戦史研究の基礎が第一次資料であることは言うまでもない。戦闘従事者を指揮する戦争指導者は、戦後に出版する戦争回顧録に、ウソを書き加える様々な動機を有しているからである。
しかし第一次資料は、いわば新鮮な生の食材であるから、料理人に調理されなければおいしい料理にはならない。調理とは、二つの異なる第一次資料の組み合わせ、同一の第一次資料中にある二つの異なる記述の組み合わせ、第一次資料と戦後の回顧録の組み合わせである。
これらを重ねることによって、資料に記録されていない膨大な歴史の真実が浮かび上がり、戦史書に深い味わいが生まれるのである。
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しかるに「東大式レッスン戦争の日本近現代史」(加藤陽子著/講談社学術新書)は、なぜ戦争指導班がハル・ノートに喝采を浴びせたか、を分析せずに大本営陸軍部戦争指導班機密戦争日誌昭和16年11月27日の記述をただ生引用して戦史講義を閉幕している。だから読者がこれを読了しても大東亜戦争の全体像を全く把握理解できない。彼女は機密戦争日誌と他の第一次資料や回顧録と組み合わせないから、機密戦争日誌に記述された以下の、
「之にて帝国の開戦決意は踏切り容易となれり芽出度芽出度之れ天佑とも云うべし」(11月27日)
「米の世界政策対極東政策何等変化なし現状維持世界観に依る世界制覇なり」(11月28日)
「吾人は孫子の代迄戦い抜かんのみ」(11月29日)
「真に世界歴史の大転換なり」(12月1日)
「百年戦争何ぞ辞せん」(12月1日)
という威勢のいい文言(原本はカタカナ表記)に刻まれた深い歴史的意義に気付かないのである(戦争の天才と謀略の天才の戦い、59、対決と69、正体を現した陸軍統制派を参照)。
「東大式レッスン戦争の日本近現代史」は、これを食する者を決して満足させることができない、猫マタギの実にまずい料理であり、加藤陽子の調理の腕前は、テレビ朝日の「愛のエプロン」に出演するタレントの堀越のりなみである。
諸君平成15年(2003)7月号掲載秦郁彦著「高校生を汚染する山川実教歴史教科書」によると、加藤は反日左翼政治パンフレットと化した悪名高き山川教科書の執筆者であり、記述の間違いの訂正を求める秦教授の勧告を無視し、自分のホームページを閉鎖してしまったとか。間違いを指摘されてシカトを決め込む学者に、歴史を学生に教える資格などない。
そこで所長が彼女に交替し、手元にある「機密戦争日誌」を使い、ちょっとした軽食を作ってみせましょう。
<虚偽だらけの大本営機密日誌>
大本営機密日誌(種村佐孝著/昭和27年ダイヤモンド出版、昭和54年芙蓉書房より復刊)は、無数の戦史研究家、歴史学者、評論家に使用されている有名な戦後回顧録であり、これを御存知の方は、東亜連盟戦史研究所を訪問してくれた皆様の中にも多いと思う。
この本の冒頭に著者の種村佐孝は、
「私は昭和十四年十二月から二十年八月始めまでの五年八ヶ月間、大本営の戦争指導の事務処理を担当する職場に勤務していた。その間業務上の重要事項を毎日克明に書き留めておいた。それは『機密戦争日誌』と名付けた公的記録である。
戦後五年間のソ連抑留から帰国し、出版社の要請でこの本を書くことになった。幸いに前記の公的記録が保管されていたので、これを骨幹として、記憶や他の関連文献で補いつつ、なるべく今まであきらかにされていなかった重要事を綴ることにつとめた。読者は本書によって、大東亜戦争の真実を知り、将来の日本について考えていただければ幸である」
と書いている。大本営機密日誌昭和二十年七月三十一日欄を見ると、
「私は、夕刻吉積軍務局長から朝鮮軍参謀転出の内命を伝達せられた。戦争最終段階に際し、死所を与えてくれた上官の好意を謝すると共に、長期五年八ヶ月大本営における御奉公も非力遂に今日に至り慚愧に堪えぬ思いであった。
