2012年10月17日

マスコミがネット輿論に嫌悪される理由-他人事ではないジョージ・オーウェルの世界

 甲斐弦(かいゆずる、1910年熊本県に生まれる)は、東京帝大文学部イギリス文学科を卒業後、佐渡中学校の教諭、蒙古政府の日系官吏を経て、1945年6月18日に応召、1946年4月下旬まで残留日本軍将兵の一人として支那大陸の山西省で中共軍と戦った後、同年5月13日に佐世保港に帰還した。

 甲斐弦は家族を養うために1946年10月28日から同年12月27日まで(日本国憲法の公布は1946年11月3日)まで福岡のアメリカ軍第三民間検閲局(CCD)に勤務した。甲斐弦著「GHQ検閲官」(葦書房/1995年8月初版発行)は、GHQの検閲に協力した日本人自身がアメリカ軍の検閲の実態を戦後生まれの日本国民に伝える貴重かつ稀有の回想録である

・甲斐弦の経験を戦後生まれの日本国民に知らせるために、はじめにブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。 

 おれは米軍の犬だ、とある時は自嘲し、ある時は、妻子を養うためにはいかなる汚辱に堪えよ、と己を励ます。時にはまた開き直って、よし、この機会にメリケンの正体を見極めてやろう、と唇を噛む。これが昭和二十一年の秋から冬にかけての私の心境であった。

 同胞の秘密を盗み見る。結果的にはアメリカの制覇を助ける。実に不快な仕事である。いつだったか、今は遠い思い出と化した検閲官時代のエピソードを食卓で話していたら、北九州の大学に勤めている次男が私に言った。

お父ちゃんは、売国奴みたいな仕事をやっていたのだね

 これには参った。そう言えば、ある意味では確かに売国奴だ。二度とやるべき仕事ではない。だがどんなマイナスの仕事にも、プラスの一面はあるものである。

 私はあの二ヶ月の経験によって、アメリカの占領政策の一端を垣間見ることが出来た。自由だ、解放だと謳歌していた-そして今も謳歌している-多くの人びとを冷たく眺めやる眼を持つことが出来た。あの大東亜戦争=太平洋戦争は、決して一九四五年八月十五日に終ったわけではなく、今もなお続いていることに気付いたのである

 確かに今の日本は、表だけから見たら言論自由の世界である。だがそれは決して真の自由とは言えない。ジョージ・オーウェルが最も嫌った、目に見えぬ権力に押されての言論の自主規制が、今もマスコミにはびこっている

 例えば今の新聞では「大東亜戦争」という表記はタブーである。あくまで「太平洋戦争」でなければならぬ。この訳語を用いて何の疑いも抱かぬ人々に、あの大戦で多くの肉親、友人、教え子を失い、自分自身も言語に絶する苦痛をなめたこの私などは、やはり違和感を覚えずにはおれない(中略)。

 私は昨平成六年、BBC時代のオーウェルに関する大冊の共訳を出版したが、その際実に不快な経験をした。

 「訳者あとがき」の中で私は最初、第二次世界大戦中オーウェルがBBCで経験したイギリス情報省の言論統制に触れて、こんなことを書いた。

「この戦時下の検閲の部分が、私には最も興味深かった。戦後米軍のCCD(民間検閲局)の一員として、短期間であるが郵便の検閲に当り、占領業務の一端を垣間見た私などは、報道という報道がすべて権力者の手に握られた時、いかに徹底した洗脳が行われるものか、江藤淳氏のいわゆる『一九四六年憲法-その拘束』が、いまだに支配する日本の現状を見て、肌寒い想いに駆られずにはおれない」(傍点は筆者、原文には無い)

 ところが、この傍点の部分を削れ、と出版社が言うのである。削らなければこの本は出せない、とまるで脅迫である。もしこれが私単独の翻訳だったら、おれはやめた、とあっさり投げ出すところだが、この大仕事に三年間も精根を傾けた二人の共訳者のことを思うと、そうもいかぬ。涙を呑んで出版社の要求に従った

 規制の実例は他に幾らでもある。自由と見えて実は自由ではない。この種の言論、表現の規制は、その根源をたどって行けば、どうしてもCCDの検閲に突き当たる(GHQ検閲官122~126ページ)。


 晶文社は、「動物農場」「1984年」の作家、ジョージ・オーウェルのもう一つの貌-第二次世界大戦における情報戦を果敢にかかたったBBC時代のオーウェルの仕事を解明する幻の第一級資料集戦争とラジオ-BBC時代(1994)を出版するにあたり、翻訳者の一人である甲斐弦に、オーウェルが最も嫌った自己規制という名の脅迫じみた検閲を仕掛けたのである
 GHQがポツダム宣言違反の陰湿な検閲を実施し、日本国憲法がGHQ製であることを指摘する言論活動を禁止し、そのことを批判する日本人を厳重に取り締まったように。破廉恥の極みである

