2012年10月24日

関西に偏在する部落差別の真因を探る-日本的分断統治の後遺症か

 濫僧非人が律令制度崩壊後の新たな賤民層を形成した時代は、日本列島が温暖化し、西日本では旱魃と飢饉が頻発した。とくに方丈記が伝える養和の飢饉(1181年)は凄まじく、京都を中心とする畿内に大量の餓死者と浮浪者が溢れ出た。

 この浮浪者が濫僧非人-正式の得度を経ず戒律を守らない僧形の浮浪者つまり乞食坊主となり、富裕者から金銭や米穀を恵んでもらうために、様々な芸・能・技・術・役を身に付けていったのだろう。

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 瀧川政次郎博士は融合法時代前期(鎌倉開府から応仁の乱まで)の非人を次のように解説している。

 この時代の穢多・非人はその職業、住居などに従って、種々に呼ばれた。今その主なものを挙ぐれば、エタ、エッタ、河原者、皮太(皮多)、長吏、番太、院内、青屋、ササラ、茶筅、散所、シュク(夙)、非人、唱門師(声門)、ホイト、鉦打、鉢叩、鉢屋(ハチ、ブチ)、座頭、猿飼(猿曳き)、白山相人、犬神人、サンカ(山窩)、クグツ(傀儡子)などであって、河原者は河原に集落せるところより起った名称であり、皮太は皮革の製造を業とせるところより起った名称であり、院内は寺院の院内に住して汚物の掃除その他を業とせるところより起った名称である。

 また青屋は染物を業とし、ササラ、茶筅は、筒、茶筅、笊などの竹器を製作する賤民であって、前者は緋染、藍染、衣染、大狛染人等の雑戸の子孫であり、後者は爪工の子孫であろう。

 サンジョの語源についても諸説あるが、サンジョは算者、算所の意であって、算木を取って卜筮、祈祷を行う原始呪術者の群れであるという柳田国男氏の説が有力である。
 
 シュクについても学者の説は分かれているが、私はやはり夙は陵戸、陵守戸の略なる守戸の転訛であるという本居内遠以来の旧説が正しいように思う。

 唱門師は仏教化せる原始呪術者の一群に与えられた名称であって鉢叩き、鉦打等は、広い意味の唱門師の一種である。

 サンカの語源についても、また異説が多いが、サンカは坂の者の意であろうという喜田貞吉博士の説は最も斬新なるものである。

 ホイト、座頭、猿飼、傀儡子者は、「ほかいごと(寿詞)」を述べ、また卜占、遊芸を行って、金穀を受け歩いた賤民であって、唱門師とともに上代における遊部の後身をなすものである。

 しかしてこれらの人民は、品下がれる人民として一般良民から賤視せられ、婚姻、同火はもちろん、一定の住所に住むことさえ許されなかった。柳田氏は彼らの中の皮革業者のみが村落の外れ、河原の湿地、山林の中などに定住することを許されたのは、戦国時代に皮革の需要が高まったために、領主がこれを招致した故であろうといっておられる(瀧川政次郎の日本法制史369~370ページ)。


 被差別部落の研究者である斉藤洋一氏は、身分差別社会の真実の中で、部落差別の原因をケガレとキヨメに求めている。つまり非人の生業がケガレをキヨメるものであったから、ケガレを嫌悪する観念が日本人の間に拡大するにつれて、ケガレに畏れ慄きケガレを忌み嫌う諸々の人々が非人を差別するようになったのだというのである。

 しかし斉藤氏の探究は失敗している。非人の生業には、ケガレ・キヨメとは結びつかないものや農民の生業と重複するもの-履物や竹細工や灯心の製作、医薬品や砥石の切り出しと販売、猿廻しや芝居の上演等が含まれていたからである。

 所長が思うに、砥石が刀のケガレをキヨメるから、砥石を切り出して販売していたエタ非人がケガレた存在として差別の対象になったというならば、刀の砥ぎ師のみならず人間の血でケガレた人斬り刀を腰にぶら下げていた武士も、酷い差別の対象になったはずではないか。

 しかも斉藤氏は身分差別社会の真実第四章~下級警察的役務・・番役も中世から・・村が招いた「えた」「ひにん」・・危険な役割を肩代わり・・牢番役・・処刑にかかわる仕事・・城や町の掃除~で部落差別の真因らしきものに触れているのだから、斉藤氏の失敗は滑稽である。

 「えた」身分などの人々が藩から、町や村の見回りや「犯罪人」の捜索・逮捕といった、いわば下級警察的役務に従事させられていたことは、すでによく知られている。

 たとえば福岡藩は、慶長十七年(一六一一)に、「かたわ」身分の人々に博多の松原(松林)の番を命じ、「松の皮を剥ぎ候者」を捕らえたら、褒美として米一石をつかわすとしている。これについて松下志朗氏は「当然そこには農民や町人と被差別部落民との間に反目を生じせしめることとなり、それはまた領主権力にとって都合のよい分断統治政策となったと考えられる」と指摘している(中略)。

 こうした下級警察的役務の矛盾が明確な形で表出するのが、百姓一揆の鎮圧だと思われる。なぜなら農民などが一揆を起こした時に、しばしば被差別民がその鎮圧に動員されたからである。

 これによって平人と被差別民とのあいだに大きな対立がつくられたといえよう。またこれに加えて被差別民が、捕らえた百姓一揆の指導者などを収監した牢の番をさせられたり、その処刑にかかわる役に従事させれたことによって、両者の対立はますます決定的なものになった。この意味においては、平人と被差別民とは分断され、対立するように仕組まれていたといえよう

 しかし、被差別民は、このように権力から下級警察的役務を課される以前から、こうした番役にたずさわっていたとみられる(身分差別社会の真実136~138ページ)。


 江戸時代のエタ非人は、危険な下級警察的役務を負う代償として金銭や米穀といった報酬を得ていたのである。しかもそれは一種の既得権益としてエタ非人が中世の時代より相続してきた役務だという。

 分断統治は、イギリスが植民地で用いた政策であり、分断統治の後遺症は現在の世界でも深刻である。植民地がイギリスより独立して新興国となっても、イギリスにより下級警察的役務を負わされた少数の民族ないし宗派と、それ以外の民族宗派との対立抗争は消えず、両者は果てしなく憎しみ合い、殺し合うのである。

 斉藤洋一氏や松下志朗氏が指摘するように、エタ非人の下級警察的役務が結果的に分断統治政策となったのであれば、明治四年(1871年)の解放令発布直後に西日本各地に発生した解放令反対一揆(エタ非人解放令に反対する農民が被差別部落を襲撃した事件)と、それ以降の部落差別は、江戸時代における分断統治の後遺症であり、江戸時代のエタ非人に対する差別は、中世における分断統治の後遺症であろう。

 したがって中世において、なぜ非人が警備、巡邏、探偵、追捕、押送、牢獄、徴収といった下級警察的役務-それこそ民衆の怨恨を被り易い汚れ役-を背負うことになったのか、その理由が部落差別の真の原因を突き止める鍵であろう。

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