2014年08月16日

毎日新聞社に記者魂はない-中村秀明の水説と村上春樹のシステム論

 所長の国家観は正漢字「國」の成り立ちに依っている。これは戦後日本における数少ない戦時国際法家の一人である佐藤和男教授から学んだものである。

 国という字は以前は國と書きましたが、外側の四角はテリトリー、つまり国の領土を表します。その中の口は人口、住民、民族を表します。戦後、私は韓国へ約二十回ほど行っていますが、韓国では人間のことを食口と呼んでいます。

 次に、戈(ほこ)は、武力、実力、物理的強制力を表します。一定の領土の中に人民が住んで、それを実力で統治している政府がある。これが国なのです。支那(中国)の漢字は実によく意味を表していますね(国際法と日本/佐藤和男著/神社本庁研修ブックレット/1992年初版発行、44ページ)。


 所長の手元にある国際法辞典(筒井若水編/有斐閣/1998年初版発行)は国家を次にように解説している。

 国際法の原則的主体で、国際法上、他のいかなる国家又は国家以外の主体の権力の下に服さず、かつ、特定の領域について最高の支配権を有しており、a領土、b人民、c確立された統治組織(政府)を有するもの。

 他のいかなる国家又は国家以外の主体の権力の下に服さないことを「独立」といい、この最高の支配権、言い換えれば最高の意志決定権限のことを国際法上の「主権」という。国家の独立なくして国家に主権は有り得ないので、独立と主権は密接不可分の関係にあり、国(國)ないし国家は国民(人民)を含むのである。

 したがって人間に魂があるならば、国(国家)には少なくとも国を構成する現存国民の魂がある。生きている人間の魂が人の死後にこの世に残るのであれば、日本国には現存日本国民の魂のみならず神武肇国(西暦181年、古代天皇はなぜ殺されたのか参照)以後に倭(やまと)国そして後の日本国に生き死んだ億兆先人たちの魂がある。

 組織には組織を構成し組織を守り組織を動かす人々の魂がある。制度には、心血を注いで制度を創設した人々の魂があり、その制度を引き継ぎ運用する人々の魂がある。その制度が古代から今日まで数百年あるいは数千年の間、様々な事件や試練に耐え抜いて存続している伝統であれば、その制度には幾世代にわたる億兆先人たちの魂と巨大な叡智-普遍的な経験則がある。

 ところが毎日新聞論説副委員長の中村秀明は国(国家)に人の魂の存在を認めない。驚くべきことに中村秀明は「我が国(日本国)」に「日本国民」を含めないのである。

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【2014年8月13日毎日新聞水説-「民」はどこへ 中村秀明(論説副委員長)】

 広島と長崎の「原爆の日」の式典で、安倍晋三首相のあいさつの冒頭3段落分が昨年とほとんど同じだったことが議論になっている。

 6日の広島。「68年前」が「69年前」になり、雨だったので「セミしぐれが今もしじまを破る」は削られた。それ以外は一字一句同じである。「使い回しなんて被爆者に不誠実だ」という抗議を受け、3日後の長崎ではどうするのかと注目した。だが、やはり「68年前」が「69年前」になっただけだった。

 平和と核廃絶への重い決意が感じられない、と首相への批判は根強い。一方で、慰霊の場が時々の権力者のパフォーマンスに利用される方が問題だ、との声も聞く。

 実は、使い回し以上に気になったことがある。違ったところ、変えた表現である。ほとんど同じだった部分の後、4段落目が微妙に違う。広島も長崎も、昨年はこうだった。

「私たち日本人は、唯一の、戦争被爆国民であります。そのような者として、我々には、確実に、『核兵器のない世界』を実現していく責務があります」

 今年は違った。

「人類史上唯一の戦争被爆国として、核兵器の惨禍を体験した我が国には、確実に、『核兵器のない世界』を実現していく責務があります」 

 核なき世界を目指す主語が「国民」から「国」になった。「民」は消えた。どっちでも同じじゃないか、というかもしれない。国民が国になり、働きかけが強くなった、というかもしれない。そうではない、と思う※。

 作家・村上春樹さんのあいさつを思い出す。2009年2月、エルサレム賞の授賞式。「卵と壁」にたとえ、私たち生身の人間と、国家や組織、社会制度という強固なシステムの対立を語った

「私たちはみな、形ある生きた魂を持っています。システムにはそんなものはありません」

「システムに自己増殖を許してはなりません。システムが私たちをつくったのではなく、私たちがシステムをつくったのです」


 5年たって、村上さんの問いかけは重い。今、世界のあちこちで「民族」や「自衛」、「宗教」、「経済発展」といったもっともらしい装いをまとい、国家や組織が自己増殖しつつある。そして、個が押しつぶされそうな息苦しさが広がっている。

 それは、この国も決して例外ではない。首相あいさつの同じでなかった部分にそう思った。


 所長は※のところまで読み、次に中村秀明は安倍晋三の過去の言動、または安倍晋三もしくはその側近に対する毎日の取材に依拠して、安倍の言う「我が国」は「民」を含まないことを立証する、と無意識に予測したのだろう。だから「そうではない、と思う」の後に何の脈絡もなく唐突に村上春樹が出てきたことに驚き、思わず「なんだと!?」と声を上げてしまった。

 中村秀明の水説が詭弁未満の駄文である理由は次の二つである。

1、安倍晋三の国家観と村上春樹の国家観が一致することは、中村秀明によって全く立証されていない。つまり安倍のいう「我が国」が本当に村上春樹のいう「魂を持たないシステム」を意味するのかどうか、中村は全く調査していない。

2、村上春樹の国家観は、安倍晋三のいう「我が国」に当てはまるほど普遍的妥当性を有するのかどうか、中村は全く検証していない。

 案の定というべきか、中村秀明の水説は安倍晋三の反論によって一刀両断され、中村の目論みは水泡に帰してしまった。

安倍首相:毎日新聞コラムへの反論、フェイスブックに掲載(毎日新聞2014年08月13日 21時09分)

◇広島と長崎の「原爆の日」の式典あいさつめぐり

 安倍晋三首相は13日、首相の広島と長崎の「原爆の日」の式典あいさつを取り上げた同日付の毎日新聞のコラム「水説」に対する反論を自身のフェイスブックに掲載した。コラムは、昨年は「戦争被爆国民」としていた表現を今年は「戦争被爆国」と改めたことを「『民』は消えた」などと批判的に指摘した。

 首相は「昨年『被爆国民』と述べた事に対して『被爆したのは日本人だけではない』との指摘があり、なるほどその通りと考え『被爆国』とした」と表現を変えた経緯を説明。その上で「民主党政権も含め、歴代の首相も『被爆国』と述べている」と強調した。【古本陽荘】


 中村秀明は、安倍晋三が核なき世界を目指す主語を「唯一の戦争被爆国民」から「唯一の戦争被爆国」に変更した真意を安倍とその側近に確認するという新聞記者には容易い作業すら怠り、大恥をかいた。

 村上春樹を信奉する中村の水説に拠れば、毎日新聞社という組織には既に「記者魂」が無い。毎日新聞社には調査能力も取材能力も校閲能力も無いのである

 毎日新聞社は本当にマスゴミ(人間のクズの溜まり場)だと呆れた方は、こうして日本人は国を愛せなくなった・・・日本が二度と立ち上がれないようにアメリカが占領期に行ったことを日本国民に知らせ、毎日新聞社という組織を二度目の倒産に追い込むために、終わりにブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。
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posted by 森羅万象の歴史家 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | もろもろ時事評論 | 更新情報をチェックする
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