われ第一線に骨を埋め既往の罪を血をもって償わん。
この間、われ等の班長として開戦前の労苦を共にし、遂に南溟に戦死した有末次中将をはじめ庶務将校として誠実限りなく、さだめし新妻への愛情忘れ難くしてサイパンに奮死した山際大尉、その他盟友原、橋本、田中諸兄の健闘など思い出は尽きない。
(註)私の日誌は七月三十一日をもって終わっていた。」
と記述されている。機密戦争日誌昭和二十年七月三十一日欄を見ると、確かに、
「夕刻 局長より種村朝鮮軍作戦主任に転出の内命を受く。昭和十四年十二月以来丸五年八ヶ月の中央御奉公の終止符
感又今日何をか云わん 最後を全うせん
我第一線に骨を埋め既往の罪を血を以て償わん。
右を以て昭和十五年六月一日より起草せる機密戦争日誌を終わることとす
後世の史家採って以て参考とするものありとせば第二十班以来の盟友原、橋本、田中、野尻諸兄の労作又以て慰するに足るべし
戦争指導班長として死生を共にし遂に南溟に戦死せられし
有末次中将
庶務将校として予に仕えること限りなく愛情忘れ難く「サイパン」に戦死せし
山際大尉
の御英霊を謹みて慰み奉り且大東亜戦争必勝を祈念して筆を措く
昭和二十年八月一日午前八時 於大本営 種村大佐」
と記述されているから、種村が機密戦争日誌を基に大本営機密日誌を執筆したことは間違いない。
種村の同僚であった元大本営陸軍部参謀の原四郎(防衛庁戦史叢書大本営陸軍部大東亜戦争開戦経緯の著者、一等空佐)は、この本に解題を寄せ、種村に「識見、能力の他、誠実、機略、忍耐、無私、行動力、説得力、柔軟性などの人間性を備えた空前絶後の存在」と歯の浮くような最大限の賛辞を与え、
「本書『大本営機密日誌』は、参謀本部戦争指導当局が、慣習的に記録した「機密戦争日誌」そのものではない。
しかしこの『大本営機密日誌』は、「機密戦争日誌」そのものを基礎とし、さきに詳説したような著者の経歴、体験に基づく、極めて豊富な記憶を加え、史実をありのまま日記体に綴ってある。その加えられた記憶は、今ではもちろん執筆当時においても、著者以外日本人中誰一人知る由もない事項が、多く含まれていると思われる。」
と述べ、この種村回顧録の歴史的価値を賞賛している。
しかし種村と原の言葉とは裏腹に、大本営機密日誌は、「帝国を中心とする世界戦争終末方策」(昭和18年3月25~31日)、大東亜戦争終末方策(昭和18年9月16日)、今後採るべき戦争指導の大綱に基く対外政略指導要領案(昭和19年8月8日)、今後の対ソ施策に対する意見(昭和20年4月29日)など種村ら戦争指導当局が作成した重要な戦争指導資料の存在を故意に隠蔽している。
何のことはない、この大本営機密日誌とは、タイトル通り、種村らが赤い革新将校として尾崎秀実の謀略構想そのままに東亜新秩序-日ソ中(延安の中国共産党)三国共産同盟の実現を画策していたという史実を隠蔽する為の「大本営発表」なのだ。
だから大本営機密日誌には、以下の通り、実に判り易い改竄が施されているのである。
機密戦争日誌
昭和十五年八月十六日
一、南方綜合作戦計画に関する陸海軍打合せを水交社にて行う 瀬島案の再検討を行う。
八月十九日
一、南方綜合作戦研究あり 蘭よりすべきやマレーよりすべきやに関し要は対英戦の決意なきものは駄目。
一、午後南方戦争指導要綱並に時局処理要綱の再検討に関し種村案を基礎に研究あり。
一、 沢田大使より仏側が軍隊通過のみを認めたる旨の通電あり。南方に関する限り海主陸従なるも陸軍統帥担当者が無研究のまま海軍案を賛美する傾向あるは適当ならず。
八月二十二日
イ、対南方戦争指導に関し第三次案を基礎として省部関係者の協議あり。
軍事課長より武力戦内容(英蘭か蘭か英か)不明にして同意し難しとて更に明日附議することとなれり。
ロ、「大東亜新秩序建設目標」の検討あり。
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大本営機密日誌
