2008年12月22日

甦る高橋是清-国民に負担を掛けない景気対策案の台頭

 昨日、所長は久しぶりにやしきたかじんのそこまでいって委員会を視聴した。視聴したといっても最後の10分間だけだが、何とあの三宅久之氏が「高橋洋一さんと丹羽春喜さんがいっていることだけども、政府はコインを造ることができるのだから、使用期限付きのお金を造り、国民に1人当たり50万円を支給すべきだ。需給ギャップがあるのでインフレなんか起きません」と発言し、宮崎哲弥は「三宅先生の仰ることは経済学的に全く正しい」と絶賛していた。

 また週刊ポスト新年合併号が「新一万円札大量発行で全国民に20枚配る」ルーズベルト札、高橋是清札のごとく景気と雇用が蘇る、これが平成の救国札25兆円日本再生計画だ!」という記事を載せている。

<「2009ニッポン」近未来大予測>PARTⅠ「新1万円札大量発行で全国民に20枚配る」これが「平成の救国札25兆円」日本再生計画だ!

 1930年代の“ルーズベルト札”“高橋是清札”の如く、景気と雇用が甦る。赤字国債も増税も必要ない「新紙幣」構想を提唱する―

 史上初のゼロ金利を選択し、新しい大統領が誕生する米国から、烈しい「変化」の波が日本に押し寄せてくる。国民の生活と仕事を守る指針とは、いったいどこにあるのか。それらのヒントは、過去とりわけ歴史の中に見出すことができる。
 1929年の世界大恐慌に直面し、比類なき通貨政策で国を救ったルーズベルト大統領と日本の高橋是清蔵相。先人たちに学ぶ「リーダーシップ」「決断」の先にこそ、日本が選ぶべき「09年」がある―。


 これには高橋洋一氏と数人の経済家が登場し、政府が通貨発行権を活用して財源を作り出し、もうすぐ寿命を迎える公共インフラを建て替える「日本列島再生計画」や国民が負担する社会保障費の減免措置を実施することを提唱し、悪性インフレの懸念が杞憂に過ぎないことを解説している。

 所長がこの記事を立ち読みして驚いたことは、高橋洋一氏によると、2004年に政府財務省は国民に負担を掛けずに財源を確保する政府貨幣発行権の活用を検討し、特に問題なしという結論を出したそうだが、竹中平蔵が実施を見送ったという。

 亀井静香の暴露によると、自民党は、日銀引受による無利子無期限の国債発行という財源(50兆~100兆円程度)を研究し、特に問題なしという結論を出したそうだから、政府自民党は、増税の不要を知りながら、故意にデマを飛ばし、構造改革という名のデフレ不況政策を延長し、日本経済を痛めつけ、一般国民を苦しめ、多くの国民を自殺に追い込んできたのであるちっ(怒った顔)。田母神空幕長の歴史エッセイより、政府自民党の不況政策の方がよほど糾弾されるべき深刻な問題であろう。

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posted by 森羅万象の歴史家 at 21:41| Comment(7) | TrackBack(1) | もろもろ時事評論 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
私も、景気対策として国民に50万円くらいばらまけと言いたいです。やはり期限付きがいいですね、貯金に回ったら意味がないですからね。
しかし、内需拡大による景気回復が急務なのに、消費税率引き上げとか言っている連中は一体なんなのでしょうね?
消費に冷や水を浴びせて社会保障費の財源を確保するって、頭がおかしいとしか思えません。
Posted by saratoma at 2008年12月22日 22:46
 saratomaさん、与謝野馨ら消費税率引き上げとか言っている連中は、経済的白痴でなければ、反日の隠れ共産主義者ではないでしょうか。

 自民党政権が消費税率を上げたら、日本の経済、財政、社会保障、自民党が壊滅し、左翼の天下になるでしょうから。
Posted by 便利屋こと所長 at 2008年12月23日 23:09
与謝野馨は反日隠れ共産主義者ですか…。
そういえば、与謝野は分祀論者で人権弾圧法も賛成していますね。
コイツは政治家はもうやめにして、歌人にでもなって欲しいです。コイツが政治家をやり続けること自体、日本にとってとんでもない害悪です。
Posted by saratoma at 2008年12月24日 02:46
//d.hatena.ne.jp/himaginary/20081205
与謝野はすこし・・・のようで
Posted by おれんぢ at 2008年12月24日 21:23
おれんぢさん

