ソビエト大横断一万四千キロ―バイクで走った滝沢一郎さんは、ソ連の機密資料からシベリア抑留の真実を更新したプリンス近衛殺人事件の翻訳者です。
小川平吉関係文書を自己弁護すると

しかし張作霖爆殺事件の結果、田中義一内閣の構想―張作霖を満州に撤退させて親日政権を維持させ、日本の南満権益を防衛しつつ満州をソ連と中華民国の緩衝地帯にするという構想が潰れてしまい、張作霖の息子の張学良が反日化し、日本と小競り合いを起すようになっった。これはソ連にとって漁夫の利を得たも同然であった。そして翌年の1929年末にはソ連が北満に侵攻した。もし満州の支配者が張作霖で、日本が彼の後ろ盾になっていたとしたら、果たしてソ連は北満に侵攻できたかを考慮すると、張作霖爆殺事件の真犯人がソ連であったという可能性は、絶無とは言えないだろう。
ともかくソ連崩壊後ロシアから機密文書から次から次へと出てきている以上、我々日本人は、今まで定説とされてきた大東亜戦争の真実や、信頼されていた戦史資料の信憑性を再検討しないといけないようです。
<関係記事と書籍>
・KGB極秘文書は語る―暴かれた国際事件史の真相
・再録 大本営発表―真実を雄弁に語る虚偽
・戦史修正のお知らせ 重慶爆撃の提唱者は松本重治
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陸軍大将福島安正と情報戦略


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張作霖爆殺事件は、河本大佐がやったことで確定です。コミンテルン謀略説は義経=ジンギスカン説と同レベルの妄想です。
ゆうさんという人が、以下に詳しくまとめられていますので、ご一読を。
張作霖爆殺事件-河本大佐犯行説、これだけの根拠-
http://www.geocities.jp/yu77799/nicchuusensou/chousakurin.html
張作霖爆殺事件(2)―「ソ連犯行説」をめぐって-
http://www.geocities.jp/yu77799/nicchuusensou/chousakurin2.html
滝沢一郎氏とこの記事の趣旨は、ソ連崩壊後ロシアから機密資料が出て真実を更新しているので、それらと日本側資料を突き合わせて真相を解明し修正すべき真実は修正していかなければならないということです。
それをやって、もし張作霖爆殺事件の定説が不動の真実なら、ロシアの機密文書に矛盾があるはずだから、その時にそれらの文書はスターリンが公文書に紛れ込ませたという贋物か、何らかの理由から生じたロシア側の誤解と断じればよい。
日露の新旧資料の比較分析が未だ充分に行われていない段階で、頭ごなしにコミンテルン陰謀説を否定して田母神論文を非難する頑迷固陋な態度こそ歴史学の大敵だと自戒を込めて書いたこの記事に、まさに頑迷固陋なコメントを書き込まれたら、私の方がいま「困ってるん」です。
それに張作霖爆殺事件河本大作犯人説が不動の確定真実だとしても、それは爆殺事件当日の満州において人間が行った無数の営為のごく一部分にすぎません。当時、北満に東支鉄道をもっていたソ連は当然のことながら多数の諜報員を動かして張作霖の動向を探り、関東軍の情報を集めていたでしょう。
もしかするとロシアの機密文書が示す真実とは、同時期にソ連も張作霖の暗殺を画策していて、ソ連側の工作と河本大作の工作が偶然にも何らかの形で重複していたということかもしれない。
またヴェノナのような機密資料がロシアあるいは中共崩壊後の支那から出てきて、戦前の日本の政府及び軍部にいた「ソ連コミンテルンの友人たち」を暴露し、河本大佐のような高級軍人とソ連の意外な関係を明らかにするかもしれない。
ロシア、中国、台湾、イギリスには歴史の真実を更新する可能性を秘めた未公開の機密資料があるので、日本人は柔軟な歴史思考を失うべきではありません。