昭和十八年十二月四日
今回の大東亜会議は、帝国の戦争目的があたかも大東亜の新秩序建設にあるように英米に逆用せられ、国民にも誤認させたところに、政治的な逆効果があったことが見逃せないのであった。開戦後二年、始めて戦争目的への反省を考えるようになった。大詔によって明らかなように、わが戦争目的は自存自衛。これ以外に日本の戦争目的はなかったはずだった。
機密戦争日誌
昭和十九年九月十八日
本日、ソより我が特使の派遣を拒絶し来れり、ソの真の腹は何処にありや不明なるも国家の為遺憾千万なり、帝国は飽迄執拗に対ソ交渉を継続するを要し、夜別館に於て、班長、加藤中佐、橋本にて今後の交渉要領一案を研究せり。更に日ソ支東亜共同宣言(案)を研究す。
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大本営機密日誌
昭和十九年九月十八日
本日ソ聯からわが特使派遣を拒絶して来た。国家のために遺憾千万であった。外交は、相手次第であるし強制するわけにも行かぬ。今日の戦勢では、この種の外交の時期はとうにすぎていると見るべきであろう。
機密戦争日誌
昭和二十年一月五日
支那方面今後の作戦指導に関する、松井総参謀長の報告要旨左の如し。
1、全般の構想
米軍の東南支那沿岸上陸の時機を本年中期以降と判断し其の来攻に先だち四川に進攻し重慶を覆滅するにあり。
2、右構想を採用する理由、
イ、重慶の企図を事前に覆滅す。
ロ、本年中期以降に於ける二正面作戦の困難を予め克服す。
ハ、敵航空基地を覆滅す。
ニ、支那問題を解決す。
ホ、四川進攻作戦の可能性、二ヶ師団の南方転用中止を前提とす、後方的には戦略挺進の思想とす。重慶政権との全面和平は成立せず、従って重慶の分裂崩壊に依る延安政権の中央化を企図す。
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大本営機密日誌
昭和二十年一月五日
支那方面今後の作戦指導に関し、参謀総長に対して、松井総参謀長の意見具申があった。全般の構想は、米軍が東南支那沿岸上陸の時期を本年中期以降と判断し、その来攻にさきだち四川に進攻し重慶を覆滅せんとするにある。(註、構想を採用する理由が全部削除されている。)
そして種村佐孝が、彼自身と近衛文麿の正体を隠蔽する為に、大本営機密日誌に施した極めつけの改竄は、以下の記述である。
機密戦争日誌
昭和二十年六月二十五日
沖縄終戦に関する大本営発表あり。襟を正して自省自奮あるのみ、
右に伴う明日行うべき総理談又は告諭に付内閣に於て討議の結果告諭として発表することとなれり。
午後五時発小田原山荘に近衛公を訪る(種村)、途中国府津にて岡村憲兵と奇遇するあり秘密行す。政談を一切抜きにして専ら軍事情勢につき公に本土決戦必勝の信念を与うる如く力説すること三時間公をして電燈をとりて門前に予を送らしむるに至る。
惓も死児の齢を数うるが如しと前提して公三国同盟の締結及独「ソ」開戦当時、大東亜戦争前等を思い感慨深く語る、食料問題は大政治問題化すべしとて陸戦隊化したる海軍の整備を論ず。
再会を約して去る、一重臣をして戦意に燃えしめたりとせば千万人と雖も我往かん。
午後十一時三十分徒歩三十分にして湯本吉池旅館に永井少将を訪れ同宿御見舞す。
箱根街道は三百年前の昔の如く深夜人なし。感激深し。
公曰く「此の次は陸軍の時代なり宜しく御奮闘を祈る」と。
↓↓↓
大本営機密日誌
昭和二十年六月二十五日 近衛公に早期終戦を進言
沖縄戦終熄に関する大本営発表があった。ただ襟を正し自省自奮あるのみであった。
私は意を決して、午後五時東京発、小田原山荘に重臣近衛文麿公を訪ねた。