はじめまして。

もしかして、ジェレミア…というのはさておき、与謝野はすこしではなく、とってもおかしいと思います。どうしようもないですね。

しかし、残念ながら日本の保守派のブログもそんなレベルのものが多いようです。

某ブログも積極財政を批判していますが、なんともお粗末な議論です。

>今日本に必要なのは、野口氏のおっしゃる通り、輸出立国からの構造転換であろう。

この人、日本の輸出依存度を知らないのですかね。日本はもともと輸出立国ではないのに、輸出立国からの構造転換が必要なのだそうです。

日本は内需主導で経済成長を実現してきたのであって、その内需が落ち込んでいるからデフレ不況に陥っているわけです。

今の日本に必要なのは、消費税を廃止するなど消費性向を高める政策を行うとともに、公共事業で景気を下支えすることでしょう。

便利屋こと所長さん

貴ブログにて持論を長々と書いてしまって申し訳ございません。

自分のブログを再開してもいいのですけどね。なんとなく、ブログを再開しろというフェムト波動を感じるような気がします(笑)。

でも、今ブログを書いたら、瀬戸さんに対する不平、不満ばかりを書き連ねてしまいそうなのですよね。
Posted by saratoma at 2008年12月25日 02:46
 おれんぢさん、コメント有難うございます。

 saratomaさん、ぜひブログを再開してください。

>今ブログを書いたら、瀬戸さんに対する不平、不満ばかりを書き連ねてしまいそうなのですよ。

 間違っているのはsaratomaさんではないのですから、正々堂々と彼らを批判すべきでしょう。

>今日本に必要なのは、野口氏のおっしゃる通り、輸出立国からの構造転換であろう。

 野口悠季雄は外需減少を補うため「日銀引き受けで25兆円支出増」という思考実験――パンドラの箱を開ける」というコラムhttp://diamond.jp/series/noguchi_economy/10002/を書いて、

 「いかに緊急の有効需要拡大が必要とはいえ、上で述べたような無駄遣いが望ましくないことは、明らかである。公共事業成金が輩出する半面で年金生活者が困窮する社会は、考えるだけでおぞましい。

 しかし、仮に拡大する財政支出を国民生活の水準向上に資する用途に振り向けることができるなら、日本社会を変革することができる。その意味で、いまはまたとないチャンスである。

 キャッチフレーズ的に言えば、日本版ニューディールである。

 内需拡大によって国民生活を豊かにする経済政策は、1980年代の前川レポートの時代から必要だったことだ。21世紀になっても、依然としてそうだった。
 本当に必要だったのは、公共事業を圧縮することではなく、逆に着実に内需を拡大してゆくことだったのだ。」

と書いていますが(笑)。

 いつのまにか、あの野口すら積極財政論者のケインジアンに転向しています(笑)。
Posted by 便利屋こと所長 at 2008年12月27日 20:30
こんばんは。

野口氏も積極財政派に転向ですか。結構なことではないですか(笑)。

ブログですが、再開するのが怖い、というか抵抗があるのですよね。

例の件で、ネトウヨというのは、確たる根拠がなくてもあれだけの騒動をやってのける人たちなのだとわかってしまいましたから。

でも、それでは何の根拠もないのに韓国起源だと言い張るウリジナルと同じですし、瀬戸さんが言っているから正しいというのなら、池田大作が言っているから正しいというのとまったく同じ発想なのです。

つまり、韓国や創価学会を痛烈に批判しながら、いつの間にか自分たちが韓国や創価学会と同じようなことをやってしまっているのです。

それでブログを書く意義を見失ってしまったのです。

それに、私は教祖様になるつもりは毛頭ございませんので、無批判に私の言っていることを鵜呑みにされても困りますしね。

ただ、やはり今の日本の状況からすると、黙り続けているのがつらいというのはありますよね。

書き続けるのも、正直、つらいときがありますが。

連日のように長々と書きこんでしまって、申し訳ございません。
Posted by saratoma at 2008年12月29日 02:06
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