小泉内閣の虚報の詐術を許さない方にお願い一読一押人気ブログランキング
最近小野盛司氏が主宰する定例会『日本経済復活の会』にて紹介された菊池英博文教学院大学教授の挨拶の『迫力』に感動し、さっそく氏の新刊『増税が日本を破壊する
氏は1936年生まれ、東大教養学部卒業後東京銀行に入行、ニューヨーク、ミラノ、オーストラリアなどで活躍された国際的な実践家であり、それだけに青白い研究室経済学者にはない、実経済社会を経験したもののみに備わっている鋭い問題の的確な捉え方がある。抵抗なく氏の論理の展開が頭に入ってくる優れた経済書だと思う。
財政危機と大騒ぎし、緊縮財政だとか増税だとか言う考えが政財界に跋扈している。やれ公共投資が悪の根源であると、魔女狩りのごとく叩く一方、構造改革などという空虚で内容のないスローガンが一人歩きし、国民に財政破綻だと騒ぎまくり不安を掻き立てる。
バブル以降現在に至るまで日本はまさにこの妄想に毒され呪縛されている。
氏は大騒ぎする借金795兆円(財務省の本年6月末の発表の政府債務)とは『粗債務』であること、一方で日本は金融資産を持っており、内閣府が毎年末に「国民経済計算」として発表しているものがから推定すると合計480兆円。内訳は社会保障基金254兆円、内外投融資136兆円、外貨準備90兆円である。これを粗債務から差し引いた『純債務』は315兆円でしかない。一人当たりの純債務は243万円に過ぎない。
どういうわけか財務省は『粗債務』だけを煽り立て『資産』を伏せ議論しない。『粗債務』の絶対値で議論するのではなく、差し引き純債務のGDP比率(相対値)でみるべきであり、そうすると、日本は実質ユーロ地域なみであると氏は分析する。
今の議論では粗債務を減らすことを念頭に置き、やれ増税ややれ公共投資をやめるという議論は、その思惑とは裏腹に、逆に景気悪化→税収悪化→さらなる債務増加というパラドックスを理解しない。
アメリカの経済人は日本が財政危機などとの認識は全くなく『日本が国債を買ってくれるので、アメリカは減税ができ、経済は回復している。日本は自分の金で減税ができる。どうして減税により需要を喚起しないのか?』12月1日静岡新聞論壇のポール.サミュエルソンの言葉も同じ文脈であろう。マハティールにいたっては『日本は反面教師』だとまで冷ややかだと。まさに今やろうとしている増税は世界の笑いものだと。氏はこの書を通じて論理的に分析と経済再生のための手引きを行っている。
僕が氏を高く評価するのは、氏は国際経済人にありがちなアメリカニズムの権化とは程遠い、国を憂い国を思う国士である点だ。先日の『日本経済復活の会』で氏の迸るような愛国の情が伝わってきたが、この書でもアメリカ覇権主義である『グローバリズム』に呑みこまれている危機感を募らせておられ、氏が国際的ビジネスマンであるだけにそれは燻し銀のような輝きがある。
氏は言う。国益は日本では既得権の如く誤解されているが、アメリカであっても国益に反するものは経済行為でも規制している。日本も同盟国アメリカとの経済関係でも、『年次改革要望書』に対して、それが国益に合うかどうかしっかり国民のレベルまで下げて検討すべきである。
さらに日本の良き伝統の上に立って日本を再構築すべきであり、欧米の手法や理念は日本に適合するものは採用し、そうでないものは取り入れるべきでないと主張する。国際人である氏だからこそ、余計にこの言葉は重みがあるのだ。
是非この本をお奨めする次第であり、いかに小泉政権、イエスマン閣僚、御用学者、財務省の『財政危機は深刻だ!』という馬鹿騒ぎが、ますます悪循環を齎すか、僕たち日本人はこの大きな国民の資産である政府資産(外貨準備、対外資産)に自信と誇りを持って、均衡財政ではなく積極財政で未来の日本の築こうということを、氏が教えてくれる。
悲観主義では何も生まれない!楽観主義こそが日本の再生への道ではないか!氏に勇気付けられた。
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最近になり、ようやく日本政府の債務の実態がポツポツとテレビでも述べられるようになり、小泉竹中財務省が虚報の詐術を駆使していることが明らかになってきた。
しかし残念ながら、日本の危機の本質が財政危機ではなく政策危機であることは、広く国民に認識されているとは言い難い。
我々反小泉派の宣伝力の無さを痛感させられる。

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