専ら近衛公が知らない陸海軍の軍事情勢、なかんづく近代戦の遂行が困難となるくらいに底をつかんとしている陸海軍戦力及び進行中の本土決戦準備の内容等を説明し、「今や政治家が国家の前途を決する時期であり、対ソ問題こそまずその努力の焦点である」ことを力説した。
質疑応答三時間。平素は聞き上手といわれた近衛公は、今日は語ることもまたしきりであった。
あたかも死児の齢を数うるに等しいが、と前提して、三国同盟締結時、独ソ開戦時、大東亜戦争前等を回想しては、しばし瞑目感慨深げであった。現在は海軍が陸に上がってしまったこと、関東軍が張子の虎になったことを聞いてはびっくりし、食料問題の実情を聞いては「それこそ政治問題化するだろう」といった。久しく満洲国境守備に勤務している長男文隆君の身上に想いをはせているようだった。辞するとき、公自ら懐中電灯を持って先に立ち、山門に私を送られた。時に十一時半をすぎていた。
種村佐孝も原四郎も、以上の如き児戯に等しい幼稚な改竄作業をもって、本当に後世の国民をだますことができると思っていたのか?あるいは機密戦争日誌が公刊され、大本営機密日誌と比較分析されることは有り得ない、とタカをくくっていたのか、もしくはそうした事態そのものに彼等の想像は及ばなかったのか?いずれにしても両人は、救い難いマヌケな軍人であり、参謀将校失格である。
戦時中わが大本営は、敵味方をあざむこうとして虚偽発表を繰り返したが、日米両軍の戦果損害の実数および戦況の実態を知るアメリカ軍情報部は、当然、日本の大本営が如何なる事実を伏せ、如何なるウソを発表しているかを容易に把握することができ、発表された事実とウソ、隠蔽された事実を比較分析してますます的確に日本の大本営の企図を見抜いていた。
我が国の大本営参謀将校達は、情報の内実と総量を知る相手に対して虚(重要な事実を故意に欠落させること)偽(事実と異なることを捏造すること)報道を行うと、逆に虚偽報道を分析されて、相手に自分の意図、目的、正体、実情、能力、希望的観測、潜在的希望などを察知されてしまうことに気付かなかったのである。
だから敗戦直後から今日に至るまで彼等は国民を欺こうと調子に乗って次から次へと回顧録を公刊し、所長に戦史の真実を探究する格好の材料を提供してくれている。
大本営機密日誌は、機密戦争日誌と組み合わされることによって、「種村佐孝や原四郎ら大本営陸軍部参謀将校の一部は、平気でウソをつく邪悪な赤い革新軍人であり、我が国を大敗北させた後においても、性懲りも無く大本営発表を継続し、後世の国民を欺かんとしている」ことを読者に教示する戦史論文を生み出してくれるのだ。
所長はいずれ「歴史を偽造する者たち―戦後の戦史研究への根本疑問」(仮称)を書こうと思っています。
<大本営発表を継続するNHK朝日新聞と教科書会社>
この陸軍参謀将校達のマヌケさは、現代日本のNHK、教科書会社、朝日新聞に継承されている。
小泉首相が北朝鮮を訪問し金正日と会談し、金から北朝鮮工作員による日本人拉致疑惑が事実であることを告げられた際、拉致被害家族の方々は、記者会見場で、これまで拉致疑惑を否定してきた社会党(社民党)と共産党に対して激しい怒りを露わにして両党を非難した。
この場面は、マスコミ各社が行った記者会見の生放送番組では、当然報道されたが、その後のNHKニュース番組では、全く報道されなかった。NHKは、記者会見の録画を編集し、拉致被害家族が社共両党を非難する場面を削除した上で、記者会見の模様を報道したからである。
NHK幹部の心頭では、今だに社共両党ひいては社会主義共産主義マルクス・レーニン教をひたすら擁護せんとする邪悪な赤い精神が蠢動し、国民の知る権利を確保する意思と真実を探究報道するジャーナリズム精神を食い殺してしまっているのだ。
だからNHKは依然としてソ連軍のアフガン侵攻を「介入」と呼称し、中国共産党によるチベット、ウイグルに対する侵掠・弾圧・虐殺―現在進行中の「人道に対する犯罪」―の実態を決して報道しないのである。