 占領下の日本人を洗脳しようとしたGHQの違法検閲は、彼らの戦争犯罪の産物である戦後民主主義(マッカーサー占領軍憲法体制)を擁護したい出版社やマスコミの自主規制、社内検閲、そして虚報の詐術(故意に重要な事実や情報を隠蔽し視聴者の思考を操作する洗脳術)に姿を変え、平成の御代においても情報を操作し、多くの日本国民を欺き、騙している。

 しかしこの虚報の詐術は、ひとたび視聴者に見破られると、術者の邪悪な意図や醜悪な心理を白日の下に晒してしまい、それを目の当たりにした視聴者は、術者を心の底から嫌悪し憎悪する。ジョージ・オーウェルが政治的な目的によって行われる事実の歪曲や言論出版の規制を嫌悪してBBCを辞めたように。

 そしてネット空間にはマスコミが視聴者に仕掛けている虚報の詐術を見破る人々が無数にいる。だからネット輿論は多くのマスコミを心の底から嫌悪し、彼らのことを人間のクズの溜まり場を意味する「マスゴミ」と非難しているのである

 我が日本国を苦しめる一九四六年憲法の拘束を維持するマスゴミの虚報の詐術を打ち破るために、おわりにブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います。

<関連ページ>

ポツダム宣言を根拠にマッカーサー占領軍憲法(日本国憲法)の制定を有効と言ってきた敗戦利得者の政治家、学者、知識人、評論家、教師そしてほぼ全てのマスコミを壊滅させる世界がさばく東京裁判-85人の外国人識者が語る連合国批判

・トラウトマン和平工作を省略した前代未聞の虚偽戦史!NHKドキュメント「日中戦争」の凄まじい偏向

種村佐孝や原四郎ら大本営陸軍部参謀将校の一部は、平気でウソをつく邪悪な赤い革新軍人であり、我が国を大敗北させた後においても、性懲りも無く大本営発表を継続し、後世の国民を欺かんとしていることを読者に教示する虚偽だらけの大本営機密日誌-真実を雄弁に語る虚偽

・テレビのバラエティ番組は不要!毎日通える携帯遊郭オイランルージュ
オイランルージュ

日中記者交換協定という中国共産党の検閲に従属する破廉恥な朝日新聞社を倒産に追い込む大東亜戦争史を広めるために、おわりにブロガーへ執筆意欲を与える一日一押人気ブログランキングをクリック願います」
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posted by 森羅万象の歴史家 at 12:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 過去を旅する歴史コラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「GHQ検閲官」だった方の話はなかなか聴けないですね。読んでみたいですがamazonでは在庫ないみたいです。私もGHQに関心が出てきてちょっと前に図書館で「GHQに没収された本」の目録を借りて見ました。米国が日本の何を消したいのか、日本復活に何が必要か分かるかなと思いまして。その中のいくつかは「近代デジタルライブラリー」でネットで読めます。

それと、マスゴミの偏向報道・捏造にも腹が立っていまして、やる方の立場を考えるのも必要ではないかと思い、戦時中ラジオでプロパガンダ放送をやっていた方の「プロパガンダ戦史」なんかも
読んでみました。
今の状況も、戦前も情報戦にはやられっぱなしに感じますが、日本もプロパガンダとは言わないまでも、もっと世界にアピールするべきだと思いますね。長々と失礼しました。本の紹介などとても参考になります。
これからもブログ楽しみにしています。
Posted by bonjin at 2012年10月17日 23:40
初めてコメント差し上げます。
私は「けんむの會 大分縣支部」を担当してゐる安倍と申します。

浅学菲才の我が身ではありますが、こちらの記事を拝読させて頂ひて、學問を進め實踐に移してをりますから必ずや祖國の御恩に報ひます。

さて、祖國の御恩を考へる上で実の親から遠つ祖、辿り辿れば皇御祖の御恩があります。
ですから日本国憲法といふ「なりすまし詐欺」を明らかにせねばなりません。

皇祖皇宗にお誓ひしました我國の正統憲法、そして何よりも御皇室の家法である正統典範の現存を確認する衆議院請願蹶起集會・行進を開催する運びとなりました。

そこで戰後に転倒してゐる世の中に流される事なく、大和魂を継承されてゐる森羅万象の歴史家様とその多くの読者の皆様にこの請願集會に御参加頂けないものかと思ひ、その日時を下記にお知らせ致します。

不躾なコメントを差し上げます無禮をお許し下さい。

◇----------------------------
開催日時:皇紀2672(平成24)年11月11日(日曜日)
蹶起集会13時00分
デモ出発15時30分
開催場所:日比谷音楽堂
東京都千代田区日比谷公園1-3

主催:錦の御旗 けんむの會
会長:南朝皇居 吉水神社宮司 佐藤一彦(素心)
参加希望事前予約先:0746-32-3024
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimizushrine/62197745.html
Posted by 安倍正行 at 2012年10月18日 04:05
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