにご紹介されてる御本も見つけましたが、5万円ぐらいしてました。ちょっと買えないです。
それでも見つけたものは随時購入していってます。今は、バークの哲学を読んでいます。とても勉強になるのですが、アメリカとイギリスの憲法は同じ?ではないですよね?とりあえずもっとよんでいろいろとお勉強します。