朝日新聞とテレビ朝日ニュースステーションが、陰湿な脅迫や時限発火装置による放火など非合法暴力手段を用いる反日左翼勢力と共同歩調を取り、「新しい歴史教科書」(扶桑社)の採択を激しく執拗に妨害した際、扶桑社はこれを一般書として公刊した。
西尾幹二

「この教科書についてはかねてより、一部のマスコミなどが一般国民のとうてい容認しがたい行動を展開してきた。すなわち教科書の内容は国民に知らされていないのに、新聞だけが気ままな批判にふけったのである。また韓国や中国が平然と反発したり、修正要求をしたりしてきた。新聞に書く特定の人や外国人は、この教科書について自分の意見を自由に述べることができるのに、日本の国民は自分の眼で読み、自分の頭で判断することが許されていない。これは不自然であり、不健康な状態である。
国の内外でこれほどまでに熱っぽく議論される問題について、国民に基本的情報さえ与えられていない現状は、著しく公正を欠き、民主主義社会の要件を満たしていないとわれわれは考える。それゆえ市販本を公刊することはわれわれの義務であるとともに、国民の側にとっては知る権利の当然の行使とみなされてしかるべきである。(中略)
民主社会の言論においてはすべての反論権が認められなくてはならない。われわれは日本の市民社会に本書を静かに提供する。(中略)
情報公開が広く求められている現代社会で、公権力による閉ざされた採択は、既成の教科書出版社を保護し、不公正を新たに招く可能性がある。教科書の市販は、開かれた自由競争に基づく公正な採択を促す公共の精神に一致する。
われわれ以外の七社の教科書も、ぜひ市販本を出していただきたい。国民はそれらをも知る権利がある。各社の教科書を簡単に書店で手にし、比較し、議論する自由は誰にも保証されなくてはならない。教科書の採択は密室にこもるのではなく、公開の場で広く国民の討議に委ねられるべきである。採択権者がその声を静かに耳にし、判断を下すことは、採択の現場を混乱させるどころか、民主社会の要件である公開の精神に立脚した、独占排除の公正の感覚をより一層助長するものであるとわれわれは信じている。」
西尾幹二

渡部昇一

教科書会社は、自分達が販売促進の為に教科書採択に強大な影響力を有する日教組全教組に迎合したウソまみれの赤い教科書を作成し、国家百年の大計である教育の破壊に手を染めていることを自覚している。もし彼等の歴史公民教科書が一般書として公刊されれば、これを読んだ国民がその余りに酷い内容に激怒して不採用運動を起こし、彼等を倒産に追い込むに違いない。だからこそ彼等は教科書を一般書として公刊できないのである。
文部省検定に申請された歴史公民教科書の中で、扶桑社版教科書のみが公刊され、広く国民に読まれた。扶桑社と「つくる会」は我々一般国民の知る権利を確保した。彼等は国民に誠意を示したのある。この事実の前では、朝日新聞や有名大学に籍を置く反日左翼学者、「国民主権」「市民が主役の政治」を声高に叫ぶ日本共産党が、彼等に対して如何なる非難や中傷を浴びせようとも、国民の心をつかむ事はできない。
最近の朝日新聞社は、日本でコリア人が犯罪に手を染め逮捕された場合、彼の通称(日本名)を報道する。だがネット言論人が朝日と他紙を比較分析して、容疑者の本名(コリア名)を明かし、朝日新聞社のみがこれを隠蔽していることを指摘してくれる。
朝日新聞社は日本の治安悪化の元凶が外国人とくにコリア人とシナ人であるという事実を隠蔽し、日本国民の彼等に対する警戒感を薄めようと画策しているのだ。マルクス・レーニン主義の総本山ソビエト連邦の崩壊以後、朝日新聞記者は、自分の精神的国籍を、朝日と同じく「反日」を信条とするシナとコリアに置き、日本における両国人の凶悪犯罪―極論すれば日本に対する不正規戦、治安撹乱工作―を間接的に支援しているのだ。彼等の凶悪犯罪の犠牲は、朝日新聞記者を養っている朝日新聞定期購読者にも及ぶというのに!
東亜新秩序―東亜共産主義社会を実現する為に、日本の国益、国民の犠牲を一顧だにせず戦争の拡大を煽動し続けた戦時朝日の非道な売国忘恩精神は今日の朝日に脈々と継承されているのである。
だから平成15年(2003)年6月3日朝日新聞社説は、日本の朝鮮統治の真実を述べ我が国の歴史に着せられた冤罪を晴らし我々の祖先の名誉を守ろうとした麻生太郎氏に対し、今なお朝日自身が率先してコリア人を対象とする創氏改名を実施しているという事実を棚に上げして、以下の愚劣な非難を浴びせたのである。
「麻生発言――ソウル大でぜひ講演を自民党の麻生太郎政調会長が、おかしな発言をした。 東京大学での講演で、日本の植民地支配下での朝鮮人の創氏改名について、朝鮮の人々が「満州で仕事がしにくかったから、名字をくれと言ったのがそもそもの始まりだ」と説明した。「ハングルは日本人が教えた」と、日本の統治がハングルの普及に役だったとも強調した。 発言に対して韓国政府が「失望」を表明し、謝罪を求めた後、麻生氏は「韓国の人を傷つけたことをおわびしたい。言葉足らずだった」と釈明した。歴史を見れば、麻生氏が指摘したような事実は、部分的に、あるいは一時期あった。
しかし、彼の発言は誤りである。まず、自分に都合のいい事実だけを取り出し、それが歴史の全体像であるかのようにいいくるめようとしていることだ。日本政府が植民地時代の朝鮮半島に鉄道や道路、学校をつくったことをあげて「いいこともした」と主張する政治家は過去にもいた。そうした論者といえども、日本が軍事力を背景に朝鮮を併合し、強権的に支配した事実を覆い隠すことはできない。創氏改名は、日本が朝鮮の人々を「皇民化」するために、心の内側にまで統制を加えようとした政策だ。学校での朝鮮語の使用も最後は事実上できなくなった。
朝鮮の人々のなかに日本式の名字を欲しがった人がいたとすれば、なぜなのか。植民地支配が生んだ差別を逃れようとしたからだ。この差別を作ったのは日本である。そこに思いを寄せることのない、麻生氏の想像力の貧しさを悲しく思う。」
所長は、支那事変を「日本が遂行した防共の聖戦」と吹聴する中村粲教授や、「帝国陸軍の中にはソ連に内通した将校が多数存在したと思われる。近現代史を専攻する学生はコミンテルンの秘密資料を読み解く為にロシア語を学ぶべきだ。戦後五十年では資料が充分発掘されていないので、大東亜戦争の真実の究明することはまだ困難である」と説教する中西輝政

実証史学の精神(ヒストリカルマインド)を持つ者は、歴史を論ずる際、まず資料を重視する。資料の代わりに豊かな想像力を用いて歴史を構成する事象の背景を探り、これに一定の評価を下すことは、世間の常識では、証拠なき「捏造」だからである。
もし朝日社説の創氏改名論が第一次資料やこれを駆使した研究書に依拠しているならば、朝日は出典を明示して「こうした資料や研究書を知らない、麻生氏の読書力の貧しさ、不勉強を悲しく思う。」と麻生氏を非難すればよい。そうすれば麻生氏は一言半句たりとも反論できず、発言を撤回し謝罪することを余儀なくされ、次期自民党総裁候補たる資格を喪失するであろう。
ところが朝日は、資料や研究書を明示せずに、麻生氏の想像力の貧しさを問題視した。これは、朝日社説の説く創氏改名論が資料や研究書ではなく朝日幹部の想像の産物―捏造―である証拠である。
平成8年6月6日朝日社説は、自称元被強制連行慰安婦の韓国人老婆に、日本政府もしくは軍に強制連行されたことを証明する証拠の提示を求めた奥野誠亮氏ら自民党長老議員に、
「『証拠』を求めるというのはどういう感覚だろうか。そこからは被害を受けた人の立場から日本の歴史をとらえなおしてみるという政治家らしい視野の広さや懐の深さはうかがえない」
という非難を浴びせた。朝日は本当にそんなことも理解できないのか?「証拠を求める感覚」とは真実を追求し冤罪を厭う人間の良心ではないか!
朝日新聞記者は、彼等が強制連行説を証明するに足る証拠資料も状況証拠も無いのに彼女等を被害者、日本を加害者と断定することに疑問を抱かず、挙証責任の存在を理解する知力と人間の良心を欠いていることを公言してしまっている。まさに狂気の沙汰である。
朝日新聞社では、真実を探究する実証史学の精神が絶滅して久しく、朝日新聞社が主唱する、日本近現代史のあるべき姿は、共産中国、南北朝鮮の歓心を買う為に、資料ではなく想像によって構築―捏造―された反日左翼史観に立脚するもの、なのである。だから朝日は、この朝日史観の捏造性を実証して朝日新聞の発行部数低下に拍車をかける実証史学教科書および実証史学者、実証史学の精神を持つ政治家を目の敵にするのだ。
今日のインターネットの急速普及は、国民個々の情報収集分析発信能力を飛躍的に強化している。朝日ら反日左翼マスコミが虚偽報道を行い、国民の思考を操作(洗脳)しようとしたところで、無数のネット憂国有志が連携しながら、直ちに事実を検索し、マスコミ報道の虚偽性を見破り、これを分析してマスコミ関係者の邪悪な意図心理を把握し、マスコミ批判系掲示板にそれらを告発する文を書き込んで、多くの国民を啓蒙し、マスコミに対する不信憎悪を高める。
朝日やTBSが常用する所謂スルー(虚報)の詐術は、彼らの思惑をシースルー状態にして衆目にさらすだけであり、もはやマスコミの偏向報道は、マスコミの自殺行為以外の何物でもない。
しかるに朝日新聞は未だにこの電脳時代の特性に気付かず、性懲りも無く偏向歪曲虚偽報道を繰り返してネット界の有志に嘲笑軽蔑憎悪され、そのマヌケさはすでに我々の憐憫の対象となっている。
朝日新聞社は、虚偽発表を繰り返して自滅した戦時中の我が大本営と何ら変わらない。換言すれば、大本営参謀将校の情報感覚は、今日の朝日新聞記者なみだったのだ。我が国の敗因ここに在り。
マスコミや教科書会社といった大きな情報発信組織のウソ偽り、言動の空白、不作為は、国民を欺く手段には成り得ず、逆に我々に対して真実を雄弁に語ってくれる貴重な情報源となっているのである。
参考文献
私の中の日本軍上(山本七平著/文春文庫)
こんな歴史に誰がした(谷沢永一渡部昇一共著/文春文庫)
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ありがとうございました。
世の中には馬鹿が一杯居ますね。
早い所、管理人様の価値観が一般化してもらいたいものですが、
アメリカを代表する「知識の殿堂」だったはずのワシントンポストですら、
「日本は韓国・中国・マレーを侵略した」
などと笑うべき与太話を書いて安倍晋三の「第二次世界大戦当時、侵略に確固とした定義など無かった」と言う真っ当な発言を批判してます。
アメリカ人も心底馬鹿になってしまったものです。
そして、そのアメリカの価値観を鵜呑みにして「日本は韓国・中国・マレーを侵略した悪の国だった」などと言い出す馬鹿な日本人が後を絶ちません……
心底うんざりしますし、早い所管理人様の思想が一般化する事を願ってやみません
メディアの言論封鎖、報道の自由の行使、はたまた民進党議員による捏造発言を裏取りもせず事実のように報道する本当に呆れ返ります。今村復興大臣の件でもマスゴミは言ってもない事を言ったように報道して印象操作をしています。我々も真実を伝え強くならないといけませんね。
それから、大変ご迷惑な事かと存じますが、一部抜粋してシェアさせていただきたいと思いますがいかがでしょうか? よろしくお願い致します。
>大変ご迷惑な事かと存じますが、一部抜粋してシェアさせていただきたいと思いますがいかがでしょうか?
迷惑どころか、とても光栄です。遠慮なくシェアしてください。なんとかマスゴミの悪辣非道ぶりを一人でも多くの国民に伝え、朝日毎日その他の同類の新聞の発行部数を減らしたいものです。
大変失礼しました。heguriと岡 義雄は同一人物です。うっかりheguriを使っていました。
大変失礼しました。今後共どうぞ宜しくお願い致します。
うっかりheguriで投稿していました。岡 義雄です。
大変失礼しました。今後共どうぞ宜しくお願い致します。